2024年2月20日更新しました
人間関係で傷ついた経験はありますか?
理不尽な目に遭わされたり、グループ内でつるし上げられたり、お金のトラブルに巻き込まれたり……。
人を憎んだことがない人は、とてもお幸せな方にちがいありません。
心の片づけについて、お伝えします。
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許せない気持ち
育ててもらった親を、毒親呼ばわりするなんて、あなたはひどい親不孝者ですよ。
そう言われたことがありました。
その方はある教室の主宰者で、団塊世代。
10年ほど前、エッセイに本音を書いたら、頭ごなしに否定されたのです。
その方は家庭相談員としての肩書きもお持ちでした。
「親ってね、いつだって子どものことに心を砕いているのよ。
決して悪く言ってはだめ」
その方が思い描く親の姿はそれはそれは美しく、たとえ貧乏でもけなげに生きて、献身的な愛に満ちているものでした。
しかし、それ以外は決して認めない。
私はなにか割り切れない気持ちを覚え、その教室から遠ざかったのです。
恨みを育てる?
写真の後方で笑っている子供は、55年前の私です。
母に抱かれて、ご機嫌だったのでしょう。
事情があり、実母は私を置いて父の家から去り、すぐに後妻がやってきて育ての母となりました。
実母は父の女性関係に我慢ができずに、本妻の座を譲り渡したのです。
私はそのことを大人になっても、なかなか忘れることができませんでした。
実父と継母にはひどい扱いをされた恨みがあったし、実母にはもっと強く継母と対抗して、子どもを守ってほしかったと言う気持ちがありました。
そういう経験は私だけではないでしょう。
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少し長いけど、引用しますね。
ある五〇代後半の女性の話です。
幼い頃、親にされた仕打ちにずっと苦しんでいました。
四〇年以上の時が流れ、自分自身が親になり、孫も生まれようとしていても、幼い頃から抱き続けた親への怒りが消えないのだそうです。
小さい頃の生育環境が持つ影響力の大きさと、親の責任の重さを改めて考えさせられる話です。
しかし、怒りや裏切られたという思いは、本人の問題でもあります。
厳しいことを言うようですが、「裏切られた」という怒りや悲しみを何十年も心の箱にしまって、恨みの心を育て続けたのはその人自身。
捨てずに大事に抱えながら、生きてきたということなのです。
あの人のことが許せなくてもいい。「時効」にしなさい。|人生が確実に変わる「大愚和尚の答え」|大愚元勝|cakes(ケイクス)
YouTubeでも人気な大愚和尚の答えは、恨みの心を育てたのはその人自身ということ。
許さなくてもいい。
でも、時効にした方が、あなた自身が幸福になれるいうふうに続きます。
そうですね。
憎むのも恨むのも、どす黒いエネルギーが要ります。
私が親を恨み続けてメリットがあったとすれば、人の裏側と悪意を勘づくことができたことでしょうか。
残念ながら、世の中は善人だけではありません。
- 金品や財産を盗もうとする
- 甘い言葉でそそのかして、手下にしようとする
- 他人が困っている状態が喜びである人
- 自己愛が強く、支配的
世の中には、様々な思惑の人がいます。
被害を受けそうになったら、距離を置かなければならない。
自分を守ることが家族を守り、将来の損失を防ぐことに気づきました。
時効の考え方
罪を犯した人は、裁判に掛けられ服役します。
逃げ切ったときは、刑事手続の概念では公訴ができなくなる公訴時効があります。
かつては殺人を犯して、15年で時効を迎えました。
また、借金にも時効があります。
銀行や貸金業者からの借金の消滅時効は5年。
個人間は10年の消滅時効。
ただし、時効の援用を相手側に伝えることが必要で、それをしないときは時効になりません。
時効の援用とは?時効を迎えた借金は援用することで返済義務がなくなる | 弁護士が教える借金と債務整理
人の心に時効はない。
そういいますね。
でも、もう何十年も前のことを時効にして、新たに時を刻もう!
生き方を変えたいあなたに、お薦めの本です。
ところで「あなたに友達がいない理由」と言われると、どっきりしませんか?
友達になにを求めるか?
相手に求めすぎないことが、大切なのかもしれません。
依存しない関係がポイントになりそうです。
だれかを憎むのは、苦しいこと。
恨んだところで、相手は少しも変わりません。
過去のことをグチグチ考えても、相手には何一つ響かないし、決して反省をしない。
理由は、恨みを抱いている気持ちは、本人しか解放できないから。
憎しみを手放すには、周囲に助けられたことや、恵まれていること数え上げてみるとよいかもしれません。
私なら以下のようなことが挙げられます。
- 夫とともに自分が、大病せずに働いていること
- 住む家がある
- 子供達と連絡を取り合える良い関係である
- 自分の役割が家庭や地域にあること
日の光を浴びて、自分は幸せだと感じられたら良いですね。
まとめ
家の中の片づけとともに、心の中も整理したいものです。
憎しみを手放すには、自分の存在をまずは自分で肯定することが大切。
どうしても許せない人を、むりに許すのではなく、時効にする。
そういう心の持ちようについてお伝えしました。
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