2022/05/31更新しました
趣味は着物です。
若いときから憧れを抱いていたのですが、私が20代のときは和服はとても高価なもので、訪問着1枚で20万円!
帯は別です。
そのころは茶道を習っていて、お伝書をいただきに付下げを購入。
もっと欲しいのに買えないという気持ちを引きずり、40代後半に爆発しました。
きょうはタンスの中身について告白します。
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欲しかったのに買えなかった着物
封印していた着物に改めて目覚めたのは、2013年。
下の子が大学生活やアパート暮らしに慣れて、私もほっとしたところに着物熱が再燃しました。
空の巣症候群だったのかもしれません。
とにかくも1日中、着物のことを考えるように。
娘たちの成人式には、ママ振袖を着せました。
着物の手入れ
時代は変わって、日本人は着物を持て余してリサイクル店に大量に持ち込むようになっていました。
着物は年に1度は風に通して虫干ししたほうが絶対に良いし、着れば着たで、シミができることがあります。
着物のクリーニングは京洗いだと5000~1万円。
自分で着ることができない方は美容室にいくことに。
着付け代がヘアーとセットで1万~1万7千円と、お金がかかる!
これではしょっちゅう着ることはできません。
着付けは慣れ、人に着せる方が簡単
この写真は私が自分で着たときの1枚。
知人マダムからの頂き物の紬で、唐花紋様。
少し裄(ゆき)が足りないかんじですが、好きな柄行です。
ちなみに着物の袖は、手首の関節が見えるくらいが適当。
1枚目にアップしたのは、娘に私が着せた正月の写真。
オレンジ系の附下は祖母から贈られましたが、着る機会がありませんでした。
柄が若くなったから、ほどいて着付け用のひもでも作ろうかな。
そう考えたけれど、娘に着せたらサイズがぴったり。
着付けの練習用に、オフハウスで手に入れた3000円の袋帯と合わせたのです。
私の着付けは自己流
私は着付けを20代のはじめに3ヵ月だけ習っただけ。
あとはネットや本で復習。
無料の着付け教室がありますが、私は行きませんでした。
なぜなら、呉服屋さんとタイアップしているケースが少なくなくて、結果的に高い着物を買う羽目になるから。
私の着付けは、ほとんど自己流です。
自分で着るより、娘に着付けたほうが簡単でした。帯姿を直しやすいからです。
和装のむずかしさは小物選びや草履
着物の格やそれに合わせる帯は、簡単にいうと次のようになります。
- 留袖や訪問着・附下の礼装には袋帯
- 入学式や卒業式に着ることが多い色無地も袋帯
- 紬や小紋などふだん着には名古屋帯や染帯がふさわしい
かつては桜の模様は3月ころ、梅なら季節を問わない、紅葉は初秋の季節になど、うるさく言う方がいました。
けれど今は、そんなことにいちいちこだわっていたら、着る期間が限られて宝の持ち腐れになってしまいます。
気分が乗ったときに好きな着物をチョイスしよう。それも許される時代です。
和装のむずかしさは、帯締めや帯揚げの小物選びと、草履といえるでしょう。草履は履きやすいもので3万~5万円。
足下にも、お金がかかる世界です。
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呉服屋さんは激減、伝統工芸士は後継ぎなし
バブル期を最盛期に和装業界は売り上げが下がり、今は3分の一くらいまで縮小。
なので、着物の生地を染める職人さんや結城紬などに携わる職人も減る一方です。
実は日本の伝統工芸は風前の灯火という分野がほとんど。
後継者を育てることができない。
食っていけない。
自分の子どもであっても継がせることができない。
ですから、せんかたなしですね。
着物にふれていると豊かな気持ちになれた
着物熱に浮かされていたときは、和服を畳んだり、独りで着付けの練習しているだけで面白かった。
絹の滑らかな肌ざわりにもうっとり。
四季折々の花をまとう、日本の歴史を感じながら。
着物は奥深く、興味が尽きません。
いま、少し醒めてみれば姑や母やそのほか知人からの頂き物で、タンスがぎゅうぎゅう。
それと私は着付けに20分は最低でもかかるので、そんなに気軽に着て歩くことができません。
ほんとうにしょっちゅう着る方は5分で着物を着て、帯も結びます。
それでも、着物の楽しみを体感できたと、前向きに考えたい。
持っている枚数は礼装からふだん着まで23枚。
これからは徐々に整理しようと思います。
まとめ
タンスを開けると洋服と和服が占めるのが半々です。洋服はプチプラばかり、着物はいただき物が多い。私を豊かな世界へいざなってくれた着物なので、処分しにくいけれど、これから徐々に断捨離します。
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