所得の格差が広がるなかでコロナ禍により、家計がますます苦しいという方が少なくありません。
荻原博子氏の本『払ってはいけない 資産を減らす50の悪習慣』は、家計と資産の防衛策を解説した1冊です。
クレジットカードのリボルビング払いは利息が高いことや、資産の変移を掴みやすくするコツなど、参考になる1冊の感想をお伝えします。
スポンサーリンク
散財の悪習慣
手持ちのお金って、いつの間にか減るのよね。
そう感じている方に朗報です。
消費行動を見直すことで、お金を残すことができるかもしれません。
荻原博子氏の本『払ってはいけない 資産を減らす50の悪習慣』には、こんな見出し項目が並んでいます。
- 生命保険に必要以上に入ってはいけない
- 持病があっても入れる保険に飛びついてはいけない
- 60歳過ぎて離婚してはいけない
- 子どもに大手携帯電話会社のプランを使わせてはいけない
- 投資しないと、資産が増えないなどと思ってはいけない
- カードのリボルビング払いは使ってはいけない……
50の見出しをすべては拙ブログに載せませんが、そのほかタンス預金をしていた高齢者が亡くなり、遺族が知らずにタンスを処分した例や、ふつうに暮らせばなんとかなる時代は終わったなど、ドッキリとすることが書いてあります。
よく耳にする持病があっても入れる保険には、いくつか加入者にとってデメリットがあるとのこと。
- 無条件のものは、保険料が高い。
- 簡単な告知で加入できるものは、保険金がすぐに満額は出にくい。
生命保険やガン保険は、テレビコーマシャルが病気への怖れを煽りますが、慎重に考えないと大損!
リボ払い
私がよく使うYahoo!カードには、「まるごとフラットリボ」「これだけスキップリボ」などがあり、新規に利用すると5,000円分をあげるなどと、悪魔のささやき!
リボ払いはカード会社によって、おいしいのでしょう。
リボ払いの問題点
- 返済額は毎月一定額
- 支払残高に応じた一定割合
要は、月々少しずつ返済できるのが、リボルビングクレジットの特徴です。
荻原博子氏の本「払ってはいけない」には、50万円を月に1万円の返済だと、金利14パーセントとして、総額75万4,720円。
返済し終わるまで、6年以上の76回もかかる。
そう書いていました。
お給料が減ったり、リストラに遭ったり、コロナの影響がじわじわと出ています。
カードローンには気をつけたいですね(@@;)
スポンサーリンク
資産状況を把握する
資産といえば、不動産や預貯金に株券などあります。
富裕層だと、絵画や骨董、刀剣といった美術品もあるかもしれません。
戦前戦後は女性の財産として着物もありましたが、いまは質草にもならず、不要品の筆頭です。
さて、「払ってはいけない」には、資産の棚卸しをすすめています。
- 見開きノートを準備
- 貯蓄や投資信託・株式と保険などを書き出す
- 自宅や投資用マンションの広さや評価額を書き入れる
- 車や宝石
- 住宅ローンやカーローンなどの負債もすべて書く
- 資産から負債を引いて、今ある資産を出す
荻原さんは50歳の時点で、住宅ローンや子どもの教育費がなければ、OKと言いますが……。
いまは晩婚化の時代ですから、50歳時点で子どもが大学を卒業しているケースは少ないですね。
わが家は夫が60歳手前で住宅ローンが終わりました。
そうしたら、歯の治療や血圧・中性脂肪の投薬などの医療費がかかっています。
歯周病は認知症にも影響するとのことで、中高年の健康とお金は密接 !
知らないままだと大損!
バカを見ないための資産防衛術は新書版です。
コロナ禍のキャッシング
コロナ禍による企業の赤字決算が続いていますし、ひっそりと閉店する飲食店も目立つようになりました。
女性の自己破産予備軍が急増という記事を、マネーポストで見たのです。
少し長いのですが、引用します。
コロナ禍で女性の自己破産予備軍が急増しているという。
新型コロナウイルスで大きなダメージを受けた飲食業や小売業、観光業などは、もともと女性比率の高い職場である。
これらの業界において、職を失う非正規労働者が増えており、その結果、生活苦に陥る女性も増えているというのだ。
また、職を失わずとも、家にいる時間が増えたことでネットショッピングなどの出費が加速。
給料が減っているのに“おうち時間”で支出が増えた結果、能力を超えた支払いが発生し、それをカバーしようとする女性のキャッシング利用者が増えているという。
しかも、返済しようにも収入は増えず、新たにキャッシングをするしかないことが大半だ。それが負の連鎖を招き、自己破産への道を突き進むことになってしまう。
コロナで借金膨らむ女性たちの末路 怪しい副業に手を出し泥沼に… | マネーポストWEB
キャッシングも金利が高め。
しかも仕事を失うと、返済不能になりやすい。
この記事は読み進めると、怪しい副業に乗ってしまい、数百万円の負債を負った例を掲載。
不景気風が吹くと、金儲けをうたい文句した悪徳業者がでてきます。
甘い言葉に引っかからないようにしましょう。
まとめ
荻原博子氏の本「払ってはいけない」は家計のムダを改善したい方に、おすすめです。
消費行動は習慣のひとつ。
病院の受診で損をしない方法なども伝授されています。
混迷と変動の令和2年も、あと3カ月ありません。
家計改善を心がけ、来年は良い年にしたいですね。
関連記事をいかがですか
スポンサーリンク