2020/05/22修正、更新しました。
手指にアルコール消毒をすりこむことが増える一方で、次亜塩素酸水の消毒液も多く見かけるようになりました。
私はトイレの床を次亜塩素酸ナトリウムの洗剤液でふくことがあるし、強力なお風呂場用カビとり剤も使っています。
次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムは、名前が似ていますが、別物。
正しく使わないと、危険な場合がある次亜塩素酸ナトリウムの消毒についてお伝えします。
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次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウム違い
- 次亜塩素酸ナトリウムは、ハイターやカビキラーなどで強アルカリ性
- 次亜塩素酸水は、塩酸や食塩水を分解して生成される水溶液で、弱酸性
名前が似ていますが、性質が異なり、とくにpHがちがいます。
次亜塩素酸の化学的な分子構造はHCIO
次亜塩素酸は塩素のオキソ酸の1つで、塩素の酸化数は+1である。
組成式では HClO と表されるが、水素原子と塩素原子が酸素原子に結合した構造 H-O-Cl を持つ。
不安定な物質であり、水溶液中で徐々に分解する。
次亜塩素酸および次亜塩素酸の塩類は酸化剤、漂白剤、外用殺菌剤、消毒剤として利用される。
このページでは、家庭用の洗剤として広く売られている次亜塩素酸ナトリウムについて、主に紹介しています。
次亜塩素酸ナトリウムの消毒液とは?
私は衣料用のハイターを常備し、薄めてふきんやマスクを消毒しています。
身近な洗剤ですよね。
茶渋に付いた湯飲みをハイターにつけると白くなるし、しかもお値段はそれほど高くありません。
コスパが良いのが、塩素系漂白剤です。
消毒液の作り方
0.05パーセントの次亜塩素酸の消毒液ナトリウム液が、消毒に適しています。
塩素系漂白剤を40倍~100倍に水道水で薄めるとOK。
人間にとって危ない物質は、ウイルスや細菌などの微生物にとっても危ない物質です。
そのため、塩素系漂白剤を相当薄めた溶液でも、新型コロナウイルス、インフルエンザウイルス、ノロウイルスなどのウイルスの他、細菌も殺すことができます。
「0.05%の次亜塩素酸ナトリウム液」とは、100mLに、有効塩素50 mgを含む消毒液(500ppm)であり、塩素系漂白剤を40倍~100倍に水道水で薄めて作ります。
消毒用アルコール不足 次亜塩素酸ナトリウムの使い方 次亜塩素酸水とは異なるのか?(加藤篤) - 個人 - Yahoo!ニュース
しかし塩素系漂白剤は、使い方を間違えるとたいへん危険です。
- 非常にアルカリ性が強い
- 溶液は酸化させる力が強く、高濃度の場合はステンレスも腐食する
- 溶液のまま置いておくと、蒸発して強い塩素臭がする
- 直接ふれると、皮膚に炎症をおこす
- 目にはいると、粘膜に害をもたらして、たいへんに危険
家事の時は、ゴム手袋をつけることが推奨されています。
私は日常的に塩素系漂白剤を使っているので、あらためて充分に注意したいです。
吸い込むと危険
浴室用の強力なカビ取り剤には、注意書きに吸い込むと危険なので、換気を充分にして、気をつけて使用して下さいと、書いてあります。
強力カビ取り剤は、次亜塩素酸塩が主成分。
次亜塩素酸ナトリウムで特にしてはいけないことは、噴霧です。
次亜塩素酸を含む消毒薬の噴霧につ いては、吸引すると有害であり、効果が不確実であることから行わないこと。
トイレのドアノブや取手等は、消毒用エタノールで清拭する。
厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/content/000605425.pdf
加湿器に入れて、空間除菌はしないほうが安全。
さらには、中国では高濃度の次亜塩素酸ナトリウムを何日も吸い込んで、肺に異常が認められたケースが!
次亜塩素酸ナトリウムの濃度が濃い溶液を長期に渡り、吸い込むと肺がダメージを負うんですね。
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混ぜるな、危険!
アルコール除菌は、手指の消毒に適していますが、燃料用アルコールは使ってはいけません。
理由は、燃料用のメタノールと、消毒用のエタノールとは別物だからです。
そして、次亜塩素酸の消毒液とエタノール消毒液を、同時に使うと、有毒なガスが発生するので、気をつけましょう。
なお、トイレの掃除をおこたると、尿石がついてしまうことがあります。
尿石落としは強い酸性の洗剤ですから、使うときは塩素系の洗剤を 遠ざけてください。
混ぜるな、危険です。
消毒薬を正しく使い、コロナの撲滅を!
よく検索されてお読み頂いている記事が、「コロナが終息するまで通夜や葬儀に参列しない方がよいだろうか」です。
私の地元ではかつて、たくさんの供花や供物が あふれんばかりに会場を飾り、親戚が一同に会場に集合して、亡き人を偲んだものでした。
ところがコロナ禍により様変わりして、「身内だけで葬儀を済ませました」と報告のみというケースも増えています。
ライフスタイルを様変わりさせるコロナ騒動ですね。
コロナにより「消毒しなくては」と考えがちですが、高濃度の次亜塩素酸は噴霧すると、大人もそうですが、小さなお子様やペットなどに特に害があるので、お気を付け下さい。
まとめ
何でもかんでも消毒しなきゃと、次亜塩素酸の漂白剤を使うことが多いこのごろです。
私は先日、手作りマスクを漂白して、すすぎが十分でなかったらしく、そのマスクが乾いたので着けたら、次第に気分が悪くなりました。
吸い込むと危険ですね(@@;)
皆様もお気を付け下さい。
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