服やスキンケアを、できるだけ買わない生活をしています。
そんな私には、これまでどうしても捨てることができない服がありました。
それは新婚旅行に着た、思い出の黄色いサマージャケット。
色と素材が好きで、中年期の今も着ることができると思っていましたが、実際にこの服で出かけてみると、自分に自信を持てないことに気づきました。
違和感の正体と、服を手放す作法についてお伝えします。
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縁がない服
今年の夏は旅行をとりやめて、地元の散策を楽しもうと考えています。
そのため夏服の購入はとくにしないつもりでした。
ところが、気に入った服を見つけて、お手頃な価格だったことも1枚を買ったのです。
残念なことに、数回の着用で肩や背中の縫い目が裂けました。
それで、この白い服をあきらめて、私はクローゼットを漁ったのです。
そうしたら、1987年の秋口に新婚旅行で来たジャケットが、出番を待っていた!
色褪せない服
買ってすぐに裂けた服と、33年を経ても色褪せない色と風合い。
この差はなんでしょう?
- デザイン
- 素材
今年買った服は、デザインがスリムでした。
33年前のジャケットはゆとりがあります。
それから、生地の織り方が違っていました。
黄色の方は、トリアセテートとポリエステルの混紡ですが、織りがしっかりとして、薄手でも、丈夫。
それにしても、30年以上も服を後生大事にしている主婦は、私の他にもいるでしょうか?
もの持ちが良すぎるのも、考え物です。
違和感を覚える服
ちょっと梅雨寒の日だったので、ある会合に黄色いジャケットを着て、出かけました。
そこで気づいたのは、デザインの古さが野暮ったさにつながること。
いくら着ることができても、自信をもって人の中に出ていけない引け目を感じたのです。
違和感の正体は、気後れと引け目でした。
ずっと出番を待ってくれた黄色いジャケットですが、ここでお別れ。
「ありがとう」の言葉とともに、衣類リサイクルへ出そうと思います。
もったいない精神でタンスの肥やしにしてきたのですが、胸を張って活き活きと過ごせない服とは、さようなら。
引き出しも整理
タンスの引き出しには、タイツや靴下がギュウギュウ詰め。
ケチでしみったれた私は、もともと捨てるのが苦手。
それでいて、3年前まで買い込むのが好きでした。
タンスの中は、その残骸でいっぱいです。
以前に『50代の片づけ 捨てても困らなかったモノ5つ、学習机やランドセルに結婚式のビデオも」をアップしました。
洋服も、捨てても困らないかもしれません。
ただ、捨て過ぎて買い直したという方もいます。
クローゼットの中身は、形を買えたお金。
私はガラクタ好きで、ついチープで買いやすいものをゲットしてきました。
ちりも積もれば、何万円にもなるでしょう。
中村メイコさんは、盟友・美空ひばりとの思い出の品を生前整理なさったそうです。
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執着と未練
娘たちがわが家から巣立って10年。
なのに、彼女たちの服がまだありました。
大学を終える頃に、実家に送られてきた大量のもの。
娘たちよ、実家はゴミ捨て場ではありません。
やましたひでこさんの『ウチ断捨離しました!」が本になりました。
ご高齢の親御さんが住む家は、ゴミ屋敷寸前ということが少なくありません。
「捨てる」「要る」の判断が鈍るのでしょうね。
私もそうならないように、捨てなければ!
ライフスタイルの価値観が様変わりしています。
私が若い頃は、モノを持っていないと「貧乏」と決めつけ、あからさまに嘲笑する人が少なくありませんでした。
いまは、モノに縛られた暮らし方が「かわいそう」という見方になりつつあります。
モノへの執着を、手放すことが私の課題ですね。
娘たちのモノをなかなか捨てられなかったのは、子どもへの未練だったかもしれません。
それぞれ結婚して、新しい家庭を築いている娘たち。
もはや親の出る幕はありません。
親子も距離感が大切。
まとめ
若い頃のジャケットを着て出かけたところ、何となく気後れしてしまい、胸を張って堂々としていられませんでした。
33年前のジャケットは流行遅れだという私の気持ちが、表面化したのでしょう。
感謝して手放すことにします。
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