2022/01/15更新しました。
片づけられない。
家が散らかっている。
物を捨てるのが苦手という悩みは、本人のコンプレックスにつながります。
わかっているけれどできないから、途方に暮れていることが多い。
私が新米の主婦だったとき、夫の親友の奥さんに鼻先で嗤われました。
「散らかった部屋に暮らして、人間失格ね」
数十年前のことですが、トラウマになっています。
他人に人間失格のレッテルを貼ることに、何のメリットがあったのか。
その当時の心境と、いまの思いをお伝えします。
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片づけられない
昨今は断捨離やミニマリストがブームのせいか、モデルハウスのような自宅画像をSNSにアップして、それを見かけることが増えました。
スッキリとしてムダがないと、洗練されて映ります。
家は日常の暮らしの場ですから、子どもや夫、あるいは老いた親たちと生活していたら、いつもいつもスッキリ片付いて、そうじが行き届いていることはむずかしいと思いますが……。
私は子どもが小さかったとき、ご飯を食べさせ、洗濯して着替えをさせ、風呂に入れるだけでも精一杯でした。
処理能力・キャパシティが小さいのでしょう。
そんな私たち夫婦は家を建てる前、六畳二間のアパート暮らし。
夫の親友夫婦は、狭いわが家に子連れで遊びにきては、私の夫といっしょにお酒を飲みました。
その奥さんはブランドバッグを買うのが趣味という、昭和のバブル妻。
私より3つ年上です。
当時、私の嫁入りダンスを開けて、持ち物をチェックしたことも。
「安物のバッグばかりでなくて、たまにはシャネルや、ヴィトンを持ったら世界観が変わるよ」 と、自分のバッグを得意げに見せる。
私はその奥さんが嫌いでしたが、夫の大親友の奥さんなので、むげにできません。
夫には、そういう見下した態度をせず、私にだけなのです。
女同士の感情の行き違いを、男性に理解してもらうのは難しい。
それで、何を言われても、ジッと我慢。
そのうち、彼女は「貯め代さんは片づけが下手ね。散らかった部屋に暮らすなんて、人間失格よ」というようなことまで言い出して、私の心はズタズタに傷つきました。
彼女が住む家は大きな戸建て。
しかも義理の両親も同居なので、部屋数もたくさんありました。
いろんな雑貨を飾り立てて、リビングはゴチャゴチャしていましたが、彼女は彼女なりに家事をがんばっていたでしょう。
そのせいか、私の欠点を数え上げるんですね。
「あなたって、ほんとうに言葉がきつい人ね」
あるとき、たまりかねて反論すると、「えー、貯め代さんのためを思って話しているのに」と、平然と返すではありませんか。
お節介焼きで善意の押しつけに、私はほとほと弱りました。
ストレスのはけ口
私からすると、「いじめ」に近いものでした。
今風にいえば、女同士のマウンティングだったのでしょう。
「ふん、あんたなんか私よりもうんと格下なんだから」
彼女の目は、そう言いたげ。
実は彼女、お姑さんと仲がとても悪くて、しょっちゅう揉めていたんです。
嫁ぎ先もそれなりにお金がある家なので、温泉別荘を姑に買い与えて、義理の親たちと別居しました。
それからの彼女は自由に出歩いて、わが家に来る頻度が減り、つかず離れずの付き合いです。
当時の私は、ストレスのはけ口だったに違いありません。
彼女は、私を見下すことで憂さを晴らしていたのではないでしょうか。
片づけメリットとデメリット
もちろん家の中は、片づいていたほうがメリットばかりです。
片づけの習慣は、その女性を聡明に見せるし、てきぱきと仕事の能率もあげるでしょう。
- いつでもお客さんを家の中に招待できる
- 居心地が良い空間に、夫婦仲も良くなる
- 子どもの躾にも最適
- 老前生理のためにも片づけは必要
反対に片づけられないと、デメリット大。
- 近所や知人から、見下される
- 夫に罵倒される
- 本人は自信を喪失し、ますます不安になる
- その結果、ためこみ症が加速
でも、なかなか家事に協力しないご主人もいますね。
特に50代主婦で夫が60代だと、家事をすべて妻が引き受けていることが多い。
私の夫は、冷蔵庫の麦茶ボトルひとつ、自分で取り出そうとしません。
なにもかも妻にやらせて、当たり前。
ところが私は冒頭にも書いたように、キャパシティが小さい。
仕事の経理や接客と、町会の仕事、炊事や洗濯と片づけを、すべてを完璧にこなせないんですね。
家事の重さは、私のストレスです。
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片づけは人それぞれ
真っ白な壁の部屋に、白い家具を少しだけ置いて、ミニマムなライフスタイルを発信される方もいます。
私はそういう部屋を見ると、「きっとこれは撮影用の家で、居住空間は別なのではないか」と、感じることがあります。
生活感がまるでないから。
物を散らかさないコツは、使ったモノをきちんと元に戻す習慣にあります。
だからといって、できなくても落ち込まないでください。
片づけは人それぞれで、他人の家を評価をしたり、文句をつけたりする人のほうがおかしい。
文句をつける人は不満を抱き、不幸な心理状態かもしれません。
幸せな人は、いじめたり酷評したりしないものですから。
まとめ
片づけられない私が人間失格のレッテルを貼られた体験をお伝えしたのは、同じように辛い気持ちの方がいるのではないかと、感じたからです。
図太い私は自殺もせず生きてきましたが、昨今の片づけブームにプレッシャーを感じてはいませんか。
大丈夫です。
捨て活や片づけができなくても、人間失格でも主婦失格でもありません。
あなたは、あなたのやり方で日常を整え、快適な空間を作りましょう。
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