牧師ミツコさんが書いた「74歳、ないのはお金だけ。あとは全部そろっている」を読んでいます。
プロテスタントの信者として、老後を過ごすミツコさんの生き方は清貧そのもの。
月に7万円で暮らす方法が勉強になる本なので、感想をお伝えします。
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月7万円で暮らす
74歳のミツコさんは、プロテスタントの牧師だった夫との間に4人の娘さんを授かりました。
若い頃から病弱だったご主人を支えて、教会を運営し、育児や家事の他に信者さんの相談相手になったそうです。
自宅のリビングが教会という生活が続きましたが、糖尿病とガンを患ったご主人を看取り、70歳から公営住宅で1人暮らし。
4人の娘たちと良い関係を保ちつつ、自立した生活をされているミツコさん。
月の生活費は7万円です。
- 食費
- 家賃
- 光熱費
- 教会への献金
収入の7万円は国民年金と厚生年金、夫の遺族金金 を合計。
厚生年金は主任牧師をミツコさんが務めたとき、宗教法人となり、厚生年金に加入したそうです。
月7万円は贅沢はできないけれど、「もっともっと」と求めなければ、充分に暮らせるとミツコさんは、本の中で言います。
シルバー人材で働く
ある中でどうにかする。
7万円なら7万円の生活をするだけです。
44ページにそうありました。
クリスチャンにとって献金は生活費よりも、優先順位が高いため、ミツコさんはシルバー人材センターに登録。
夫婦共働きの家庭に、料理をつくる仕事をなさっています。
- 時給は千円
- 月に2~3万の収入
ムリせず働いているのでしょう。
シンプルライフ・ブロガーのショコラさんは月に12万円でやりくりされていますが、ミツコさんはさらに少なくても満足されて、すごいですね。
1カ月7万円の内訳
ひとり暮らしで公営住宅にお住まいのミツコさん、支出はシンプルです。
- 住居費 約6千円
- 社会保険料 約4千円
- 水道光熱費 約8千円
- 通信費 約1万円
- 食費や雑費・衣類など約4万円
通信費は固定電話とスマートフォン代です。
高齢の信者さんから電話があるので、固定電話を継続。
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やり繰り上手は暮らし上手
7万円でやりくりしても、ケチケチしないのがミツコさんの流儀。
教会を運営していたときから、昼食会などで大勢の信者さんの食事を作ることが多かったとのこと。
手料理で、おもてなし。
孫は16人いますが、年金生活のひとり暮らしになると、お年玉や誕生日ケーキをやめたと本にありました。
でも、子どもも孫も仲良くミツコさんを慕ってくるそうです。
お人柄の良い方なのでしょう。
お葬式
私がこの本で最もビックリしたのは、葬儀について。
ミツコさんはご主人を看取り、葬儀費用は17万円だったそうですから。
- お金に頼る気持ちはない
- 死んだあとは天国にお金を持っていけない
- 医大に献体し、火葬代ゼロ円
私の知人の医師も死後、母校に献体し、葬儀はやはり質素でした。
個人クリックを長く経営し、お金持ちでしたが、葬儀にこだわりがなかったのでしょう。
仏式の葬儀は、戒名やお経などで100万円を優に超えます。
コロナ禍で家族葬が増えていますが、キリスト教の20万円以下にはかないません。
お墓や位牌堂などで300万円が、少し前まで日本人の葬儀にかかる「ふつう」でした。
健康管理
シルバー人材センターで働き、月々の収入を得ているミツコさんは、健康管理を怠りません。
- 3食、自分で作って食べる
- 納豆や蒸かし大豆を毎食、摂る
- みそ汁は具だくさん
- 果物は少量
甘い果物は中性脂肪となりやすいので、いちご2コ、巨峰2粒、りんご4分の1個などに。
私は食べ過ぎのため、コレステロール値の改善が必要で、ミツコさんを見習いたいと思います。
ひとり暮らしのシニア女性の場合、年金7万円以下の方は少なくありません。
月々7万円。
つまり年間84万円で暮すには、家賃を抑えること、冠婚葬祭に見栄を張らないことがポイントになるでしょう。
1輪の花を飾って楽しみ、日々に感謝するミツコさんの生き方はキリスト教徒でなくても、共感を呼ぶはずです。
まとめ
牧師ミツコさんが書いた「74歳、ないのはお金だけ。あとは全部そろっている」本をレビューしました。
お金に頼らず、「もっともっと」と、多くを求めない。
清貧の生き方を学ぶと、老後不安を減らすことができそうです。
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