2023/05/15更新しました
図書館から借りた「人生を破滅に導く介護破産」を読んでいます。
ドキリとするタイトルですね。
著者は福祉事業を運営する、杢野暉尚(もくのてるひさ)さん。
中流サラリーマン家庭の介護費用が最も高くつくという介護制度について、考えさせられます。
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介護破産の理由
親の介護をする子ども世帯の負担は、大きい。
- 高額な介護費用の負担
- 親の介護のため離職
- 特養でさえ厚生年金受給者は1人月額15万円
両親を入所させるとしたら、30万円程度の費用が月々かかる。
たいへんです。
そのため「介護サービス費用が払えないから、仕事を辞めて自分が介護するしかない」とか、「預金を食い潰している」というケースが増えている。
本書は冒頭でそう解説。
親の介護で、家計が崩壊。
深刻です。
親思いの子どもほど、介護を懸命にやり過ぎて、心身と家計がすり減るのでしょう。
介護保険料の地域格差
高齢化率が高く、介護保険サービスの利用額が増える市町村ほど介護保険料が高くなるそうです。
地域格差は3倍にも。
私が住む地方都市の町は、姥捨て山のようになっているため、今後も介護保険料は上がるにちがいありません。
少ない年金から月々1万円以上も引かれるとしたら、食費を切り詰め、1日1食の生活かな……。
そこそこ年収の高いサラリーマン家庭は、介護の利用費用も高くなるのが現行の制度なので、情報集めは必須!
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介護サービスは情報が大切
介護保険制度はわかりにくい上に、改正も頻繁に行われます。
介護サービスは大きく2つ。
- ディサービスや訪問介護など居宅サービス
- 老人ホームなど施設サービス
読み進めると、高齢になるのが恐くなりました。
ですが、向き合わないと、もっと困りそう。
介護に関する情報を得ることがなにより大切とのこと。
夫婦ふたり暮らしのわが家、娘たちは遠方に嫁いでしまったので、全くあてにできません。
スクワットや片足立ちで筋肉を鍛えて、寝たきりにならないように努力しましょう。
実母は血管性認知症のため、78歳からグループホームに入所し、今春、肺炎で亡くなりました。
年金で入れる施設を探し、足りない分は母の預貯金で、まかなったのです。
まとめ
人生を破滅に導く介護破産を読んだので、感想をお伝えしました。
夫を産んだ義母は、95歳まで自宅で過ごしました。
耳がよく聞こえて、認知機能は最期までしっかりして、1週間の入院で黄泉の国へ。
家庭菜園の農作業を楽しみながら、暮らしていた義母。
私もピンピンコロリを目標にしています。
先週読んだのは2冊。
日本推理作家協会賞「凍てつく太陽」は文句なく面白かった。
アイヌの血を引く特高の警察官が活躍する、戦時中の室蘭のストーリーです。
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