医学博士の梶本修身氏の本『隠れ疲労 休んでも取れないグッタリ感の正体』を、読みました。
50代の私は疲れやすく、たっぷり寝ても疲れを引きずっています。
休んでも取れない疲労感は、自律神経が疲れている証拠だと、本書にありました。
どうすれば解消することができるのか。
ポイントがわかりすく解説された本です。
新書をレビューします。
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疲れのサイン
人はなかなか自分の疲れに、気づかない。
気づかないまま慢性疲労や過労死に至ることがあるので、実はとっても怖いこと。
疲労には6つのサインがあるのです。
- 何ごともすぐに飽きてしまう
- 電車に乗ると、すぐ寝落ち
- 起床4時間後の眠気やだるさ
- 口唇や脇にヘルペスができる
- 夜中に何度も目が醒める
- ツーンとする体臭がする
この6点には、理由があります。
すぐに飽きるのは、脳が疲れて、集中できないから。
寝落ちは、睡眠に問題がある。
起床後4時間後は本来、脳が活性化して覚醒している時間帯です。
なのに、眠気を感じるのは疲れが取れていないことが原因。
また、ヒトヘルペスウィルスは、疲れて免疫力が落ちると活発になります。
休暇で疲れが取れると、ヘルペスウィルスは減少。
自律神経は疲弊すると、夜中に目が醒めて、深く眠ることができない。
そして、ツーンとする体臭は肝機能の低下により、アンモニアが汗として出ているからで、慢性的な疲労が続くと、肝機能の低下を招くと、本書にありました。
疲れているのがわからない
著者は1962年生まれの医学博士。
過労死された方の遺族に直接、話を聞く機会があったそうです。
遺族の方々は口をそろえて言いました。
「早朝から深夜まで仕事をしていて、明らかに疲れていたのに、本人は疲れているなどはほとんど言わなかった。疲れを訴えてこなかった」
命を失うほど疲労をため込んでいるのに、疲れを自覚できない。
この隠れ疲労は、突然死の原因にもなるのですから、侮れません。
そして自覚がない疲れは、集中力を欠くため事故につながりやすい。
また、 自律神経の不調は、太る原因にも。
ほんと怖い!
疲れの原因は?
隠れ疲労は実は、主婦にもあります。
家事をしながらの子育てや、高齢者の介護は、負担が大きい。
完璧主義の方ほど、がんばりがちですが、家庭での育児や介護は、仕事と同等、あるいはそれ以上に疲れる可能性が!
日本ではとくに、女性の忍耐を美徳としがちなのですが、「理想の母」や「理想の嫁」に縛られないようにしましょう。
それから、ネットの普及により、ブルーライトを浴びる時間が長い。
ブルーライトは脳を覚醒させるため、睡眠に悪影響をおよぼします。
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抗疲労効果の食材
ところで、 疲れがとれる食べ物って、あるのでしょうか?
はい、あります!
- クエン酸
- コエンザイムQ10
- リンゴポリフェノール
- イミダペプチド
なかでも鶏むね肉や、マグロの尾びれに含まれるイミダペプチドがおすすめ。
サラダチキンはもちろんのこと、鶏むねのひき肉をメインにしたけんちん汁、うま辛千切り炒めなど、工夫次第で毎日食べることができますね。
低温調理は、鶏むね肉がふっくら柔らかに仕上がります。
睡眠
疲れを回復する唯一の手段が、睡眠です。
寝不足は命を縮めるので、徹夜はほどほどに。
しかも、睡眠は量より質!
いびきは悪い睡眠のサインです。
睡眠時無呼吸症候群にならないように、いびきをかく人は横向きがよい。
寝る前のカフェインは、睡眠のためにはNG.
酒やたばこも、覚醒作用があるそうです。
また、夫婦でも別室で寝たほうが、お互いぐっすりとのこと。
あなたは自分で思う以上に疲れている
隠れ疲労
著者 梶本修身(かじもとおさみ)
幸せを感じることも、疲労対策に有効です。
疲れに対する理解が深まる1冊。
現代人の必読書ですね。
寝苦しいほど気温が高めの夏の夜は、寝室のエアコンをつけたままがよいそうですよ。
ストレスが加重なのも、自律神経の乱れにつながるので、夫婦関係はおだやかさがポイントかも。
まとめ
「隠れ疲労」の本は、中高年はもちろん若い方にもおすすめです。
その理由は、20代30代でも突然死の可能性があるから。
徹夜でゲームをしてしまう方や、ネットサーフィンが止まらない方も、隠れ疲労が溜まっているに違いありません。
『隠れ疲労 休んでも取れないグッタリ感の正体』新書を、紹介しました。
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