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DVと児童虐待は死に至ることがある!SOSを見逃すな

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絶望する女性

41歳の父親に殺害された小学校4年生の女児、栗原心愛(みあ)さんのいたましさに、胸がつぶれる思いがします。

父母は朝から食事を与えず、冷水シャワーを浴びせ、首を強くつかむなどの暴行の末に放置。

死因は明らかになっていませんが、衰弱と低体温症の可能性があるでしょう。

この父親は何年もの間、妻子に恫喝と暴力を繰り返しており、心愛さんの母親(31歳)も傷害の容疑で逮捕されました。

「娘が暴力を振われていれば、自分は暴力に遭わないと思った」

DVは被害者の精神を壊します。日常的に家庭内暴力が発生する家庭は、児童虐待も起こりやすいと専門家が発言しました。

防ぐことは可能なのか、加害者のDV癖はなおるかを中心にお伝えします。

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妊娠8ヵ月の妻を殴り殺した夫

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殴り殺した夫

DVはドメスティックバイオレンス家庭内暴力のことです。

世界中で多発し、ロシアやイスラム教の国では日本以上という説があります。

日本では3日に1人は妻が殺されているとするコラムがあるのですが、そもそもどうしてそんな危険な男性と結婚するのでしょうか?

じつはDV男は、見るからに粗暴なタイプではありません。

筋肉が隆々として、腕力が強そうな外見でもない。

たいていは第一印象が優しげで、言葉も巧みに女性を口説き、こまめに連絡をくれるのです。

ですから、見破れない女性が多い。

結婚したとたんに、豹変して裏の顔を露わにする。支配的でサイコパスの本性を出し始めるのです。

3日にひとりの割合で妻が殺されるなんて、恐ろしいことです。

今この時もびくびくと脅える妻子がいるに違いありません。

3日に1人妻が殺される!日本のDVの実態 | 恋愛・結婚 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

ところで2018年の8月に、49歳の夫が23歳の身重の妻を殴り殺した事件がありました。

札幌市で8月28日、夫(49)が妊娠8カ月の妻(23)の顔を殴り、妻と胎児両方を死なせてしまう痛ましい事件があった。

夫は警察に自首。

傷害容疑で逮捕されたのち、30日に傷害致死容疑で送検された。

報道によると、妻は車の中で殴られており、顔は判別がつかなくなるまで腫れ上がっていた 

 参照元ライブドアニュース

49歳の夫と23歳妻のカップルです。

DV男は1番目や2番目の妻に逃げられても、性懲りもなく結婚することがあります。手に入れるまでは優しくて、とろけそうな言葉をかけることも。

プレゼントを贈ることもあるでしょう。

ターゲットを釣り上げるまでの撒き餌を惜しみません。

そしてターゲットとなりやすいのは、気弱で自信がなく、ほっそりとした女性。若くて世間知らずなタイプも、DV男にはカモにしやすいタイプ。

支配下に置いて、奴隷にできる女性を選ぶのです。

身重の妻を殴り殺した49歳の夫は、日常的に暴力を振るっていたのかもしれません。

顔が判別できないほど殴ると、被害者は歯を何本も失っている可能性があり、壮絶かつ凄惨です。

恫喝と暴力により精神が崩壊

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学習性無力感に陥ると逆らえない

毎日のように「お前は何の役に立たない」「バカだ」「グズだ」「うすのろだ」と罵られて、思いきり蹴られたり叩かれたりするうちに、相手に抵抗する気力が失われていきます。

そして洗脳されてしまいます。

  • 自分は何もできない人間だ
  • 無能なんだ
  • 私が悪いから、相手を怒らせてしまう
  • 相手の言う通りにするしかない
  • 怒らせないように、息をひそめていよう

また、DVの加害者は、自分が暴力的であることを自覚していないことがあります。

「オレ様が全て正しい」

「家庭はオレ様の王国、だれにも逆らわせない」

「妻子は、オレ様の所有物だから、煮て食おうが焼いて食おうが、オレ様の勝手だ」

そいう夫と暮らすうちに、被害者は人間としての尊厳や誇りを喪失します

人間性を奪われて、ただ従うだけの木偶(でく)になるでしょう。

セリグマンの学習性無力感~マンガで分かる心療内科in秋葉原 | 秋葉原の心療内科/ゆうメンタルクリニック秋葉原院

暴力をくり返し受けるうちに、学習性無力感に陥り、自分の感情と意志を失くしてゆく。

治療には心療内科の通院が必要なことがあります。

DV被害者はうつ病を発症しやすく、メンタルクリニックの多剤投薬によって、日常を送ることがままならないケースも。

直るケースはめったにない

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暗いトンネル

DVの加害者は、相手をいじめ抜くことで自らの精神を保っているような、未熟な人間です。

被害者にイライラをぶつけることができないと、平常心でいられない。

転職が多く、人付き合いはヘタで、他人からの信用を得ることがない。

おまけに地道な努力は嫌いというタイプがほとんど。

「父の家庭内暴力」を漫画にした39歳女の半生 | 「非会社員」の知られざる稼ぎ方 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

上記の父親の家庭内暴力を漫画作品にした女性には兄がいて、その兄は長期にわたる父親の暴力により精神的な病気になったとか。

 この父親は有名店の料理人ですが、DVだけでなくギャンブルも好き。家族に苦しみを強いながら、本人は罰せられることはありません。

家族が警察に訴えないからです。

民事不介入でかつては家庭や家族間のもめごとに警察は関知しませんでしたから、仕方がない面もあります。

家庭内暴力の被害者が訴え出ることは少ない。

冒頭の小学4年の女児はかつて、学校のいじめアンケート調査に「父からいじめられて蹴られたり叩かれたりするので、今日も体が痛い」と告発しました。

小さな子どもが親を糾弾したり、第三者に告発することはまれ。99パーセントは耐え忍んでいます。

このいじめアンケート用紙を、当の父親が執拗に請求しました。

教育委員会が恫喝に屈して渡したことで、虐待がエスカレートしたのではないかと批判されています。

ところでDV加害者を直すための施設は、日本には少しだけあります。

DV加害者の方へ|DV治療の専門病院 大石クリニック

素人の私は例えば医療用の電気ショックを与えて、脳の回路を換えてしまうような治療法はないものだろうかと考えますが、法的な問題も含めて難しいのでしょう。

DVの加害者が心から悔いあらためて、家族や恋人、子どもに暴力を振るわないようになるケースは、残念なことにわずかだそうです。

キレやすい人や女と子どもに暴力をふるう人は、脳の器質異常あるいは人格に問題を抱えていますから、簡単に矯正できない。

www.tameyo.jp 

反撃のために

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心の鎖を解き放つ

家庭内暴力を子どもの頃に、私も受けていました。

実父と継母、そして伯父夫婦からです。

両親の離婚は私が3歳のとき。

父はすぐ継母と再婚し、弟も生まれました。しかし、まだ20代後半の父は遊びたい盛りで、家に戻らなくなります。

生活に困った継母は私を父の実家へ預け、小1のときさらに子のない伯父夫婦にもらわれる形で数年間、養育されました。

子育ての経験がない伯父夫婦は、子どもが手の掛かる存在だと知らなかったみたい。

「なんで寝小便を漏らすんだ!」

「どうしてひとりで宿題ができないんだ」

「茶碗洗いもろくにできないのか」

ゴツン!

頭によく、げんこつを食らいました。

さらなるお仕置きは雪のなか戸外で過ごすことと、犬小屋に入っていること。

創作ではなく、私の実体験です。

www.tameyo.jp

私は自分をサバイバー(虐待からの生存者)だと思っていますが、しかしこういう体験は大なり小なり、昔の子どもにはあるのではないでしょうか。

 40年以上前は親が我が子を虐待するわけがない、しつけである。そんな美しい家族観ばかりで、真実が表に現われることはありませんでしたから。

そして小さな子どもが、大人に反撃するのはまずムリです。

母親が子どもを守るために、暴力を振るう相手から離れるしかありません。

悲しいことに母親が味方してくれない被虐待児は、自分が大人になるまで待つしかありません。

はい、過酷ですが、それが現実。

満身創痍、息も絶え絶えに心と体がズタボロでも、じっと生き延びるしかありません。

上記で紹介した、父親の家庭内暴力をマンガにした女性は、17歳くらいのとき父親に殴りかかられて反撃したら、父親がよろけて床に尻もちをついたそうです。

以降、暴力が収まった。

10代半ばになったら、反撃できます。

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体験談、私の反撃

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40代から反抗期

若い頃の私は父親を怖れていました。

伯父夫婦の家から実父と継母の家庭に戻されたけれど、継母とはなさぬ仲で、懐けなかったのです。

父は年若い継母の顔色をうかがうように、私を厳しく躾けました。

口答えは一切許されず、殴られることはしばしば。

幸いなことに、私が結婚した相手はDVをしない人です。自分が子を産んで、育児をするうちに実親のひどさが思い出されて涙が止まらなくなりました。

そのうち40代になったのですが、親は相変わらず私をひとりの人間として見てくれません。

「育ててやったのだから、親の借金を肩代わりするのが娘としての義務だ」とか、ほんと意味がわかりません。

「私には教育費の掛かる子どもがふたりもいるので、お金の工面はできません」

恫喝に震えながらもキッパリ言うと、親たちは目を丸くしていました。

私に断る勇気があるとは、考えたこともなかったのでしょう。

その山を超えると、イヤなことはイヤだと言えるように。

いくら親でも、成人した子どもにむりやり判子をつかせることはできませんからね。

自分の意思を持つことが、さらなる悲劇を防ぐポイントです。

まとめ

児童虐待による殺人がまたも起ってしまいました。

子どもは親も環境も選ぶことができません。日本の現況では児童相談所教育委員会も、粗暴な親から子どもを守りきることは困難なようです。

DVと児童虐待は家庭という密室で起り、死に至るケースは世界中で起っています。

まずは母親が子どもを守るために、DV夫から離れることが先決。

母親が味方してくれないお子さんは、警察に駆け込むことも有効と思いますが、幼児にはハードルが高いに違いありません。

もしも真冬に薄着で外をさまよう子どもを見かけたら、大人としてまず保護し、警察や児童相談所などに知らせましょう。 

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