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【姑の遺品整理は、迷惑です】垣谷美雨の本が面白くて一気読み

遺品整理・断捨離

遺品は値段がつかないものばかり

老いた親が亡くなったとき、おびただしいモノが遺されたら、遺族は困ってしまいます。

垣谷美雨の『姑の遺品整理は、迷惑です』は、タイトルがずばりと核心をついた小説。

団地に住んでいた姑の遺品が多すぎて、部屋を早く明け渡したいのに、片づけが進みません。

2ヵ月のタイミリミットまで空き部屋にすることができるのか。

ハラハラしながら一気に読了しましたので、感想と遺品整理についてお伝えします。

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モノが迷惑となる時代

老前整理

リサイクル店に持ち込んでも徒労に終わる

 

 かつては形見分けで、兄弟姉妹が親の骨とう品や着物を取り合うケンカが起きたと聞いています

しかし、いまは親の服や調度品を、それほどもらわないのではないでしょうか?

サイズや好みの違いがありますから、ありがたくないかも。

さて、『姑の遺品整理は、迷惑です』の主人公は、堀内多喜の嫁である50代の望登子(もとこ)。

同い年の夫は4年後に定年というので、夫婦ともに56歳です。

多喜は戸建てを処分して、家賃8万円の3DKの団地に住んでいましたが、急に心不全で亡くなってしまいます。

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葬儀を終えて、片づけのために主人公が多喜の家のドアを開けると、3週間も不在なのに、コタツやエアコンをたった今切ったような妙な暖かさ。

どことなく人の気配を感じるんですね。

気のせいだろうと思い、部屋を確認すると、百科事典やら箪笥やら、食器やらでおびただしい量に圧倒されてしまう。

業者に依頼すると100万円の見積もりなので、自分たちで片づけようと決意しますが、エレベーターなしの4階にある部屋なので、すぐにくたびれてしまうんです。

お義母さん、なんでこんなに溜め込んだのですか!

ため息と共に恨み言が口から出ます。

それにしても、遺品整理はたいへんだ!

ミステリー仕立てで、団地の人間模様も面白く、一気に読み進めました。

モノを捨てられない世代

ご高齢の方は戦争を体験され、モノがない時代を耐えて過ごしました。

「欲しがりません、勝つまでは」

着るモノも食料もギリギリで生き延びた記憶があります。

ですから、捨てられないのですね。

多喜がたくさんの未使用の食器やタオルを持っていたのは、進物として受け取ったモノを捨てるに捨てられなかったから。 

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断捨離をはじめ、モノを手放す方法の本が書店に並ぶのは、「買うは天国、捨てるは地獄 」だからに他ならないでしょう。

捨ててモノを減らすことは、覚悟が要ります。

モノに頼らない自分にならないと、捨てられません。

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高齢者とともに、バブル世代 も物持ちが多いので、気をつけたいですね。

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片づけの鬼門は夫?!

『姑の遺品整理は、迷惑です』は終盤になって意外な助っ人が現われて、2カ月のタイムリミットのうちに終わらせることができました。

しかし、そのとき夫が「待った」をかけます。

なにせ自分の母親が大切に保管してきたものなので、惜しくなってしまうんですよ。

捨てないで自宅に置こうと言い出すんですね。

さて、片づけや捨て活のときは、人に相談するのはやめたほうがいいという意見が。

  • 捨てると決めたら、黙って捨てる
  • 夫に見せないで捨てる
  • 捨てたモノを引きずらない 

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垣谷美雨さんの小説は、とても読みやすい文体です。

テーマも解りやすく、楽しく読めます。

 

 垣谷美雨

姑の遺品整理は、迷惑です

双葉社発行

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「夫の墓には入りません 」は姻族終了がテーマです。

女性を主人公にして、身近な問題を取り上げる垣谷美雨さんは、1959年兵庫県生まれの作家。

どちらも秋の夜長におすすめです。

まとめ

突然に亡くなった姑の遺品整理に、奮闘する嫁が主人公の小説です。

おびただしい量の遺品に大迷惑をこうむるのですが、後半で姑が団地の人から慕われる人徳者であった事が明かされて、ホッと心が温かくなります。

楽しく読める1冊、こらからの秋の夜長にぴったり。

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