奨学金を借りたけれど返せない、奨学金を困窮した親が生活費として使い込むなど、問題が指摘されている日本の奨学金制度です。
受験生は追い込みの時期ですから、学費の心配もしなくてはならない生徒は辛いと思います。
私の子どもが大学に進学したとき、奨学金を申し込みました。
地元でなく遠距離の大学に進んだので、仕送りの面で不安があったのです。
奨学金のメリット、デメリット、うちの子の返済額についてお知らせします。
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奨学金は借金である
大学への進学率が50パーセントの昨今、女子生徒も4年制に進むのがごくふつうになりました。
私が女子高生だったときは短大へ進学した同級生が多かったです。そして腰かけ程度にお勤めしたら、結婚して専業主婦になる。それが女性の王道という雰囲気でした。
ちなみに私は1982年に高校を卒業。高卒の学歴です。
いまは女性が生涯にわたり働く時代に。
奨学金は借金であることにほかなりません。
経済的な余裕のない家の子女でも、高等教育を受けることができるという面で、メリットが高い奨学金です。
利率は低く抑えられて、返済年数は15年ほどで長期ですから、正社員として働くことができれば、そんなに苦しまないで返すことができるでしょう。ギャンブルをせずに、こつこつと働く方なら大丈夫なはず。
メリット
- 利率の低さ、例えばうちの子どもは利息がつく第2種で借り、0.82パーセント
- 長期で返すため、月々の返済は比較的に楽である。
デメリット
- 借金を抱えて卒業しても、かつてほど大卒の学歴が評価されない
- 就職に失敗、あるいは病気で働けないときも返済の義務がある
- 終身雇用が崩れつつあり、リストラの心配があるため大企業に勤めても安泰というわけではなくなった
*どうしても働けない事情があるときは手続きを踏んで、返済を免除されることもあります。
本人が死亡のほか心身に障がいを負うような状態のときは、返済免除が適用されます。
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わが家が借りた額は?
子どもに借金を背負わせたくはなかったけれど、大学は入学準備もけっこう掛かります。
私の子どもが進学したのは国立大学の法学部でした。特急列車で7時間かかるので、自宅外通学に。
授業料は当時、年間54万円ほど。4年間で216万円です。
しかし、ゼミ旅行や就活による交通費、さらには友人たちとのグアム旅行など、けっこうかかりました。
うちの子が借りたのは利子がつく第2種、月に5万円の給付。
240万円を借り、本人が返済しています。
14,227円を2029年9月まで返し、利息分は160,860円。
親として悔いていること
うちは娘ふたりです。上の子は専門学校を経て美容師になりました。
美容学校は2年の教育ですが、約200万円の学費が必要。上の子のときは奨学金なしで、親が負担し、社会人になりました。
奨学金は下の娘だけに負わせています。
私が後悔しているのは、これから結婚や子育てするであろう娘に240万円の借金を背負わせていること。
今のところ東京で働いているので、返済は順調ですけれど。
地方で暮らすほうが支出は多いことも
私が思うに、地元で就職して暮らすと車が必需品になるため、その経費は馬鹿になりません。
東京は部屋代が高いのでそれはそれでタイヘンですが、電車が便利に走っているので車ナシでも生活ができる。
車のローンと奨学金の返済ダブルだと、きついのではないでしょうか。
ただ、うちの子も転勤があればどこに飛ばされるかわかりません。そうなると車を買い、維持しなくてはならない。
そんなことを考えると、奨学金の返済が続くことはリスクに違いないです。
借金はない方が絶対に良い
リボ払いの利息15パーセント~18パーセントに比べると、奨学金の利息はずっと低いです。
でも、借金があるという心理的なストレスが、先々の不安につながりやすい。
私は、郵便局の学資保険を生まれて間もない頃から子ども達に掛けていましたが、高校入学時20万円、大学進学のとき満期180万円でしたから、足りませんでした。
もっと若いうちから計画的に貯金ができていたら、子どもに奨学金を負わせなくて済んだでしょう。
親として正直なところ、そのことに負い目があります。
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