先月に乳がんと子宮頸がんの検診を受けました。
国民健康保険に加入しているので、700円の費用で検診ができます。2年に1度、必ず受けるのは、義理の姉が乳がんとなり、25年前に43歳の若さで亡くなっているから。
私の検診結果と、気になる被ばくのこと、そして5年に渡った義理の姉の闘病についてお伝えします。
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日本の受診率はまだ低い
乳がん検診を受ける女性は、日本ではまだ低く34パーセントほど。
海外ではどうかというと、厚生省のデーターがWEBにアップされていました。
アメリカやイギリス、フランス、ドイツなど8カ国の調査。
受診率は50パーセントを超える国もあるが、アメリカの低所得者を対象のプログラムでは10パーセント前後。
費用は5000円~12000円でも、アメリカ以外の国は公費で自己負担はないとのこと。
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2006/07/dl/s0728-16h.pdf
検査方法
私が住む町では2年に一度、「検診を受けてください」とお知らせがきます。年齢によって無料クーポンが送られてくる年もあります。
乳がんはマンモグラフィ、子宮頸がんは細胞診断で内診台での検査はほんの数分で終わります。
マンモグラフィ
乳がん検診は上半身だけ裸になり、マンモグラフィでの検査となります。ガラス板に乳房を挟まれ、ぎゅっと薄く伸ばされるため痛い。
私が今回受けた病院は、マンモグラフィの設備を新しくし、機械自体が動くため短時間ですみました。
結果は郵送
上の写真は、私の検査結果。
問診で、妊娠の回数と出産経験、授乳したかどうか、初潮や閉経のことを書く欄があります。
私は母乳が足りずに、ミルクとの混合でした。赤ちゃんを産んだら母乳を与えたほうが、乳がんのリスクは低くなるとされています。
家族に乳がんの人がいるか、いないかも重要。
前回との違いは、医師による視触診がなくなったこと。視触診では、甲状腺の腫れも診てくれたのですが、マンモグラフィだけになりました。
私は今回、異常なし。でも、2年前は再検査を受けたのです。
それは、家族に乳がんがいるという蘭にチェックを入れたからかも。乳がんは遺伝性のタイプがあり、家族に乳がん患者がいるときは、医療機関も慎重になるようです。
家族とは血縁者のことなのに、私は義理の姉のことが頭をよぎり、チェックを入れてしまいました。
乳がんの義理姉は骨に転移
進行ガンだった義理の姉は、38歳のとき病気だということがわかりました。
片方の乳房を全摘しましたが、リンパから骨に転移。足かけ5年の闘病の間にホルモンに影響を与える卵巣を切除したり、腰の手術を受けたり。
ガン保険
義理の姉はがん保険に入って、手厚い保障をつけていたため、治療費はそのガン保険でまかなうことができたと聞いています。
5年にも及ぶ闘病で入退院をくり返し、自宅療養も長い。
骨に転移すると、骨が溶けてしまうことや、骨が神経にさわるなどして激痛をともないます。腰の手術はもろくなった骨のかわりにチタンを入れるため。
抗がん剤治療も辛そうで、げっそりやつれて、最後は脳にも転移しました。
ふたりの子どもは高校生と大学生となっていましたが、子どもの行く末をずっと心配しながら43歳で亡くなり、もうそれから25年が経ちます。
しっかり者で頼りがいのある義理姉だったので、惜しまれてなりません。私は今も辛い辛い闘病中の姉を思い出します。3月4日が命日です。
乳がんの再検査となったとき
前回の検診で私は要再検査となり、できるだけ評判のよい病院へ行こうと思い、調べました。
義理姉の子どもが、「あのドクターの治療には違和感があった。違う病院で診てもらっていたら、母は死なずにすんだのではないか」と、言っていたこともあって。
それは抗がん剤治療でかなり弱ったのに、効果が薄かったことから、姪はそう感じたみたい。
現在と義理姉のときとは医学の進歩が違うでしょう。私は乳がんの名医という近所の口コミから、市立病院の診察を受けることにしました。
そこでもう1度マンモグラフィ検査と、触診のほか超音波も受けて、「大丈夫ですね」と。
ほっと胸をなでおろして、3割負担で費用3800円程を払いました。
ただ、マンモを短期間で2度受けたので、被ばくのことが気になったのです。
きちんと問診を答えていたら、受けなくても良かったかもしれません。
年齢的にガンに対して気をつけるべきなので、それで良かったと思いますが。
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検診で子宮筋腫がわかったとき
私は39歳のとき、子宮頸がんの検診を受けて、卵巣の腫れと子宮筋腫を指摘されました。
その日のうちに、CT検査も受けて1万円ほどかかったことがあります。
そのとき担当となった婦人科・医師の言い方がちょっと気になって。
「子宮には筋腫が2つもあるし、卵巣の腫れも気になるわね。良性ではないかもよ」
そう言われたら、いくら図太い私でも、目の前が暗くなるじゃないですか。
結局、別の病院でもう一度、診察を受け直すことにして経過観察を10年。
「筋腫は大きくなっていません。卵巣の腫れはチョコレート嚢腫ですが、こちらも変わらず、経過観察も10年なので、これからは何か症状があったとき診察を受けてください」と、そのドクターが優しく話しました。
医師と患者には相性がある。このとき気づかされました。
また、私が受けたCT検査は1度でしたが、何度も受けさせるクリニックは注意したほうがよいでしょう。
CT検査は被ばくが免れません。利益確保のために患者に画像検査をさせる病院があることを、毎日新聞が報じています。
不適切な画像検査:撮影増は病院利益 被ばくリスク考慮を - 毎日新聞
まとめ
乳がんは遺伝性のタイプがあるため、母や祖母、姉妹など血縁者にかかった人がいるときは、病院側も慎重になります。
私のように、義理の姉なのに問診票にチェックを入れると、要検査になる可能性がありますから、ご注意を。
最新のマンモグラフィの機器は、従来より被ばく量が少なくなっているそうなので、気になる方は事前に確かめるとよいでしょう。
乳房のしこりや痛みがある方は、早めに医療機関へ。
義理の姉は、自分でしこりに気づきながら病院へ行くことをためらい、結果としてリンパにもがん細胞が広がってしまいました。
妻を看病した義兄は、義理姉を亡くした後は独り身を通して、寂しそうにしています。家族のためにも、早期発見が大切ですね。
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