貯め代のシンプルライフと暮らしのヒント

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『貧乏は完治する病気』お金とは何か?天野雅博氏が書いた本

 

貧乏は完治する病気!

図書館で家計に関する本をさがしていたとき、タイトルに惹かれて、思わず手に取りました。

貧乏は病気かあ……と、その発想に驚きつつ黒い表紙になにか危険な香りが漂う本です。

『貧乏は完治する病気・金持ちになるための劇的な思考法』

天野雅博著

あさ出版1400円

直感は当りました。

著者の天野雅博氏は北海道の児童養護施設で育ち、学歴はなく文字通り身一つで社会の裏表を泳ぎ渡った人物です。

リサイクルブティックやチェーン居酒屋、ビジネスプランナーとして活躍。

 

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お金持ちは小さなお金を大切にする 

『貧乏は完治する病気』に書かれていることは、著者が修羅場をくぐりぬけた年月のなかで悟ったお金の考え方。

なにしろ著者は生まれてすぐ施設に預けられ、若いときは暴走族のメンバーだったり少年院に入ったりして、波乱万丈の末に実業家になったという経歴です。

マメであること

著者はお金持ちと会う機会が多くて、お金持ちには共通点があることに気づきました。

それは、意外にも小さなお金をけっして粗末にしないで、細かく出金を管理すること。つまり、お金持ちの金銭感覚は決してザルではない。

これって、家の掃除や片づけにもあてはまります。

気づいたらこまめに片づけて、掃いたり拭いたりをすると、キレイをキープできる。

貯め代は修行中のせいか、すぐ散らかるし、貯めるのが下手。

まめであることを心がけたいです。

お金に対する気持ちひとつで生き方が変わる

著者の天野氏にはお金のために自死をした友人がいたとのこと。

その人は親族から60億円という莫大な遺産を受け継ぎ、放蕩しまくり、あげくに残りが5億円になってしまったことを悲観して自殺。

5億円あっても、お金の不安が尽きないとは……。大金に縁がない貯め代にはびっくりです。

それだけあったら暮らしていけるはずなのに、最初に60億円も転がり込んで我を忘れたのでしょう。

あるいは様々な誘惑やギャンブルなど、本人が気付かないうちにむしられることがあるに違いありません。

派手な暮らしをして湯水のようにお金を使うと、もう地道に働くことが馬鹿らしくなる。

お金って怖いですね。

もしも、大金を相続することになったら、これまでの暮らし方を変えない固い信念が肝心。

それは難しいことのようです。

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貧乏という名の病気とは?

貧乏からの脱却には時間がかかるそうです。

それには理由があります。

  • 今ある自分は過去のすべての結集であるから。
  • 貧乏も金持ちもある日、突然そうなったわけではない。
  • 10年かかって貧乏になったのなら、お金持ちになるためには少しずつ軌道修正して、さらに10年かかると覚悟したほうがいい。
  • なんのために金儲けしたいのか、目的と手段を間違えているケースが多い。

すでに金持ちであるという認識

「自分のことを貧乏人だと思う人は、貧乏人の雰囲気を漂わせ、何から何まで貧乏臭くなり、ますますビジネスから縁遠くなる」

本のなかでこう断言してあり、正直ドッキリしました。

 日々、今月も赤字かしら……と、ため息をついていたのです。

しかし、天野氏は『貧乏は完治する病気』のなかで、今はお金がなくても未来の自分を想像して「すでに金持ちである』とイメージすることの大切さを説いています。

いかにも貧乏臭い人の元にビジネスの話なんて持ち込まれるワケがない、と。

どうしてお金持ちになりたいのか?

あなたはお金持ちになりたいですか?と、聞かれて「いえ、清貧をモットーにしているので、このままずっと貧乏でいい」と、答える方は少ないでしょう。

では、なんのためにお金持ちになりたいのか。

その意図が大切だそうです。

私も考えてみました。

  • 暮らしをもう少し楽にして、暖房費を気にせず冬を過ごしたい
  • 夫の車が古くなって10年前の車種なので、中古車でいいから新しくしたい。
  • 老後までのこの10年の間に、資金を貯めておきたい。
  • 外壁が傷んできたので、塗装費用が欲しい。

 お金持ちになりたいというより、切実な暮らしの問題点ばかりを挙げることに。

ほんと長年のボンビーが体に染みついている貯め代です。

見方を変えれば日本人の生活レベルは高い

世界的にみると、日本人はお金持ちと言えそうですね。

衛生的な家に住んで、医療も受けることができますし、教育水準も高いからです。

もしかしたら私は、強迫的にお金を欲しているのかもしれません。将来のことを考えすぎて、お金のことしか見えなくなっているような気もします。

「すでに金持ちである」という認識を自分に植え付けるために毎朝、鏡を見つめて唱えてみようかしら。

そう考えました。

人よりも長く起きて活動せよ

私は7時間は寝ていますが、著者の天野氏は「人より長く起きて活動せよ」と。そして「あきらめることなく、挑戦せよ」「オリジナリティのものを」と、書いています。

日本人の睡眠時間は世界一短い。

アラフィフの貯め代は、7時間以下の睡眠は仕事の能率が下がるため、「人より長く起きて活動」は、保留します。

いまここに一点集中せよ

「今この瞬間、自分がやっていることがすべて」

今を楽しめ!と、本にありました。

これって断捨離のやましたひでこさんもよく言います。過去でも未来でなく、今の一瞬、一瞬を大切にすることで、道は開けると。

人生の勝ち負けは、簡単に決めることはできない。

今、自分のことを負け組と感じる人はまず、その考え方を変えることだ。

気持ちの持ち方って、大切に違いありません。

まとめ

ワイルドな生き方してきた天野雅博氏が書いた『貧乏は完治する病気』。ぐっと人の心を掴むタイトルです。

天野さんは一時、他人の連帯保証人になって、かなり追い詰められた経験もお持ちだとか。「10人のカタギに頼まれたので、連帯保証人になったら、次々と10人ともに逃げられた。連帯保証人にだけは、なるものではない。金をくれてやったほうがまだましだ」

心に刻んでおきたいことが書いてある一冊です。

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