地域の婦人集会があり、私はさっそく「電話による古靴の買取や、古い家電を高値で引き取る悪徳業者のケースが頻発していますから、引っかからないで!!」と、呼びかけました。
すると、76歳の女性が「あさって自宅に買取り業者がくる約束を、すでにした」と、いうではありませんか。
押し買いやなりすまし詐欺の巧妙化についてお伝えします。
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押し買い
76歳の女性は「服の買い取りだけでよいかって念押して確かめたから、ちゃんとした業者だと思う」と、上から目線で言いました。
ふだんから仕切り屋で、年下の私にあれこれ指図するオバサンです。
それを耳にした60代の奥さんが「悪徳業者や詐欺師は、お客に取り入ることを言うのよ。だれが詐欺をこれから働きますと、告白するのよ」と、ぴしゃり。
- 古いぞうりの履き物でも買い取りますと、業者は言う
- ぞうりがあれば着物も持っているから、着物の査定へ
- 着物があるなら、宝飾品もあるはずだから出させる
「お年寄りはね、ご足労をかけ、わるいなあと感じて、指輪やネックレスを出して、買い叩かれてしまうの」
さすが元教員、理路整然と説明しました。
古靴は口実、目的は貴金属なので、注意しましょう。
なお76歳のオバサンは、数年前にも買取業者の営業を自宅に呼び、指輪を安値で持って行かれたとか。
騙される人は何度でも(>o<)
業者への対応は、ご主人も必ず同席してもらった方がいいと、アドバイスしました。
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なりすまし詐欺
福島県で、80代の女性が170万円を詐取された事件は、巧妙です。
- 息子さんが咽頭ガンと病院の関係者を名乗る男から電話
- 咽頭ガンで声が変わったと息子役の男
- 80代女性は自宅の住所を教えた
- 170万円を詐取される
3月24日午前11時40分ごろ、女性の家に病院の職員を名乗る男から「息子さんの診察をしたところ喉頭がんのおそれがある」などと女性に電話があった。
その後立て続けに女性の息子を名乗る男から「病気で声が変わってしまった。職場名義の通帳やキャッシュカードを落とした。今日中にお金が必要なので、いくらか立て替えてほしい」などと電話があった。
話を信じた女性は自宅を訪れた息子の知人を名乗る男に現金170万円を渡したということだ。
「息子さんは喉頭がん」病院職員名乗る男を信じた80代女性が170万円だまし取られる被害 <南会津署>:ニュース - FTV 福島テレビ
80代女性は気が動転したのでしょう。
つい自宅の住所を教えてしまったのです。
詐欺被害の後に
大金をだまし取られると、本人は強く自分を責めます。
そして、なかには家族からも責められてしまうことがあります。
「なんでそんな大金を、他人に渡したんだ!」
「そのお金があれば、うちの借金に充てることができたのに!!」
被害に遭われた方が、うつとなり最悪、自死されるケースは少なくありません。
お年寄りを狙う詐欺は、組織化されています。
若い女性を狙う「ひととき融資」は、裸の画像と引き換えにお金を貸すもの。
ネットにさらされたり、脅されたりするリスクが大きいので、ご用心を。
まとめ
手口が巧妙になっているので、家の固定電話に出ないのが、一番の対策です。
でも、うちのように仕事のため電話が鳴ったら、受話器を取らざる得ないケースも。
私たちは性善説を信じてしまいがちですが、時代は変化。
自宅に業者を呼んだり、家を訪問する人にお金を渡したりすることが、たいへん危険なことをお伝えしました。
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