フキノトウの季節です。
私が暮らす地方ではまだ山に雪が残っていますので、もう少し経つと摘みに出かけることができます。
近くの公園や道端に生えているのは、排気ガスやワンちゃんの糞尿が気にかかるため、私は採りません。
車で30分くらい走ると、標高1650メートルの山ふところにたどり着くので、紅いカタクリなどの花を眺めながら、フキノトウを摘むのです。
ほろ苦くて、春の香りがいっぱい。
写真のフキノトウはけっこう花が開いているでしょう?
雪のなかを掘ると小さなつぼみをゲットできますが、それはけっこう大変なので、摘むのは花が開いたフキノトウが多いです。
花の部分やガクは苦味が強いため、取り除くとマイルドに。
長く伸びた茎の部分を酢味噌和えにしても、おいしいですよ。
私は摘んでくると、塩水に漬けて汚れや土を落としてから、茹でています。
アクが強い山菜なので、天ぷら以外は茹でてから料理。
茹で方は、塩を小さじ1~2杯いれたお湯で3~5分くらい。その後、冷水に漬けて、さらにアク抜きをします。
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フキノトウの薬効とは?
フキノトウは便秘に効きます!
あくまで個人の感想ですが、私は天然の下剤だと考えていました。
クマが冬眠から醒めてまず食べるのがフキノトウだと、地元では言われています。
栄養的にはカリウムが豊富で、体内のナトリウムを排出してくれるので、高血圧予防になるでしょう。
苦味はアルカロイドとケンフェール。アルカロイドは肝機能を強化し、新陳代謝を促す作用があります。
植物に含まれるアルカロイドは種類が多いのですが、食べ過ぎると体にとって毒になるケースがありますから、味わう程度に少し食べたほうが良いですね。
カロリーは100g中43㎉と低く、ビタミンや食物繊維も豊富。
フキノトウの味噌炒め
フキノトウの花をとりのぞき、苦味成分が少ない茎を使用。
オリーブオイルで炒めて、赤みそを加えました。
ゴマ油でも風味が増します。
小鉢に少し食べますが、パスタ料理にしてもおいしい。
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フキノトウの白和え
お友達から教えてもらったレシピがフキノトウの白和えです。
- 白ごまをすり鉢でよく擂(す)る。
- 水きりした木綿豆腐に砂糖と塩を加え、白ごまのすり鉢に投入。
- 茹でたフキノトウを和える。
コツは白ごまの油がねっとりするまでよく擂ること。お友達はご夫婦で料亭で食べたとき、おいしかったので、家で再現したそうです。
豆腐を使うため日持ちはしません。
食べきれる分だけを作るのがコツ。
私も、採れたてのフキノトウを摘んだら、ぜひ作ってみたいと思いました。
春の山菜採りの注意
山を散策すると、食べることができる山菜を見つけることができます。でも、中には紛らわしい植物があるので、注意してください。
特に、ニリンソウとトリカブトは葉っぱの形が似ていて、同じ場所に生えていることがあります。
トリカブトは猛毒。
命にかかわりますから、知らない山菜は食べてはいけません。
東北や北海道では毎年のように中毒事故が起きています。
早春のころの葉の形がそっくりなのです。
その点、フキノトウやワラビは、初心者でも摘むことができる山菜です。
まとめ
フキノトウは日本全国、どこにでも見かける山菜です。アクが強いのですが、茹でて水にさらすと苦味が和らぎます。
天ぷらやフキノトウの味噌炒め、白和えなど、おいしく食べて春を味わうことができる山菜。
春の山を歩きながら摘むと運動になりますし、食べることでデトックスやダイエットの効果が期待できるでしょう。
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