私が暮らす地域で、ワラビが採れ始めています。
先日、ハイキングがてら摘み取りました。ワラビは他の山菜とちがって、どなたでも見つけることができますし、里山を歩くとけっこうな運動量です。
さて、ワラビは猛毒のトリカブトと、食べることができるニリンソウみたいに間違えることがありません。
ワラビは姿かたちが特徴的で、日本の山野にはよく生えています。奈良時代に早蕨(さわらび)が詠まれるほど、なじみの食材。
その昔は飢饉(ききん)のとき、ワラビの根を掘り、でんぷんを抽出してワラビ餅にして飢えをしのぎました。
そんなワラビはアク抜きしないと食べることができません。
この記事では、摘んだワラビをおいしく食べる方法を紹介します。
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ハイキングしながら収穫できるワラビ
ハイキングで見つけたヒトリシズカはセンリョウ科の多年草。清楚な白い花は日本の北海道から九州まで広く分布。
本格的な登山は苦手ですが、里山を散策するのは好きです。足腰の鍛錬にもなるので、休日は積極的に出かけてウォーキングしたり、山野草を眺めたり。
スミレは群生していました。花の大きさは私のひとさし指の先くらいの小ささ。
早春に咲きますね。当地は北国のため、今がスミレの花盛り。
ワラビを見つけました!
まだ草がそんなに生えていないから、見つけやすい。
萌え出たばかりのワラビを「ありがとう」と声をかけて採集。
出かけた山は市民の森で冬はスキー場、夏はキャンプができます。
他人の持ち山に勝手に入るとトラブルになりますから注意してください。
ワラビはどうしてアク抜きが必要?
摘んだワラビを水洗いして、先っぽを取った状態です。
これからアク抜きします。
ところで、なぜワラビはアク抜きしないといけないのでしょうか?
生のワラビには毒があるからです。
牧草にたくさんのワラビの葉が混じっていると、牛が中毒を起こすくらい。
生のワラビには強い毒のプタキロサイドが含まれています。
また、トラック1台分ほど食べるとガンになるという説がありますが、副食として食べる量ならOKでしょう。
ということで、日本人は大昔からワラビをアク抜きして食べてきました。
灰汁か重曹をまぶして、煮立ったお湯に浸す
木灰をワラビにまぶします。木を燃やした灰などが手許にないときは、重曹を使うとよいでしょう。
そしてお湯にひたします。
私はテフロンの大きな中華鍋を使用しています。
でも、決して煮ないでください。
灰汁や重曹を入れて煮るとワラビは溶けて、どろどろになりますから。
そのまま落し蓋をして、10時間くらい放置。
落し蓋がなかったため、お皿で代用しました。
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10時間たったら、きれいに水洗いして料理
その後、水道で水洗いして、料理します。
- からし醤油でおひたし
- お味噌汁
- 玉子とじ
- 天ぷら
- 白和え
- 煮物
- あらめ昆布と和える
私が思いつく料理は上記ですが、アイデア次第でもっとあるかも。
わさび醤油にして、かつお節をかけてもおいしい。
しゃしゃきとした歯ざわり、さっぱりとした風味はお酒の肴にもなりますね。
それに食材費がタダなので、摘むことができる山菜は節約になります。
ところで、私が採ることができるのはワラビだけ。
クマ被害に遭わないように
ゼンマイのように深山にひっそりと生えているわけでなく、タケノコのように斜度のきつい坂をささやぶをかき分けて探す必要もありません。
ただ、ここ数年ツキノワグマと遭遇して、鋭い爪で襲われケガをするニュースが後を絶ちません。私の地元では今年4月にもうクマ被害が報告されています。
たとえ里山でも山歩きは注意したほうがいいのでしょう。
ラジオを携帯して音を周囲に響かせると、クマのほうで近寄ってきません。
万が一、遭遇したら死んだふりはNG。
目をそらさず少しずつ後ずさりしながら離れるのが良いそうです。後ろを見せて走って逃げようとすると追われることがあると聞きました。
そして、クマのほか、猿も増えています。私はドライブ中に猿の群れが国道を渡って畑へ走り去るのを目撃。
地元が野生の王国となりつつあることを実感しました。
まとめ
健康増進と節約を兼ねて、ハイキングしながらワラビをゲットすることはさほど難しくありません。
アク抜きは重曹か木灰をまぶし、お湯にひたすだけ。10時間ほどでアクが抜けますから、おいしく食べることができます。
ただし、食べ過ぎないように。トラック一杯分ほどを食すると、ガンになるかもしれません。ほどほどに食べて春を味わいましょう。
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