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『私の貧乏物語』ブレディみかこ氏や歌人の鳥居さん体験エッセイが胸に響く

私の貧乏物語

貧困を理解してもらえなかった高校時代のブレディみかこさん

2021/01/09更新しました

気ぜわしい師走ですが、自分の時間に『私の「貧乏物語」これからの希望を見つけるために』を読みました。

岩波書店から2016年に出版された本で、36人もの著名人がエッセイを寄せています。

みんな貧乏を体験している!

私だけじゃないんだ!

勇気づけられる本についてお伝えします。

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貧乏物語

私の貧乏物語

格差が広がり、貧困飯が話題

私の「貧乏物語」これからの希望をみつけるために

本にはジャパネットたかだ創業者の高田明さんや蛭子能収さん、亀井静香氏など有名人や政治家がずらり。

豪華な執筆陣じゃないですか!

BS放送に出ている詩人の吉田類さんもいるし、金原ひとみの父で翻訳家・金原瑞人氏も。

小説家は佐伯一麦氏や星野博美さんらが並びますが、物書きが貧乏なのは仕方がない面があります。

一匹狼で、後ろ盾が何もないので。

悲惨なのは橋本治さんかな……バブル期に背負った1億円以上の借金を返済して、月に200万円も払ったとか。

金利が高くて、元金が減らさなかったに違いない。

借金のため仕事漬けになって、急逝されたのかもしれませんね。

www.tameyo.jp

私は子どもの頃、親が失踪して数年、祖父母や伯父の家に預けられたことがあるのですが、本にはもっと苦労された方々がてんこ盛り。

みなさん、悲しみや辛さを抱えて、懸命に歩んできたことが理解できる一冊です。

見えない貧困

ブレディみかこ

バブル世代の貧乏な体験

さて、ブレディみかこさんは1965年生まれですから、バブル世代。

育った団地は同じような生活レベルなので、自分の家が貧しくても気にならなかったそうですが……。

高校は進学高のため、エリートの親を持つ友達ばかり。

「きょうはお金がないから、パン1個にする」

学食でそう言うと、「へええー」と、友人たちは困惑のほほえみ。

貧乏を知らない環境ですから、どうリアクションしてよいか、わからないのでしょう。

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 貧乏を身にまとう

学校帰りにスーパーのレジ打ちバイトをした、ブレディみかこさん。

しかし、学校にばれて教師に「禁止されているのに、アルバイトをどうして、するんだ?」と聞かれました。

「通学の定期を買うためです」

そう答えると、「嘘をつくな!いまどきそんな学生がいるはずがない!」と、教師は顔を真っ赤にして怒鳴ったそうです。

1980年代はじめ、たしかに日本人の暮らしは向上し、子どもに衣食住の不足をさせた保護者は少なかったかもしれません。 

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 しかし、どうやり繰りしても、稼ぎが少なくて困っている人はいる、いつの時代も。

ブレディみかこさんの担任は、自分が豊かな家に生まれ育ったので、定期代を親からもらえない生徒がいることを想像できなかったのでしょう。

この体験談のタイトルは、貧乏を身にまとい、地べたから突き上げろ

さすがにパンチが効いています。

ブレイディみかこ「多様性はややこしい。でも楽ばかりしてると無知になる」:朝日新聞GLOBE+

ライターとして活躍するブレディみかこさんは、イギリス在住。

「子ども達の階級戦争」で新潮ドキュメント賞を受賞されました。

2019年のノンフィクション本大賞受賞は「僕はイエローでホワイトで、ちょっとブルー」、ブレディみかこさんが著者。

話題作で、一生ものの課題図書と帯の文字がおどっています。

イギリスは今、経済問題で大揺れ。

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日本に住んでいる私たちも、いまお金に困らなくても、先はわかりません。

貧乏人を嗤うと、あとで手痛いいしっぺ返しがあるかも。

人には優しくしたほうが、ツキに恵まれそうです。

ただし、ずるい人間には気をつけないと、身ぐるみ剥がされるだけでなく、借金やローンを背負わされることがあるので、そこはしっかり見極めて。

本の中で印象的だったのは、小出裕章氏。

ご記憶にありますか?

福島の原発が東日本大震災により、次々と爆発した事故の時、小出教授がどういう状況であるかを解説しました。

京都大学原子炉実験所で研究された学者ですね。

「希望は常にある」というタイトルのなかで、小出さんは「私の人生は敗北の連続だったし、願いはことごとく叶えられなかった」とふりかえっていました。

いくら反対しても、日本には17カ所、57基の原発ができてしまったから。

あと、最後には「鳥居」さんが登場。

toyokeizai.net

幼いときに母親が目の前で自殺してから、施設で育ち、独学で短歌を学んだ20代女性です。

世の中はいろんなことがあり、様々な事情を抱えた人がいる。

改めてそう感じました。 

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まとめ

年末年始は9連休の方も多いとのこと。

寝正月に読書三昧が安上がりで、もっとも贅沢かもしれません。

貧乏物語の本にあったブレディみかこさんのエッセイが心に残ったので「僕はイエローでホワイトで、ちょっとブルー」も読んでみたいです。

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