この春に義母と実母を見送って、改めて生前整理をしようと決意。
戦前生まれだった母たちは質素に暮らして、身内が困るほどモノがあふれた状態ではありませんでした。
慎ましくも心豊かなライフスタイルです。
小さな暮らしと生前整理について考えます。
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ダウンサイジング
生活のダウンサイジングとは、暮らしのサイズを小さくすることです。
小さな暮らしを始めるには、まずサイズを小さくすると成功しやすいでしょう。
- 庭付きの戸建てから、狭いマンションに移り住む
- 車を手放す
- 所有しているモノや不動産を手放す
- 余暇の過ごし方を変える
たとえば別荘やアトリエをお持ちの方だと、それらを処分すれば、生活コストを減らせるに違いありません。
人は贅沢には慣れやすく、そこから生活をダウンサイジングさせるのは、大変!
買うは天国ですが、我慢は地獄。
欲望のコントロールが難しいのは、企業がしのぎを削って、マーケティングしているから。
「田舎から出てきた若い生娘をシャブ漬けさながらに、牛丼を中毒のように食べさせよう」
早稲田大学でのマーケティング講座が、とても下品な言い方で批判されています。
講師は裏社会とつながりが、あるのではないでしょうか。
しかし、消費者を買い物中毒にして、いかにお金を多く吐き出させるか。
どの企業も、もっとも心を砕くところです。
私たちは、食うか食われるかの熾烈な社会で生きているのですね。
増えるモノ
95歳の義母は大正15年生まれ、81歳の実母は昭和16年にこの世に生を承けたので、暮らし方は贅沢とは無縁でした。
身の丈で暮らすことが、自然と出来ていた。
画像は実母が53歳のとき。
勤めながら、祖母の畑でジャガイモや枝豆を栽培して、もっとも元気だった頃。
母の人生を考えると60代はまだ体力があるけれど、70歳以降は病気のせいで、心身ともに衰える一方。
片づけられなくなった母
70代になると、母は家を片づけられなくなります。
たまに母の家を訪れた私は、床いっぱいに置かれたインスタント珈琲の瓶や、食器・鍋などを見て、悲しく思うことがありました。
母は足腰が立たなくなって、床にモノを置いて日常を送っていたのです。
それから間もなく叔父や叔母が包括センターにつないで、介護支援を受けるように。
そして、叔父が母の家の不用品を処分してくれました。
「せっかく集めたお気に入りの品を捨ててしまうなんて、ひどい」
一時、母は怒っていましたが、脳血管性認知症だったこともあり、強制的にモノを減らすほかありません。
小さな暮らし
一方、95歳で亡くなった義母は、最期まで認知能力がしっかりして、自分で歩くことが出来ました。
義母は夫の母親。
農家の主婦です。
嫁入り道具は、長持ちや角巻きに着物。
長らく保管していた長持ちは解体処分し、着物を嫁たちに生前のうちに分配。
自分の衣服も最小限のミニマリストだった義母です。
私は実母の血を引いているため、捨てるのが今も苦手。
でも、その現実を意識しながら、モノを減らさなきゃ。
小さな暮らしは、ささやかな幸せを見つけて、喜びの体験を積み重ねることが大切。
私は裏庭にイチゴとプチトマトを栽培するなどして、暮らしを楽しむようにしています。
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モノを減らすメリット
4年ほど前からシンプルライフを目ざしています。
例えば服がたくさんあると、着たい服を選ぶのに時間がかかってしまう。
バッグや靴は、年代とともに軽くて使いやすさや、履きやすさを重視に変化。
使わないモノや着ない服は、処分しても大丈夫でした。
後で困ることはない。
私は着古した服や娘たちのお下がりを、今こそ潔く捨てよう!
改めてそう感じています。
まとめ
お金やモノはみんなこの世に置いて、母たちはあの世へ。
なにも持って行けないから、これ以上モノに執着するこをやめよう。
それにしても自分の足で歩けることは幸せですね。
小さな暮らしを始めるために、モノをさらに厳選しようと決心したことをお伝えしました。
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