価値がわからなければ、足下に金塊が落ちていても石ころと同じこと。
ちきりんさんの本『マーケット感覚を身につけよう「これから何が売れるのか?」わかる人になる5つの方法』は、そのような書き出しで始まります。
自分にスキルや能力があったとしてもマーケット感覚が乏しければ、うまく社会で活躍することができない。
自分のなかに眠る価値に気づくには?
世の中の見方や生きるヒントが書いてある、この本を紹介します。
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マーケットは平等
マーケットとは市場のことで、昨今は就職活動も結婚マッチングサイトも市場主義です。
ネットから誰でも応募できて、条件を入力することで判断基準ができるため、平等といえるでしょう。
かつては優良な会社に勤めるときは、学校の先生の推薦や親戚のコネがモノを言いました。
そうですね、私が若い頃は縁故のない人間には、有力な企業の入社試験を受けるチャンスすら与えられなかったものです。
結婚も同じこと。
かつては世話を焼くのがすきなオバサンが、両家を取り持つことが多かったです。
ちなみに、私も夫とは知人の紹介で出会いました。ほとんどお見合いと言っても良いでしょう、30年前の話ですが(-_-;)
いまは見合いという言葉すら、死語。婚活も市場化の波が押し寄せているそうですよ。
『マーケット感覚を身につけよう』
著者のちきりんさんは、はてなブログの超有名人です。
紙の本を何冊も出版して、外資系企業に20年くらい勤めた経験から視点はグローバル。
さて、ちきりんさんは現在の就職事情は広く世界中から、人材を呼ぶ込むことは普通であると、本の中に書いています。
面接はテレビ電話で行い、最終選考だけ直接の対面ということも。
時代はほんとうに変わっているのですね!
マーケット!庶民のお金を誰が吸い上げるかは熾烈なのだ
昨今、「老後資金は3000万円必要である」とか、「老後破産」に「老後貧困」、そして「子どもをひとり育てるのは何千万円かかる」というような、あおる論調が目立ちませんか?
これはお金を消費市場から、貯蓄市場へひっぱる意図があるのだとか。
驚きです。
金融業界が一丸となって、貯蓄へ人々の意識を向かわせていると、ちきりんさんは本に書いていました。
- まずは消費市場からお金をひっぱってくる
- つぎに貯蓄、投資市場のなかで、ほかの金融機関に勝つ
そうですね、昨今の投資ブームは膝かぶしか持っていない貯め代も「投資をしなきゃ」と、駆り立てられます~。
前回のバブル景気のときはそんな気持ちになったところで、はじけたのでした。
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とりあえずやってみることが大切
260ページの中身の濃い一冊です。
最も心に響いたのは、「とりあえずやってみる」人が得られるチャンスは、慎重に作りこんで完璧さを狙う人よりも大きいという一節です。
「失敗を恐れずに、チャレンジしたほうが良い」
「 失敗したとしても、学びをゲットしてまたチャレンジすれば良い」
「実戦で学ぶと身につくことが多い」
ちきりんさんが言うには、ブログやツイッターは市場性の高いツールだそうです。
何を武器に自分を売り出すか
自分のことを何の取りえもないと、諦めるのは早すぎます。
たとえ主婦だとしても、キャラクター弁当のレシピ動画作成や、収納のカリスマアドバイザーとして活躍できる人もいます。
こういった人たちは、「だれにとってどんな価値があるのか、見極める能力」があったから。
売れるものに気が付く能力を、ちきりんさんは「マーケット感覚」と命名しました。
まとめ
何を強みにして世の中を渡ってゆくのか。
自分の価値を見出すヒントが満載の「マーケット感覚を身につけよう」です。
考え方や見方を変えると、特別なスキルがなくても稼ぐことができるかも!
手許に置いて、何度でも読み返したいちきりんさんの本でした。
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