2019年11月12日更新しました。
最近、気になったワードが『ママ活』です。
私は当初、児童養護施設に入所している子どもの里親になるための活動かしら?と、思いました。
全く違いますね。
正解はお金に余裕がある女性が、年若い男性のスポンサーになること。
話し相手になってもらったり、遊園地などに一緒に出かけて楽しむことだったり。
姉活もあり、11月8日の朝の情報番組『ビビット』を見て、驚かされたので、お伝えしたいと思います。
ママ活で補導された高校生
ママ活のワードを初めて聞いたのは、福岡市内の男子高校生が補導されたニュース。
逮捕ではありません、補導です。
高校生のお子さんを持つ方は、知っておいたほうがよい事例。補導歴があると、就職や進学の際の妨げになる可能性があるからです。
福岡県警筑紫野署によると、男子生徒の「福岡 17さい ままかつしたい#ママ活募集」という投稿を発見。署員が身分を隠して連絡を取ると「2時間カフェでまったり会うので7000円」と返ってきたという。県警は、不良行為に当たるとして、待ち合わせ場所で男子生徒を補導した。
参照元
「ママ活」で補導された17歳男子高校生とのお茶の値段は? 「パパ活」より市場は活性化 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)
要は「2時間をカフェで一緒に過ごすから、7000円を支払ってほしい」という募集をしたこと。
高校生にしたら、割の良いバイト感覚でそんな投稿をしたのでしょう。
補導の理由は、未成年者が犯罪に巻き込まれるおそれがあるため。
どういう犯罪が懸念されるのか。
はい、児童買春罪です。
18歳未満の男性にお金を払って性行為に及ぶと、その女性は買春となり、逮捕。
ママ活は、年上の女性が金銭を払い、年下の若い男性と付き合うことですが、性的な関係は持たないのが前提だそうです。
マッチングアプリ
パパ活は年長の男性が、若い女性に対して援助すること。
ママ活は女性が若い男性にお金を払って、付き合ってもらうこと。
マッチングアプリを通しての出会いもあり、供給過多の傾向だとか。
女性ひとりに100人の男性が応募という記事もありました。楽して儲けられるという考えがあるのかもしれませんね。
さて、番組『ビビット』では、マッチングアプリを使って、30人の女性から支援を受けたという20歳の男性が顔を隠してコメント。
「育児に疲れた女性からのママ活もあります。愚痴や世間話ですから、一種のカウンセリングですよ。時間が長かったら2万5千円を支払ってもらうこともありますよ」
また、お子さんが欲しかったけれど恵まれずに、離婚した女性のケース。
「寂しさを埋めることができなかったけれど、あるとき年下の男性に手料理をふるまったら、とても喜び、美味しそうに食べてくれたんです。とても心が満たされて、お金を払って良かったと思えた」
応援したい気持ち
女性起業家のなかには、純粋に若い人を応援したいという気持ちで、食事をおごったり、研修やパーティに連れて行ったりすることもあるでしょう。
ママ活の募集メッセージには、さまざまなものがあります。
「浪人生です。次は絶対合格したいので、予備校代を援助して下さい」
一方、女性側の要望は、「顔が可愛い25歳以下の男の子を、支援という形で応援したい」
ハンサムな顔立ちの若者やイケメンに需要がある。
ママ活は食事やカフェ、遊園地で過ごす分には法に触れません。
マッチングアプリの3割は既婚者という話もあります。
危険な罠
- ママ活が会社にばれると、解雇の可能性がある
- ママ活が夫にばれると、離婚の可能性がある
女性問題を起こした男性サラリーマンが出世から遠ざかるように、日本の社会は既婚者の男女関係に厳格です。
また、女性の方が相手に依存しがちで、ぞっこんになるといくらでもお金をつぎ込む傾向が強い。
さらにはパパ活も相変わらず盛況なのですが、その裏側には若い世代の貧困が隠れている。
世の中には悪意ある人間も少なくありません。騙されないようにしなくては!
金の切れ目が縁の切れ目
番組「ビビット」では、気に入った男性に現金50万円プレゼントや、300万円の車を買ってあげたという女性側のコメントが放送されました。
お金が介在する関係は、金の切れ目が縁の切れ目になりやすい。
また、出演していた文化人から「未亡人がはまると、大金を失うことにつながるのではないか」と、危惧する声も。
「店舗をもたないホストクラブなんじゃないの」と話したのはテリー伊藤氏です。
「女性が経済力を持った証拠。男性がお金を払って若い女性と付き合うのなら、女性が若い男性と付き合っても問題ない。男女同権なのに、なぜことさらに騒ぐの」というような意見もありましたね。
メンターという見方もある
才能のある若者をスポンサーとして応援するというのは、昔からあったことでした。
例えば詩人で劇作家かつ童話を書いたアンデルセン。
父親は靴職人、母親は洗濯女という当時のデンマークでは最下層とされる家に生まれたアンデルセン。
真冬でも身を切られるような冷たい川に身を浸して洗濯する辛さから、母はアルコールに溺れ、精神病院に入院したと本で読んだことがありました。
アンデルセンは作家となっても筆で生計を立てることがままならないときは、貴族の家でご飯を食べさせてもらったそうです。
彼の文才に惚れた貴族がいて、援助したのです。
芸術家にはたいていスポンサーがいた。スポンサーなしで活動できた人は、親が金持ちで仕送りがあったから。
ママ活は、貴族趣味で優越感にひたれると言えるのでしょう。
簡単に儲けると後が怖い
パパ活やママ活で若い人の懐に簡単にお金が入ると、後が怖い気がします。
- アンダーグラウンド(闇社会)とのつながりができる可能性がある
- 地道に働くのが馬鹿らしくなる
もしも私に息子がいて、ママ活なんてしていたら頭をひっぱたくけれど……。
しかし心のどこかには、私も若い男性とおしゃべりしたり気軽にデートできたりしたら、胸が躍るだろうなと妄想してしまいます。
「ママ活」もブーム 男子学生と主婦らがアプリで気軽にデート 「パパ活」上回る市場とも (3/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)
まとめ
相手の時間をお金で買い取り、好みの異性とデートできる 時代となりました。
ママ活やパパ活というワードに惑わされがちですが、割り切った援助交際の一つの形です。
不良行動で補導されないように、中高校生のお子さんをお持ちの親は、子の行動に時々は目を光らせる必要があるでしょう。
また、既婚女性が若い男性に援助することで、あらぬ疑いをかけられ、ご主人から離婚を申し立てられることも考えられるので、慎重に行動したいものです。
スポンサーリンク