2020/02/08更新しました
大学の授業料が未納で、除籍になりそうだ!
シェアされたSNSに、そういう投稿がありました。
その学生さんは「授業料をなんとかするから」という言葉を鵜呑みにしていましたが、親御さんがお金を工面できなかったようです。
「親の年収と子どもの進路の関係」と「塾に行かずにハーバード合格」というコラムから、低年収でも秘策はあるのかを考えます。
スポンサーリンク
年収300万円世帯の苦しい現実
正社員と非正規の年収の格差が開いている昨今。
地方は都会に比べると、所得が低く年収300万円という世帯は少なくありません。
ざらにあります。
中小企業に勤めて手取り月に20万円、ボーナスで60万円。妻は老親の介護などでフルタイム勤務はできないという家庭です。
ちょっと長いのですが、興味深い記事がありましたので、引用します。
年収300万円世帯の教育費についてFPの横山光昭氏が算出した数字を、元にした論考。
「塾に通えないため、行ける高校も限られてしまうかもしれません。それでも、中高一貫の公立校や大学付属の公立高校に入学できれば良質な教育を受けられるチャンスはある。
そうなれば国公立大学や私大の特待生という道が見えてきます。
最近の中学受験では、公立一貫校のみ受験という層も増えているんですよ」
設立から日が浅いにもかかわらず東大合格者を輩出するなど、注目される公立の中高一貫校。
ここで勉学に打ち込み優秀な成績を収めるしか年収300万円男の子供が大学進学するチャンスはない。
<子供に提示できる進路の限界値>
・年収300万円限界値…オール公立で高校卒業まで
・年収500万円限界値…公→公→公→推薦
・AO入試で私大文系 ・年収700万円限界値…公→公→私→国公立か私大文系
親の年収別にみた「子供の進路」の限界 年収300万円では国公立大学も苦しい!? | 日刊SPA!
この記事によると年収300万円の世帯はすべて公立で、進学するのなら奨学金を利用し、アルバイトをしないと大学へは行けないだろうという意見。
なるほどと思いました。
経済的に厳しいときは、授業料の減免措置を受けることも可能。ただし、減免の申請にはある程度の成績が必要です。
冒頭に紹介した学生さんは、SNSを介してお金を借りることができたようです。真面目な人柄を知っている方がいたのです。
教育費は計画的に準備したいところですが、突発的なことで思い通りにならないことも。ふだんから情報を集めておきましょう。
習い事は?
上記の記事によると年収300万円世帯は、習い事をさせる余裕はないだろうとのこと。私はふたりの子どもを育てた経験があります。
現在20代後半になりましたが、我が家は子どもたちが小さいときのほうが年収が高く、小学生のころにスイミングスクールとピアノ、習字を習わせました。
当時の月謝は、ピアノがふたり分で1万円。
スイミングがひとり7600円。
習字はふたり分で4000円。
下の子はスイミングスクールを3ヶ月以内にやめています。
「コーチが大きい声でよその子を叱るの。その声が恐いから行きたくない」
自分が叱られた訳ではないけれど、イヤな気分になる。
それでやめましたが、上の子は泳ぐのが好きでバタフライまで習います。
上の子はスイミングを高学年でやめてピアノと習字を、下の子はピアノも嫌いになり、習字のみを高校まで続けました。
ふり返ると、私は親の見栄もあって習い事をさせた面があります。
バブル世代ということもあって、習い事をさせて当然と考えていたのです。
好きな道は親の経済次第
習い事やスポーツはお金がかかりますね。
もしも子どもが「続けたくない」と言ったときは、やめさせた方がいいのではないでしょうか。
問題は子どもが続けたいけれど、習い事や部費、合宿費で家計が苦しいとき。我が家は子どもたちの受験時期は、収入が最盛期の半分にまで落ち込んで(@@;)
考えられる選択肢は3つ。
- 子どもの祖父母に頼んで援助をお願いする。
- 節約
- 仕事を増やしてダブルワークやトリプルワーク
私は選んだのは節約。なんとか学資保険を掛け続けます。
学習塾は最低限
私は学習塾へは最低限しか行かせることができませんでした。
しかも下の子は塾も嫌い。
それでも高校の授業と自分流・受験対策のみで、幸いなことに国立大学に受かることができ、先生に感謝しています。
そのほか大学生になると、運転免許の取得のため別途30万円ほどが必要ですし、女の子は成人式の振袖、卒業式の袴など、物入りが半端ない。
教育費は高いですね。
国立大学で4年間の授業は220万円ほど
私立文系だと約500万円と言われています。
理系や工業大学はさらに高額に。
知人の息子さんは私立大学を留年し、5年間も授業料を払ったけれど、卒業できなかった。
残ったのは借金のみと嘆くことしきり。
スポンサーリンク
家庭教育は子への愛
『塾に行かずにハーバード合格させた最強の母が説く教育の極意』は、廣津留真理氏が現代ビジネスに寄稿した記事です.
塾などの外注に頼らないで、家庭教育を大切にして、アメリカの名門大学に入れた方の体験談。そこにはこんなふうに書かれています。
① 自己肯定感
家庭でしか伸ばすことのできない第一の条件、それは子どものポジティブな自己肯定感です。
自己肯定感とはその名の通り、自らを肯定的に評価する感情。なぜそれが何より重要な条件なのでしょうか。
それは、自己肯定感が高いとあらゆる物事に積極的に関わろうという姿勢が生まれ、失敗を恐れずに新たなチャレンジができるから。
チャレンジに失敗しても、「次はできるはずだ」という強い思いで再び前を向いて努力が続けられますから、試行錯誤を繰り返し失敗を乗り越えて、何事にも成功する確率が高まります。
こうした自己肯定感を養うのは、テストの点数のみを評価する学校や学習塾の減点主義的な発想ではありません。
つねに子どものいちばん近くに寄り添い安心感を与えて、愛情を込めて褒めてあげる親以外いないのです。
参考gendai.ismedia.jp
家庭教育のみだと母親も相当、時間を割いて子どもと接する必要があるでしょう。
親も子どもとともに勉強するくらいの覚悟が必要かもしれません。
でも、そこにこそ低年収世帯が逆転できるポイントがあるかも。
お金がないからと、あきらめてしまうのはもったいない。
子どもは可能性を秘めていますから。
逆効果が子どもを怒鳴り、脅す親と思います。
生きる力をプレゼント
子どもが望まないときは、大学に進学させなくても良いのです。
生きる術を身につけさせ、親がいなくても世の中を渡って行くことができるのなら。
中学、高校、大学、専門学校、職業訓練校……。
どの道であれ、教育は親ができる子どもへの最良の贈り物ではないでしょうか。
長女は美容師になりました。
就職した東京の美容チェーン はブラック企業で、心身ともにハードで、私はずいぶん心配したものです。
いまはマレーシアに暮らしています。
まとめ
子どもの可能性を伸ばすため、自己肯定感を高めるような日頃の言葉がけと親の生活態度が大切のようです。
スポンサーリンク