(2020/10/28更新しました)
座り過ぎが寿命を縮める。このごろよく聞くようになりました。
デスクワークの長さでは日本は世界一。パソコンと長時間にらめっこをしているうちに、猫背になって血流が滞りがちに。
そういう毎日を重ねて、糖尿病や心臓病にかかる率も高くなると言われています。
『座りっぱなしがあなたの健康を蝕む本当は怖いデスクワーク』を読んだので、なぜ体に悪いのかを具体的にお伝えします。
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座位と死亡リスク
1日の座位時間を計ったことがありますか?
私はついついネットサーフィンをしたり、ブログを書いたり画像を処理したりで気づけば数時間、経っていることがあります。
佐々木さゆりさんが書いた『本当は怖いデスクワーク』の本によると、1日の座位時間が11時間を超えると、死亡リスクが4時間未満に比べて40パーセントも上昇するとのこと。。
喫煙以上の死亡率だというのです。これはシドニー大学での約22万人約の調査から判明。
座りっぱなしは怖いですね。
それでは、なぜ体に毒となるのか?
姿勢が悪くなるのが、ひとつの要因です。
猫背になりやすい
座りっぱなしは、知らず知らずに猫背になりやすい。
猫背にはおおまかに3つのパターンがあります。
- 腰猫背 座ったとき腰が丸くなるタイプ。椎間板に負担がかかりやすく、椎間板ヘルニアになる恐れがある。
- 背中猫背 肩甲骨が開き、肩をすぼめたタイプ。肩や背中にこりや痛みがでやすくなる。呼吸が浅くなりがちで胃もたれも
- お腹猫背 反り腰のタイプ。お腹がぽっこりに見えて、腰痛が起きやすい。体重が過多だとひざにも痛みが出る。
どのタイプもあごが前にでるため口呼吸になりやすく、口腔が乾燥して口臭の原因に。そして風邪などのウィルスに感染しやすくなります。
私の夫は背中猫背タイプに当てはまり、胃弱のため太れません。
女房ばかり食欲旺盛。そんな私はお腹猫背タイプかも。
理想的な姿勢
- PC操作の時は、目とモニターの高さが合っていることが大切。
- 目とモニターの距離は40センチ
- 椅子は膝を90度の曲げて、足裏が床に付く高さで
このごろは立った姿勢でデイスクワークをする人も増えていますね。私はダイニングテーブルにアイロン台を置き、そこにノートパソコンを。
背が低い私にはちょうど良いけれど、長身だとさらに調節しないと作業がしにくいでしょう。
ずっと同じ姿勢でなく、たまに数歩でも歩くと良さそうですね。
sitting is killing you
本のなかにあった英文です。座りっぱなしがあなたを殺す。直訳ではそうなるでしょうか?物騒な言葉で、ドキリとしました。
エコノミー症候群に気をつけよう
夫専用の椅子。
5年くらい前にニトリで買い、ダイニングの椅子として使用。
私の椅子は別タイプで、家を建てたときに購入しました。
モノを長く使い続けたいのですが、座面の人工皮革が破れてきて、また購入しました。
3代目です。
私は家事と仕事がないとき、パソコンに向かっていますが、操作につまづくと案外に長時間、モニターを見ていますね。
デスクワーカーはエコノミー症候群に気をつけるべきだと、著者が警告
長い時間、同じ姿勢でいると、足の静脈に血栓ができてしまうことがあるのです。
立ち上がって歩いた瞬間、血栓が血の流れに乗り、心臓を通り肺の動脈に詰まる。そうなると、たいへん。
呼吸困難や血液循環に支障がでて、最悪の場合は死に至る。そのリスクの初期に現われるのが、足のむくみです。
むくみを食事で予防
まずはむくまないように、体内のカリウムとナトリウムのバランスを取りましょう。
キュウリやトマト、海藻などで余分な水分余分なを排出し、ミネラルを摂る。
カボチャやアーモンドに含まれるビタミンEは、血行の促進に効果的。
抗酸化作用で血行をよくするのがビタミンCでキウイや柑橘類もおすすめです。
本当は怖いデスクワークを書いた佐々木さゆり氏は、NPO法人予防医療推進協会理事長、健康管理士事務所優縁代表などを務め、多くの人に健康指導を指南。
生活習慣の重要性を訴えています。
「病気は他人事という意識を変えましょう。
知っていても気がついたときはがんや脳梗塞などの大病にかかり、辛い思いをしている人は少なくありません。
健康を維持するには、自分のこととして考えることから始まります」
私は実母が60歳で脳梗塞を患い、77歳で老人施設への入所が決まりました。
健康寿命 は人それぞれ。
母の場合は身内に脳疾患が多く、塩辛い食べ物を好む生活習慣も多分にあるかもしれません。
漬物や濃い味噌汁を好んでいましたから。
慢性疲労症候群
この本には、慢性疲労症候群についても詳しく載っていました。
一般的な検査を受けても異常が見つからないけれども、体の不調に悩まされる。それが慢性疲労症候群です。
発症年齢は25歳~35歳が最も多く、10代でなることもあり、疲労の蓄積、あるいは怠け者の言い訳のように扱われてきました。
具体的な症状は、微熱や頭痛、喉の痛みや運動をしていないのに筋肉痛があるなどのほか、強い疲労感や睡眠障害、集中力の低下、腹痛。
私は、健診ではさほどの異常は出ませんが、疲労感があります。
グッタリして眼精疲労を覚え、動きたくない。これって慢性疲労症候群なのでしょうか?
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自己チェックポイント
慢性疲労症候群のチェックポイントに、あなたはいくつ当てはまりますか。
- 平熱よりも0.5℃から1℃くらい熱の高い状態が続く
- 微熱に対し、解熱鎮痛剤を服用しても効果が感じられない
- 頭痛がする
- 休養を摂っても疲れがとれない。
- 集中力が低下
- 物事を考えるのか億劫
- 耳の周辺から鎖骨にかけた首のリンパに腫れがある
- 運動をしていなのに筋肉痛が続く
- 筋力の低下
- 関節の痛み
- 喉の痛み
- 寝付きが悪い、眠りが浅い、早朝に目が覚める
- 午後になると気分が落ち込みやすい
5つ以上あてはまるようなら、単なる風邪や慢性疲労でなく、慢性疲労症候群の可能性があるかも。
特に睡眠障害や休養を摂っても疲れがとれないとき、疲労感がひどく微熱が続くときは要注意。
重症化すると、うつを発症するかもしれません。
予防や改善には免疫力を高めること。
ビタミンCや納豆やぬか漬けの発酵食品を摂るようにして、腸活が効果的だそうです。
私は早朝覚醒と集中力の低下ですね。
予防が大切
座りっぱなしでPCモニターを注視する日々では、疲れも溜まりますね。
軽いストレッチが効果的です。
高さ調節のできるデスクで、スタンディングデスクにするのも良いでしょう。
病気になってしまうと、治るまでにかなりの日数を要することが多いので、座りっぱなしで作業をするときは、時々立ち上がり、窓の外をながめ気分転換を。
本にはそのほかにもスマホ首(ストレートネック)についても書かれ、参考になる1冊です。
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