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【育児】ラーメン店で4歳くらいの子どもを恫喝する母親を見て感じたこと

2020/06/13更新しました。

「うるせえ、てめえ、いい加減にしろよッ」

お昼どきにラーメン店で出会った家族のことが、数日たっても胸を過ぎります。

若いお母さんの大きな声に店内が凍りついているのに、4歳くらいの自分の女の子を怒鳴り続けていました。

かつての自分を見る思い。私はかなきり声を張り上げて子ども達を罵倒する母親だったのです。

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叱られていたのはおとなしい子

黙って食え。わき見をするんじゃねえ、だからこぼすんだッ

ラーメン店は休日のため、ちょっと混雑していました。

私たちが席に着いたとたん、向かい側のテーブルから子どもをしかり飛ばすお母さんの声が聞えて。

つややかな黒髪のお母さんは28歳~32歳くらいでしょうか。

小麦色の肌が健康的に映りますが、口許をとがらせています。

癖なのでしょう、口をとがらせるのは。

それにしても言葉が荒いお母さんです。

驚くばかり。 

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 子どもは4歳とおぼしき女児で、行儀のよい子。

ええ、おとなしい女の子なんですよ。

私の子どもは、やんちゃでした。

手がかかる女児だったことが胸をよぎります。

ラーメン店で見かけた子は親の顔色をうかがい、言うことを聞く子なので、叱る理由が私にはわからない。

お父さんは30代前半で、耳の上を刈り上げてソフトモヒカンのヤンキーぽい感じの男性。

しかし、自分の妻が子どもを大声で叱っているのに、いさめることがありません。

というか、そのご主人も奥さんを恐れている感じが何となく伝わってきました。

そのうち、女の子が小さな声でお母さんにささやきます。

「おしっこ?はあ、喰いながらなにを言うんだよ、全く。我慢しな」

もうね、同じ空間にいるのが辛い。

思わず立ち上がって、私がその子をトイレに連れていきたい気分。

子どもが体を小刻みに震わせたため渋々、お母さんは付き添いトイレへ。

注文したみそラーメンに私は箸をつけながら、きっとこのお母さんは、自分も怒鳴られて育ったために、恫喝することでしかコミュ二ケーションがとれないのだろと感じたのです。

人は自分の親を模範する

初めて子どもを育てることは、誰にとっても手探り 。自分のお腹に宿した命ですが、生まれた赤ちゃんは不快や空腹を泣くことでしか訴えられず、新米ママにとって育児は大変なこと。

 可愛いはずのわが子ですが、イラッとすることはよくあります。

tameyo.hatenablog.com

実は、私も怒鳴り散らして子どもたちを育てました。

というのは自分が、まさにそんな風に育ったのです。

パチンコや悪友との付き合いを優先して、家に居つかない父親と年若い継母 が私を育ててくれました。

実母は私が4歳のとき、継母の出現によりノイローゼになり離婚して実家に戻って。

ネグレクト状態の私でしたが、幸い祖父母の家が町内にあったので、ご飯も洗濯も祖父母のやっかいに

明治生まれの祖父と大正生まれの祖母は、昭和の世になってもつつましく、私は梅干しを漬けたり大根を干したりする暮らしに馴染んでいました。

親の家はおだやかな時もありましたが、たちまち掴みあいの夫婦ゲンカが始まって、ちゃぶ台はひっくり返るわ皿は割れるわで、怒号が飛び交う。

大人が怒鳴りあう声は子どもには恐怖しかなく、耳を塞いで嵐がすぎるのを待ちました。

そういう親なので、日常的に言葉が荒く、吼えるように子どもを叱っていた

「うるさい、黙ってろ」「早くしろ」などと、ワンフレーズで強調。

 

tameyo.hatenablog.com

 

それから20年後、私は自分が育った家庭を再現するかのように、子どもたちを怒鳴っていました。

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恥ずかしいから怒鳴る前に窓をすべて閉めなさい

夫はおだやかに子どもたちに話しかける人です。

それは育った家が、夫婦ゲンカのしない静かな暮らしを好む親たちだったから。

「お前の声が近所中に響いているよ。恥ずかしいから窓を閉めてから子どもを叱るように」と、夫から注文を付けられたことがあります。

さすがにあ然としました。

えっ、私の声が近所に筒抜け? 

tameyo.hatenablog.com

tameyo.hatenablog.com

 

 大きな声はストレス発散

わあっと叫ぶと、一時的にストレスが解消されるため、癖になってしまいがち。

しかし、周りはたまったものでありません。

それに街中に住んでいるため、いくら図太い私でも近所の目は気になる……。

 そんなとき読んだ本があります。

子どもを伸ばす魔法の11カ条・アメリカインディアンの教え

加藤諦三著 詩ドロシー・ロー・ノルト

【いつも子どもを叱ってばかりいると、その子は脅えた人間になります。

いつも周囲の大人から汚い言葉を投げつけられた子どもは、自分も汚い言葉を使うようになります。

愛情をかけてもらえず、冷たくされた子どもはやがて不信感を持つ人間になります。】

tameyo.hatenablog.com

私は加藤諦三さんが書いた「子どもを伸ばす魔法の11カ条 アメリカインディアンの教え」 を読んで、自分が味わった辛さを子どもにあじわせるのはやめようと思いました。

それで、丁寧な言い方をしてみたのです。

「うるさい!黙れ!」→「そんなに耳元でがなりたてられると頭痛がするから、やめてちょうだい

「早くしろ、今より早く!」→「少し急いでくれたら、うれしいな。だって保育園までの道を歩く楽しみが増えるから

短気な私なので、初めからうまくいったわけではありません。

少しずつ少しずつ丁寧な言葉を発することで、そんな自分に慣れていいき、それと同時に驚くくらいに子どもたちが素直に言うことを聞くようになりました

ほんとびっくり!

自分で生き方を決める

「人間は自分自身の人生を描く画家のようなものである」

心理学者のアドラーの言葉です。

大きな夢から日常の小さな習慣、行動に到るまで自分の選択と決意で人生を掴むことができる。

そうアドラーは説き、なかでも一番私が好きな言葉が「性格は死の直前まで変えられる」 というもの。

ラーメン店で見かけたお母さんは、たまたま機嫌がよくなかったのかもしれません。

しかし、そのキツイ顔つきはかつての私のようで、子どものことが気に懸った。

「言葉を変えてみませんか。ちょっとした気づきで、いますぐ始められますよ」

私はあのお母さんに心の中で呼びかけています。

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