2020/02/29更新しました。
モノ、迷い、重たい気持ちとサヨウナラ。
『今日からだれでも片づけ上手。』はシンプリスト・ブロガーとして知られる原田さよさんの本です。
さよさんが実践しているシンプルライフは、「気づき」を与えてくれるので、ファンです。
しかも同年代。
自宅に食洗機がないところや、収納を考えるとき使うのが竹のものさしというところに、勝手にシンパシーを覚えました。
わが家は私が食器を洗わなければ流しに溜まる一方だし、子どもが小学校のときに使った竹のものさしを愛用しているからです。
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☆シンプルライフ
『さよのシンプルライフブログ』を運営されているさよさんの本は、第1章が「人生後半からはじめる片づけ」
さよさんはエアロビクスにはまった時期があるそうです。
「自分自身を思いきり解放できるのはジムのスタジオにいるときだけ。
いつしかダンスウェア新作が出るたび、ネットで買うようになりました」と、お書きになっています。
すごくその気持ちがわかる!
私は仕事が終わってから地元の文章教室に月に3回、通ったことがありました。
その教室で学んだり、エッセイを発表したりすることが、生きがいになった時期があって、本がどんどん増えたのです。
寝室に本棚を2列ならべて、夫から「地震がきたらどうするんだ」と、いつも叱られていました。
本を読めば賢くなると信じていたのです。
また、童話賞に応募するのが趣味で毎年、落選すること10年。
我ながら根気だけはありました。
本を集めましたが、読むそばから忘れてしまうため、私の場合はほとんど役に立ちませんでした。
それで、ほこりをかぶった本を断捨離していますが、運ぶのが重くてたいへん。
ブックオフで値がつかないものは、紙のリサイクルに。スーパーへ持って行くと、ポイントが付くので、週に1度の2倍ポイントのときに新聞紙と一緒にせっせと運んでいます。
まだまだ途上ですけれど、50代で気づいて良かった。今ならまだ、体が動くからです。
☆片付いていると気持ちがいい
わが家は築28年の古民家です。
土地を買い、注文住宅を建てて、長く住宅ローンに苦しみました。
さて、『今日から片づけ上手。』の本のなかに出てくるのが、「片付いていると気持ちがいい」という言葉。
実は私は、無神経で鈍感なので、つい最近まで汚部屋でも平気でした。
夫が不機嫌になって「どうしてこんなに散らかすんだ!」と怒っても、ピンときません。私の目には日常の風景で居心地の良ささえ感じていたからです。
☆生い立ちと家の状態をふり返る
ふり返ってみると、私の実家は商売をしているため継母は忙しく立ち働き、家の中が汚れていました。
おまけに父と継母は夫婦喧嘩が絶えなくて、家のなかを流れる空気も険悪。
10代の頃、私は耳をふさぎ、なにも見ないようにして、息を詰めて過ごすことが多かったのです。
一方、夫の実家は整理整頓され、家族はおだやかに仲良く暮らしていました。
姑はまめに家事をする人で、43歳で乳がんのため亡くなった嫂(あによめ)も、すみずみに行き届く人。
そんな家に育った者同士が結婚して家庭を築いたわけで、夫は長年にわたり腹に据えかねる怒りを溜めていたかも。
でも、叩かれたことはありません。
手を挙げない夫なので、結婚生活が30年続いたのだと思います。
☆課題のひとつがテレビボード
さて、さよさんはテレビボードを小さくしたそうです。
私もテレビボードについては悩みがあって、それは収納力があるために、いろんなものを放り込んでしまいがちになること。
見た目が悪い、テレビの下がごちゃごちゃというのは。
さよさんは嫁入りのお道具のひとつとして持ってきたものを、思い切って捨てたそうです。
ところがわが家は夫が若いときにお金を貯めて、ようやく手に入れたオーディオラックをテレビボードとして使用。なので、捨てることが難しい。
30年以上前、10万円くらいしたそうで私が勝手に処分できませんけれど、いずれは片づけていきたい。
テレビボードをスッキリさせると、リビング全体が変わることでしょう。
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どう暮らしたいのか
『今日から片づけ上手。』にはおしまいのほうで、さよさんが片づけのセミナーに参加されたことが書いてあります。
具体的に想像すると、片づけが成功しやすいそうです。
自分がどう暮らしたいかについて、私も考えてみました。
- 片づけや掃除をあわてて済ますのではなく、ゆったりと仕事や趣味をしてみたい。
- 娘が将来、孫を連れて遊びにきたとき、楽しい思い出を与えられるような住まいにしたい。
- 家を空けても、後ろ髪を引かれない暮らし方をしたい。
3の後ろ髪を引かれるというのは、こういうことです。
家が汚かったり、散らかったりしたままだと、外出先でも気になることがありました。
それから、素敵なカフェやホテルのロビーで知人たちと懇談し、帰ろうとしたとき、「あ~、またあの小汚い家に戻らなきゃならないんだ」と、ため息が出たことも。
なんだか家が牢獄のように感じたものです。
わが家はあと少しですが、住宅ローンを返済中で、小汚くしたのはまさに私です。
牢獄だなんてとんでもない。
そんな自分を変えていかないと物事が良いほうへ向かわないに違いありません。
そんな「気づき」をこの本はそっと教えてくれます。
まとめ
原田さよさんのシンプルライフへの取り組みが生き方とリンクし、参考になります。読みやすい文章で写真もあり、服の減らし方もとっても役立ちます!
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