コンビニエンスストアとスマートフォンは、もしなくなれば生活に支障がでるほどに、暮らしに密着しています。
コンビニは24時間、年中無休でいつでも必要なものが手に入るし、一方のスマホは50代の私でも、すっかり手放せません。
『コンビニ断ち脱スマホ』の本は、朝日新聞記者・黒沢大陸さんが書いた本です。
便利さは、ほどほどがいいという言葉に考えさせられる1冊。
本の感想をお伝えします。
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コンビニ断ち
徒歩圏内にコンビニがありますか?
私の家からは、歩いて10分以内にローソン、ファミマ、セブンイレブンがあります。
新聞やコーヒーを買ったり、正月の元旦には年賀状を買いに行ったりと、何かと便利。
ところで、私の長女は10年以上前の学生時代、コンビニでアルバイトをしていました。それで、賞味期限が切れそうなお弁当を、幾度か家に持ち帰ったことがあります。
食べてみるとコンビニ弁当はすぐにお腹を満たせて、おいしい。
世の中はお手軽になったものだと、私は感心しました。
さて、『コンビニ断ち脱スマホ』の著者は、まずコンビニ断ちを決意。
コンビニを毎日のように利用するユーザーでしたが、便利さゆえの弊害に気づいて、実験的にコンビニを利用しない行動を取ります。
そのきっかけは北海道の余市町と古平町を結ぶ豊浜トンネル。
新聞記者だから、事故現場の取材のために現地に飛び、夕方にコンビニに行くと、何もない。
ほんとうに、ガムしか残っていなかったとか。
テレビ局や他社の取材陣もやってきたので、売り切れたのでしょう。
それで、空腹を抱えて、お寺に泊めてもらい、寒さにも震える羽目に。
www.tameyo.jp 24時間営業して、いつでも食べ物が買えるコンビニ 。
しかし、その幻想が崩れたわけですね。
実際、地震や台風などの災害時には、あっという間にコンビニの棚は、空になります。
停電にも脆弱な面があり、いざというとき利用できないのは、困ります。
また、自炊できないで、コンビニ食に頼り切りだと、栄養面も心配。
成長戦略
コンビニはフランチャイズ店が、日本中を埋め尽くしてきました。
海外にも進出しています。
私はマレーシア・クアラルンプールに出かけたとき、現地でセブンイレブンがあったとき、ホッとしました。
お弁当やおにぎりはありませんが、氷や日本の袋菓子、おつまみ、ビールなどが売っていたのですよ。
やっぱり、東南アジアで日本企業ががんばっていると、安心して買える。
日本のコンビニ、すごい!
そう、単純に思いました。
そんなコンビニ大手のビジネスモデルは、成長戦略 。
先月よりよりは今月、今月よりは来月とどんどん売上増を目ざす。
著者はその成長戦略は、そろそろムリだろうと本の中で語ります。
アルバイトが集まらず、コンビニオーナーが徹夜の激務。
しわ寄せを経営者がかぶり、妻がガンになっても看病できず、どんなに辛くても深夜営業をやめられないとすれば、ロボットになるしかない。
でも 人間は生き物ですから、ロボット化は不可能。
眠らずに働くことは、できないのです。
24時間年中無休を少ない人員でやり繰りするのは、 ムリがあるに違いありません。
脱スマホ
私は1日に3時間弱は、スマホを見ています。
そのほかPC作業もあるため、ネット漬けかもしれません。
そんな私がスマートフォンを持つようになって、1年半しか経っていませんでした。
たった1年半で、暮らしはどっぷりスマホ漬け。
『コンビニ断ち脱スマホ』の著者は、スマホ断ちにもチャレンジ。
スマホうつも問題になる現代なので、ネット断食は必要かもしれません。
ライフスタイルの見直し
著者はコンビニを断ち、スマホでググるのをまずやめます。
地元商店で食材を買って、自炊。
多少、不便だが、続けると健康的になって、痩せる事に成功。
また本の中で、インターネットに吸い取られる時間が多くなったことに警鐘を鳴らしていました。
あまりに便利すぎるのは問題ではないかと、疑問を投げかけているんですね。
- 信頼関係が希薄になった
- 五感よりも映像に頼る
- 失われる熟考の時間
- スマホ依存
コンビニ断ち脱スマホ
著者 黒沢大陸
暮らしに欠かせなくなったコンビニエンスストアとスマホですが、人から創意工夫や智恵、絆のぬくもりを失わせているとしたら、考えてしまいますね。
あまり頼りすぎない。
そのことが重要だと感じました。
まとめ
コンビニ断ち脱スマホを読んだので、感想をお伝えしました。
いまは、私の孫もそうですが、生まれたときからデジタルネイティブという世代が増えている。
小学校からプロミグラング教育が始まっていますが、大人も子どもも自然とのふれあい、五感をみがくことも大切だということを気づかせてくれる1冊です。
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