2024年5月28日更新しました
こんまりといえば、片づけの達人です。
近藤麻理恵さんはいまや世界的な片づけコンサルタントで、会社「コンマリ」を設立。
私も「ときめく」「ときめかない」で服を分けて捨て、夏場に生ごみを冷凍する方法を「人生がときめく片づけの魔法」で知りました。
きのう、こんまりさんがベンチャーキャピタルから約45億円の資金調達かというニュース、あまりの巨費にびっくり。
片づけ市場と起業について、個人的に分析します。
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片づけビジネス
実家の片づけや生前整理が、話題になっている昨今。
30年前なら親の家を相続して、大切に住み続ける人たちがいたでしょうが、地方は若者の流出と高齢化のために、空き家がどんどん増えています。
こちらの画像は、私が郊外を歩いていた途中で数年前に撮影した1枚。
www.tameyo.jp 家の前に家財が投げ出され、窓ガラスは外れていました。
ドアも開いているから、だれでも侵入可能となり、集落全体としても不用心に違いありません。
青いビニールシートに覆われて、どのくらい月日が流れたことでしょうか。
風雪にさらされて劣化しているし、この惨状に悲しくなりました。
モノが土に戻るには400年以上はかかるそうですから、誰かが片づけないかぎり景観は改善されない。
近隣にも迷惑をかけてしまいます。
片づけを家事代行サービスに依頼
「部屋は住む人の心を映す鏡です」
3年以上前に断捨離のやましたひでこさんがそんな発信をして、私はいたく反省しました。
それから汚部屋を返上すべく努力をしてきたのです。
働いているけれど、激務ではないから大よそ片づけることができました。
私の場合は「やる気持ち」ひとつで物事が進みますが、そのスイッチが問題です。
しかし、フルタイム勤務の方は時間がなかなか取れません。
ムリをすると体を壊してしまいますから、お子さんとのふれあいを優先し、自分の睡眠確保をしたほうが良い。
そんなとき家事代行を選択することは、なんら非難されることではありません。
かつてはお手伝いさんを雇うことはかなりお金持ちでないと、出来ない話でした。
今は違いますね。
家事代行サービスが急成長し、一説には将来は6千億円の市場規模になるだろうとも言われています。
専業主婦でも大がかりな片づけや掃除はたいへんですから、当然かもしれません。
こんまりさんは、片づけコンサルタントなので、家事代行とは違いますが、お金を払ってもいいから片づけを指南してほしいというクライアントが増えているのも事実。
近藤麻理恵さんのベストセラー「人生がときめく片づけの魔法」は、世界各国で翻訳され、超人気です。
2019年にはNetflixにおいて、米国の家庭を訪問し、片づけ法を伝えるドキュメンタリーのシリーズ番組「KonMari 〜人生がときめく片づけの魔法〜」(原題:Tidying Up with Marie Kondo)が公開されるや、大きな話題に。
アメリカを中心とした諸国で片付けブームを巻き起こし、リサイクルショップに大量の不用品が持ち込まれるなどの社会的影響を与えているとか。
片づけコンサルトがターゲットにするのは、意識の高いご家庭に違いありません。
住環境を大切にしたい方むけのサービスといえるでしょう。
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ターゲットはキレイへの意識が高い世帯
片づけや断捨離に関心を持つのは、意識が高めでちょっと人目を気にするタイプかもしれません。
そうでなければ過去に散らかった部屋について、悪態をつかれた経験がある人。
ちなみに私は過去にさんざん、イヤな目に遭いました。
- 掃除が行き届いていない
- 洗濯物が畳まれずに、うず高く積んである
- 部屋がごちゃごちゃしている
夫から注意されたこともあるけれど、一番カチンときたのは夫の友人の奥さんから指摘されたことでした。
私よりも2歳年上で、姑と同居し、「できる奥さん」でしたから、私のように気ままに暮らす人間が許せなかったのかもしれません。
家がとっちらかっていると、人格否定されかねない。
- 意識が高くて、キレイな空間で暮らしたい
- いつでもお客さんを招くことができる家にしたい
- 人に自慢できる家にしたい
そういう気持ちをもつ人は片づけコンサルタントのこんまりさんや、断捨離のやましたひでこさんに関心をもつのではないでしょうか。
ミニマリストは40代前半までの世代に、圧倒的に指示されているように見受けられます。
片づけコンサルト
日本ではハウスキーピング協会が、整理収納アドバイザー3~1級までの資格を提供。
難易度はそれほど高くはないとされ、通信講座もあります。
それとは別に、整理収納コンサルタント試験もあり。
整理収納コンサルタント試験について
試験概要 ・受験費用:16,200円(論文審査代・税込)
・時 間:10:00 – 17:00 ※ 会場により多少異なる
・申込締切:コンサルタント試験開催日の14日前迄
・資格有効期限:特になし
・受験資格:整理収納コンサルタント講座受講
・合否結果:1ヶ月後にSNSよりご連絡いたします
整理収納アドバイザー有資格者数
累計:126,526名
2級 117,377名
1級 9,149名(2019年3月現在)
参照元:
HPには、各県にいる整理収納アドバイザーを紹介するページもありました。
協会に所属して、片づけで起業する方も多いのでしょう。
なお、こんまりさんは東京女子大学を卒業後に、リクルートエージェントに勤務しているので、ハウスキーピング協会の資格とは無関係と思われます。
世界中がモノがあふれている
画像:Image by RitaE on Pixabay
1984年生まれのこんまりさんはアメリカに拠点を移し、自身のマネージャーを務めるご主人との間に、お子さんがふたりいます。
「世界を片づけたい」
それがテーマだとか。
たしかにどこもかしこも地球はモノがあふれいる。
プラスチックは海を覆い尽くして海洋汚染、また中国ではフードデリバリーが大ブームとなって11兆円市場。
そのために廃棄されるゴミも桁外れに増えている現実がある。
さて、こんまりさんが45億円の資金調達に成功すると、何に使われるのか?
アジアやアフリカも流通が便利となっていますし、消費をあおる経済活動もやまないので、片づけの需要は増えそうですね。
日本人が片づけコンサルで世界へ羽ばたく。
なんとも夢が広がります世界中に片づけを広めるとするなら、事務局本部が必要ですし、スタッフの手配も多く要るでしょう。
ビジネスを展開させる資金に、違いありません。
まとめ
こんまりさんが世界中に片づけ旋風を巻き起こしています。
大量生産と大量消費の果てに、片づけビジネスのチャンス到来のようです。
それにしてもビジネスチャンスは思いがけないところに転がっているのだと考えさせられました。
私なんか片づけが仕事になるとは、想像もしていませんでしたから。
片づけコンサルタントは、その人の魅力や発信力、ライフスタイルも重要なポイント。
こんまりさんの今後に注目ですね。
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