2019/11/12更新しました。
あっという間に3月になりました。
平成もあと2カ月ですから、新しい年号を新鮮な気持ちで迎えたくはないですか?
とはいっても引っ越しの予定はなく、築年数を経た家のリフォーム費用もない!
そんな悩みを抱えても、住空間を整えることは可能。
平成最後のお片付け祭りを実践すれば、すっきりさせることができるはず。
そこでヒントをくれた文化人の言葉を紹介します。
スポンサーリンク
弘兼流60歳からの手ぶら人生
私がいま手に取っているのは『文藝春秋』2018年10月号。
大特集『定年後の常識が変わった』という見出しに惹かれ、図書館から借りた一冊です。
私の夫は還暦を迎えました。
自営業なので変わらず仕事をしていますが、夫の同級生たちは第一線から続々と退いています。
夫婦ともに公務員だった人たちは悠々自適の生活で、あちらこちらを旅して回っていますよ。
一方、民間会社に勤めていた友人は、別会社に移ったり、再雇用されたり。
さて、弘兼憲史さんといえば、『課長 島耕作』シリーズがヒットした漫画家です。
2018年9月で70歳になった弘兼さんは、文藝春秋10月号でこんなふうに語りました。
「60代にもなれば、時間を掛けて集めたお気入りや、奮発して手に入れたモノで囲まれているはず。
持ち物は自分の人生を映す鏡のようなもの、捨てる決心がつかないことも」
そうです!
持ち物はこれまでの生き方や、没頭した趣味の集大成に違いありません。
断捨離はだからこそ、難しいのでしょう。
70歳の弘兼さんは残りの人生が20年となり、体力があるうちに身の回りを整理し、暮らしを縮小することに決めました。
片付けのコツは?
持ち物を減らそうではダメですよと、弘兼さん 。
- 思い切って半分しようと目安を決める
- 何年も着ていない服から始める
- 一気に処分したのはVHSのビデオテープ
ビデオテープは私も捨てました。
ビデオデッキがすでにないから。
弘兼さんは買った物やテレビから録画したビデオが数百本あったそうです。
画像は劣化する ため、未練なく処分したとか。
人付き合いも整理を
人脈も整理して、年賀状もやめ、そのコツを載せていました。
「来年からは年末年始は何もせず、ゆっくりしたいと思います」と断りを入れて、出さない宣言。
弘兼流手ぶら人生は20万部のヒットだそうです。
さて文藝春秋10月号318ページの橋田壽賀子は92歳、もっと切実に考えています。
葬式はいらないと橋田壽賀子さん
ご存じ『渡る世間に鬼はない 』や、海外でも好評を得た「おしん」の脚本家である橋田壽賀子さんは御年92歳。
30年近い前にご主人と死別し、お子さんがいないため、89歳から終活したとのこと。
「まず始めたのが、長い間に溜め込んだ物の整理です。……必要なものを残して、要らないものを捨てるだけで、2年かかりました」
それから、橋田さんはこんな決意を表明しています。
- 葬式はやらない
- 親戚とも付き合わない
お義理での偲ぶ会も開かないことにしたそうです。
親戚と付き合わないのは誰々が結婚した、亡くなったという度ごとにお金を包むことが90歳を過ぎて負担になったこともあるのでしょう。
「安楽死で死なせて下さい」
衝撃的なタイトルです。
しかし、橋田さんは豪華客船の旅が 大好きで、10年のパスポートを更新したそうですから、まだまだ生きる気持ちでいるのでしょう。
10年後は100歳越えですが、クルーズに乗って旅を続けているかもしれません。
生きがいは大切ですね。
タイで出家の直木賞作家
笹倉明という作家をご存じですか?
1989年に「遠い国からの殺人者」で直木賞を受賞。
平成のはじめに受賞してそのときはたくさん仕事に恵まれたそうですが、2000年代入ると執筆依頼は激減。
再起を賭けた映画制作が失敗し、借金が1億円になりました。
56歳でスーツケースひとつの荷物で、物価の安いタイに移住。
71歳の現在は「アマロー比丘(びく)」と言う出家名をもつ僧として、暮らしています。
「団塊の世代ですから、経済成長だけを心に念じてきました。ところが行き詰まると、どうしていいか途方に暮れてしまった。精神的な柱が欠けていたのです」
仏教徒として敬虔な日々、果たしてその日課は?
「僧としての一日は、朝の托鉢からはじまり、寺院に戻ると托鉢のなかから朝のご飯をいただきます。
昼に残りを食べたら、その日の食事はおしまい。
飲み物は飲むけれど、固形物を口にしません」
日本人からすると、かなり厳しい生活のように感じますが、宗教家として第二の人生を選択されたのでしょう。
ところで一般的に、人生を変えるにはポイントがあります。
- 住む環境を変える
- 付き合う人を選ぶ
- 時間の使い方を工夫する
平成最後のお片付け祭りで、私もこれからのことを見据えていこうと考えます。
まとめ
平成最後まで、あと2カ月。
新しい年号を新鮮な気持ちで迎えるために、お金を掛けずにできるのが「片づけ」です。
- 持ち物を半分に減らす
- 人付き合いを吟味
- スーツケースひとつで海外移住するつもりで、残すものを厳選
平成最後のお片付け祭りは、たったひとりで今からできますから、私もさっそく明日のゴミ収集日に向けて動くとしましょう。
関連記事をいかがですか
スポンサーリンク