いまさらですが、年金制度を支える若い世代が減っています。アップした図は国立社会保障・人口問題研究所のグラフ。2020年にはこうなっているだろうという推計の分布図です。
出生数を高く見積もっても男女で100万人足らずで、最も確率が高いであろう出生中位推定では80万人です。一方、団塊世代のお年寄りが男女合わせて210万人ですから、赤ちゃんはほんとうに貴重な存在だといえますね。
私は団塊世代と団塊ジュニアに挟まれた世代にあたります。今後の年金開始が70歳になるかもしれないとの記事があるのですが、きっと私が65歳になった頃、「はい、70歳からですよ」と言われそう。
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そして70歳になるころ今度は「年金制度が改正され、75歳からになりましたよ」と、窓口で言われるかもしれません(-_-;)
現在70代前後で年金を受け取っている方のなかには、けっこう余裕があって、旅行に出かけたり、ジムに通って健康維持に努めたり、あるいは趣味を楽しんだりと、生き生きと見えます。まあ、それは私にそう映るだけで、慎ましやかに暮らしている方も多いですね。
国民年金を満額の40年間掛けた夫の長兄は現在68歳。「国保と介護料を引かれて実際に振り込まれるのは月5万円だよ」と話しています。長兄は大手企業に勤める息子夫婦と同居し、農家の収入があるため月5万円でも暮らしていますが、独りでアパート住まいだったら生活できないでしょう。
ディリー新潮の記事には、長い老後を生き切るためにこんな提言がされていました。
- 昭和35年くらいの暮らしに戻して、夫婦の月々の生活費を10万円ほどにして、家計のコストを極力、抑える。
-
週に3日でもいいから、できるだけ長く働く。
では、40代や50代の世代は今からどんなことを心がけたら心がけたらよいのでしょうか。その前に昭和35年て、どんな時代か覚えていますか?昭和35年の暮らしぶりとは?
いまから56年前が昭和35年となります。その頃は携帯電話どころか、電話を引いていない家庭がたくさんありました。また、車もあまり走っていない時代です。
昭和38年生まれの私が、子どものころの記憶として覚えていることは、道を歩いていくと、よく馬糞を踏んだこと。田舎のせいか、けっこう馬がいました。近くに製材所があって、そこでも馬を飼い、栗色のりっぱな姿に「馬ってデカイな」と眺めたものでした。
当時はスーパーがなくて、買い物は肉屋さんや八百屋さん、呉服屋さんなどの個人商店ばかり。夕食は焼き魚が一切れと野菜の煮物にお味噌汁が多く、今とは比べものにならない質素な食卓ですし、サイダーはたまにしか飲むことができません。クリスマスのバターケーキがとってもおいしい時代でした。
昭和35年の暮らし方をして夫婦で10万円の年金で生活するということは、スマホを解約し、車を持たず、裏庭で畑を作って半自給自足をすることになるでしょう。裏庭があればの話ですが。
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平均寿命の伸び
調べてみると、昭和35年の男性の平均寿命は65歳、女性が70歳。いまならその年で逝去すると、「まだ若いのに惜しまれてならない」と言われます。
平成26年は男性が80.5歳、女性は86.5歳。長生きはめでたいことですが、別の見方をすると、なかなか死なせてくれない社会と言えるかもしれません。私が住んでいる県は、短命県として有名です。酒好きでタバコを吸う人が多く、ラーメンをよく食べ、塩辛い食べ物を好むとされています。
それで「健康常識に欠けている」「民度が低い」などなど散々な言われようで、肩身が狭い。短命の理由は働き盛りの急死や20代の事故死が目立つこと。きのうも27歳の地方公務員が廃校になった建物の除雪作業中に天窓を踏み抜いて転落し、亡くなっています。
将来を考えると、お年寄りが大事にされない社会になりそうな気がしませんか。コスト管理や生産性重視の世の中になればなるほど、働けない人間は要りません。SF小説のように、用済みのヒトが処理されないように祈るばかりです。
生涯現役の覚悟で
今の40代や50代が65歳を迎えるころは、ほどほどの健康体か病弱かで家計が大きく違ってくるはず。いくらかでも稼いで家計の足しにできるか、それとも医療費に大きく喰われるか。
歯の健康も重要です。
お金がなくて前歯がないままの中高年、実はけっこう見かけます。
昔はハンサムだったとしても、歯のない口許は見た目が悪い。歯をなくさないように若いうちから気を付けましょう。
歯を磨いて、生涯現役の覚悟で死ぬまで働く。そう心がけて足腰を鍛え、内臓と脳を整える。できることは何でもこなして、1円でも2円でも収益を上げるように努める。私もストレッチと筋トレを日課にします!!
まとめ
日本の人口が激減することで、生産力のほか国防なども不安になるかもしれません。そして地震などの災害に対しても脆弱になる可能性が。何にせよ、足腰を鍛え、生涯現役で働き、介護の手をわずらわせずにぽっくり逝きたいものです。
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