2年ほど前に、ご近所に住んでいた78歳の奥さんが急死されました。
ご主人はその前年に亡くなったばかり。
ふたりの子どもは関東に暮して、地方の親の家は空き家になったのです。
庭も荒れ果てて通るたびにもの悲しい景色でしたが、家が解体され更地に。
終活について考えます。
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突然の親の死
近所の奥さんは昭和15年生まれ。
辰(たつ)年なので、わかりやすく辰子さんにします。
ふたりの子どもを関東の大学に学ばせるために、ご主人と働きづめでした。
パートをやめたのは70歳近くになってから。
ところがご主人に、認知症の症状が出始めます。
自宅で介護された後、ご主人は施設に入所され、お亡くなりに。
話好きの辰子さんだったので、生前はいろいろ昔のことを私に教えてくれました。
実家の田んぼを手伝ったことや、嫁入りに自分で刺した刺し子の衣類を持って来たこと・山菜の採り方……。
やさしい方で、藍染の刺し子を私に下さいました。
毎日、買い物や日帰り入浴に出歩いていた奥さんですが、2年前に急死。
前々から心臓に持病があると聞いていましたが、まさかと思いました。
遺品整理
関東に暮す息子さんは毎朝、母親に電話していたそうです。
それでいくら鳴らしても出ないので、消防署に「自宅で倒れているかもしれない。窓を壊してもいいから、助けて下さい」と要請。
部屋のなかで倒れて、すでに亡くなっていました。
遺品整理は、子どもさんが関東から来て少し持ち帰ったみたい。
今年になって業者がトラックで運び出して、家を解体し、更地に。
1週間足らずで更地になり、今後は建売住宅が2軒建つ予定です。
駅から徒歩圏内なので、不動産業者が土地を買い取ったとのこと。
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親の物は子世代には不要品ばかり
子どもには子どもの価値感があり、都会のマンションに親の遺品を引き取ることができない事情があるのでしょう。
世代を超えて大切に引き継がれる物は、今の世の中ではまずありません。
辰子さんの家と土地を処分できただけ、お身内には良かったに違いない。
空き家にしておくと、得体のしれない者が隠れ潜む可能性があるし、放火も心配です。
ゴミ屋敷では全然なくても、老いても道具や家具に衣類が必要ですから、物の量はどこのお宅も多め。
家の解体費用は?
取り壊す家が木造か、鉄筋コンクリート造りかで、解体費用は違います。
- 木造住宅 30坪 90~150万円
- 鉄骨造り 30坪 120~180万円
「解体業者から見積もりをもらって契約」
「解体準備をする」「解体工事」「廃材処理・整地」。
これが一戸建ての解体の大まかな流れになります。
一戸建ての解体費用の相場は? 解体費用を安く抑えるコツと、更地にするメリット・デメリット | 住まいのお役立ち記事
私の家は38坪の木造なので、現時点では150万円ほどの解体費用でしょうか。
葬式代とは別に150万円あれば、家を解体できそうですが、まだ死ぬ予定はありません。
50代で終活は必要か?
若いときの日記帳は捨てました。
衣類はミニマリストにはなれませんが、なるべく買わずに着倒してからの処分を心がけています。
趣味の着物は60代も楽しみたいから、手入れしながら持つことに。
私の死後は「一切を捨てていい」と、娘たちに遺言を残すつもり。
死ぬ準備の終活は気持ちが暗くなるので、50代は生前整理に努めたい。
エンディングノート付き【図解】身内が亡くなった後の手続きがすべてわかる本 2022年版 (扶桑社ムック)
お身内が亡くなると、慣れない手続きに忙殺されるそうです。
予備知識を蓄えておくと、心づもりができそうですね。
まとめ
あっさりこの世とおさらばするのが私の理想ですが、先のことはどうなるか見当が付きません。
ご近所のやさしかった辰子さんの家は解体され、近いうちに建売住宅が建ちます。
あと数年で還暦なので、私は身辺整理を引き続き心がけるとしましょう。
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