2022/02/12更新しました。
モノの価格がじわじわと上がっています。
バターやビールなどが値上がりしましたが、わが家では電気代が1年前と比べると、まったく同じ使用量なのに455円も上っていました。
ガス代も上がっていますよ、奥さん!
私の感覚ではデフレを脱却し、インフレへとチェンジしているように思います。
ただし地方の不動産価格は下がっています。
家賃も築20年以上を経た賃貸だと、月々2万円で暮らせる部屋もあるくらい。
バブル世代の私は、長く続いたデフレの時代に高い金利の住宅ローンを払い続けました。
そして金融緩和をすると政府が発表しても、それが株価上昇につながることを知らず、いまも株は持っておりません。
つまり資産は目減りする一方。そんな私は高らかに宣言します。
「ケチ上手になるぞ!」
スポンサーリンク
ケチとは?
ケチと倹約の違いがわかりますか?
ケチといえば思い浮かぶのが、吝嗇(りんしょく)、むやみに金品を惜しむ人です。
辞書には貧弱なこと、あるいは心や考えが卑しいこととあります。
そうですね、人の顔を見ると、「くれ、くれ」とモノやお金をねだるクレクレ星人も入るでしょう。
おねだり上手な人とはまた別モノです
クレクレ星人は、相手を半ば脅すようにして奪うのが得意ですから。
小笠原洋子さんが書いた『ケチじょうず・美的倹約暮らし』は、2003年の発行で絶版なのか、21,228円という値段でアマゾンに……。
安心してください。復刊されています。
そして、のちほどお知らせしますが、新刊も出版されています。
小笠原洋子さんは1949年生まれで学芸員として勤務された方。
フリーの美術エッセイストで、そして元祖ミニマリストと評されています。
1日1000円で暮らす
「ケチじょうず・美的倹約暮らし」には、1日1000円で暮らす方法が書いてあります。
- 人並みの付き合いをしようとすれば、生活はすぐ破綻する
- 自分の吝嗇を朗らかに公言して、
- それで離れていくような人とはムリに付き合わない。
著者は徒歩で行けるところはどこまでも歩き、独り暮らしのため食費がかからない。
それで1日1000円で暮らせる。
夫とふたり暮らしの私は食材の買い物に出るときは、だいたい2000円~3000円を財布に入れています。
あればあるだけ使い切るほうですから多くは持ちません。
でも、将来もしも独り暮らしになったら、1000円で暮らしたいですね。
私は低年金が確実なので。
お金のかかる白髪染めやパーマはナシ。身なりはきちんとしたいから、2か月に一度、格安カットのお店で整えます。服も「顔のそばに白い色を持ってくるなど、白い髪に似合うコーディネートを考えます
71歳一人暮らしで1日1000円生活。ケチでも楽しく豊かな暮らし方 | ESSEonline(エッセ オンライン)
小笠原洋子さんは71歳で、活き活きと暮らしの工夫をなさっています。
スポンサーリンク
ケチ暮らしの基本
「人間は常に飢えている。人は豊かな生活を求めて働く。物質的な豊かさを人生のバロメーターにしていると、モノはいくらあっても足りないのだ。」
貧困で苦しむことにならないように気を付けることも大切と、著者は言います。
- 働けなくなったときや急病に備えて貯蓄を心がけるけれど、ふだんの生活はつつましく。
- 大きな貯蓄は日常の中で切り崩さないように。
- 生活は極力スリム化を!
私は服と化粧品を買わない生活を続行していますが、『ケチじょうず』の本を読んで、もっと削れそうだと感じました。
ただ、自己投資や家族と過ごす時間は削れません。
夏に娘が暮らす東京へ出かける切符をすでに手配。
新幹線とホテルがセットになった「びゅう」の商品を選び、手付金を払いました。
ブランド品は恥ずかしい
私がひざを打ったのがこの「ブランド品は恥ずかしい」という言葉。
120ページにあります。
高い物をありがたがって、これみよがしに見せびらかすことの愚を言い当てているような気がします。
貧しさを極上の贅沢として堪能する
海を歩く日、私はいつも散歩にはあまり適さない優雅なロングスカートなどをわざと身に付けた。
もちろん洗濯機で洗えるインド麺を選んだけれど。夏はレースの日傘をかざし、冬は狐の毛の帽子をかぶって、貧しさを極上の贅沢として堪能する
198ページの結びの文章がすてきなので、引用。
倹約とか節約って、ともすれば気持ちがすさむことがあります。
「ショップやモールには欲しいモノがたくさん あるのに、買えない」と感じてしまうと、ひどく自分がみじめになる。
あるいは新車をさっそうと乗り回しているのを見ると、うらやましくて唇を噛む。
しかし、実際問題として今の日本ではカード破産が増えています!
銀行のローンカードの返済に苦しむ人が急増しているのです。
審査が簡単で借りることができますが、金利が10パーセント以上と高く、自己破産者も増える一方。
ローンや借金を抱えると苦しむのは自分ですし、配偶者にばれると離婚の原因にもなります。
節約する人に貧しい人はいない
収入よりも支出が多い家計は、いずれ破綻するでしょう。
しゃれた家、高級な車、子どもたちの教育と理想を高くするほどに、お金は際限なく出ていきます。
フランス人は意外と質素にふだんは、暮らします。
週末以外は、食事はごく簡単に済ませる。
ケチじょうずになるには、2日や3日ではなく長期戦で。
ムリせずに節約を意識して続けていくことがコツに違いありません。
まとめ
大学生の就職率が過去最高に上々で、景気が上向きだそうです。
でも、ファッションの流行を追い、新車を乗り回して家賃の高い部屋に住んでいたら、お金を貯めることは難しい。
株価は2万円代となった日本ですけれど、株を運用する日本人はそんなに多くはありません。
流行を追わず「ケチじょうず」に暮らすのもひとつの生活防衛。
誇り高く節約生活をしたい方におススメの本が『ケチじょうず・美的倹約暮らし』です。
関連記事をいかがですか
スポンサーリンク