私の本棚には愛読書とともに、あまり読まない本がありました。
ある著者が出版の記念に、私に下さった1冊です。
自費出版ブームのとき、エッセイや詩集や短歌集を出した知人が少なからずいたのですね。
今回、モノを減らすために片づけて、自分の本当の気持ちに気づいたので、お伝えします。
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危険な本棚
本棚は寝室と子ども部屋にあり、どちらも私の蔵書や家族のアルバムでぎっしり。
蔵書はブックオフで本を買いあさるのが趣味だったため、溜まりに溜まっていたのです。
夫から「夜中に地震があれば、本棚の本が大量に落ちてきて、おれは死ぬかもしれない」と言われ、減らし続けてきました。
確かに本は地震の際に凶器となります。
実際にお亡くなりになられた方が、過去にいますから。
ブックオフから買った本はブックオフへ持って行きましたが、著者のサイン入り本はそうはいきません。
「要るか、要らない」の選別がポイント。
そして今回も、ある詩集を処分することにしたのです。
70代男性からの献本で、私は一時期、その方から文章の手ほどきを受けたことがあるため、捨てられないと思い込んでいたのです。
しかし、その詩集を手にしたとき、イヤな記憶がよみがえりました。
70代の男性詩人は、江戸時代から続く地元の名家に生まれて、東京の有名私立大学を卒業されたことが自慢でした。
- 家柄の自慢
- 学歴の自慢
- 女性蔑視
文章について指摘が鋭かったこともあり、ご教授を仰いでいたのですが、あるとき自慢話の多さと、女性蔑視に嫌気がさしたのです。
一つ例を挙げると……。
「亡くなった大御所のある画家は、一派を成すほど弟子が多かった。かつての画壇というのは大御所のお墨付きがあって、賞の上位を取れるわけ。女弟子は体を差し出すケースがあって、大御所が飽きると、弟子に払い下げてね……」
話半分だとしても、ひどい内容。
話以上に、その70代男性の下品な表情がイヤ。
ところが、その方の詩集を 後生大事に本棚にしまっていた私。
捨てることで、自分の本当の気持ちに気づきました。
女をバカにして、大嫌い!
しかしながら、この程度の言葉によるセクハラは、大概の女性が経験したことではないでしょうか。
日本はセクハラに対する考えや、男女平等が遅れている国ですから。
感情の封印
もう付き合いもないので、詩集を捨てることができたのですが、どうして4年以上も保管していたのでしょう。
そのとき、ハッとしたのは、私は子どもの頃から自分の感情を封印しがちだったことです。
両親が離婚し、継母に育てられたこともあり、イヤなことでも我慢してしまう癖が、私にはありました。
親への奉仕が当たり前で、若い頃は貯金を差し出したこともあります。
40歳をだいぶ過ぎて、ようやくNOを言えるようになりました。
そのときも勇気を振り絞り、やっと 「自分の子どもに教育費が掛かるから、借金の肩代わりはできない」と、言えたのです。
自分の気持ちに正直になるということは、私にとって簡単ではなかったのです。
モノは手放して正解
詩集を手放して、セクハラまがいの記憶も捨てることが出来そう。
ところで、モノには思いが託されています。
100~200万円も出して自費出版 したのですから、著者には思い入れがあるでしょう。自費出版ブームは、経営が厳しくなった出版者が団塊の世代に向けて、放った矢でした。
出版した方は、誇らしかったに違いありません。時代が変わり、本はもっと安価に作ることが可能となりましたが。
そんな私ですが、友達が苦労して出版した本は、手元で大切にしています。
何年もかかって書き上げた1冊ですから、これからも読み返すでしょう。
それと同時に、これからさらに本を絞り込んで、本棚そのものを撤去したい気持ちがあります。
本棚はホコリが溜まりやすいので、これからも折にふれて見直していこう。
義理に縛られたモノを手放して、身軽に暮らしたいです。
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新年の豊富
ないものねだりをやめて、いまあるものに感謝して過ごすのが、新年に向けての私の抱負です。
- 健康で働けること
- 家族が元気で過ごせる幸せ
2019年、事情があって投資デビューはできませんでした。
その事情というのは、余裕資金がないことです、はい。
2020年も投資はできないかもしれません。
やはり金融リテラシーがなくて、長年にわたり高金利のカモになると、お金持ちになることは難しい。
年金も乏しいため、70歳を過ぎても働き続けましょう。
私はこの写真のぬいぐるみのように、その他大勢なのですが、自分の人生においては主人公にちがいない。
それなのに、自身の感情より、周囲の顔色をうかがい、その人たちを優先してきました。
加藤諦三さんの本を50冊くらい読んで、ようやく自分を取り戻してきました。
自分を大切に出来ないと、我が子に愛情を注いだり、他人に共感を寄せたりできないそうです。
片づけとともに、来年も心理を学んでいきたいです。
まとめ
義理で持ち続けていた本を捨てました。
昭和に生まれた私は、義理や人情に縛られてきたことを改めて感じます。
もちろん義理も人情も大切なのですが、自分の意思を見失うと本末転倒。
片づけで、本当の気持ちに気づくことができました。
イヤな記憶もモノと一緒に捨てて、スッキリです。
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