アメリカの医学博士ダナ・コーエンと文化人類学者ジーナ・ブリアが書いた本「食べる水が体を変える」を読みました。
「疲労の原因は隠れ脱水、水を飲むだけでは解決しません」と帯にあります。
私は実母が脱水が原因で、認知症を悪化したので、とても勉強になる一冊でした。
お金の掛らないセルフケアで、脱水を予防する方法が載っています。
本のレビューをお伝えします。
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水は命
学者のジーナは砂漠の民を調査して、ふと母国の介護施設に入所している母親を思います。
人工照明の下で長時間、体を動かさず、加工食品を食べ、薬を飲む母親は、新鮮な空気にほとんど触れないまま。
施設のスタッフは、水分を与えてくれているけれど、それでは足りない!
本の見返しを開いて、4ページにはそういうことが書いてあったので、引き込まれてしまいました。
私の母親は、昭和16年生まれの78歳。
元気なら旅行もできる年齢ですが、介護施設で車椅子の生活です。
独り暮らしをしていた77歳のとき、トイレへ行くのが面倒だと、勝手に水分を制限して、倒れてしまったのです。
脱水症で緊急入院し、痴呆症も悪化。
病院から老健に移り、リハビリをしてから介護施設へ。
脱水はコワいですよ!
本には、軽度であっても脱水症がつづけば、多くの慢性疾患の原因になりうるとある。
そして、水分補給は人が生き生きと暮らすための鍵だと書いてありました。
高齢者だけでなく、若い人も脱水になりやすいのが、現代生活です。
食べる水が体を変える
著者
医学博士ダナ・コーエンと文化人類学者ジーナ・ブリア
失われる人体の水分
本によれば、54キロの体重の人は、54キロの水を運んでいるに等しいそうです。
1日中ぶらさげているから、夜にはクタクタになりますね。
あなたの正体は、何十万年前もの人間の進化から生まれた、肉に包まれた水風船……人は普通の一日に呼吸、排尿、発汗により体内の水の5~10パーセントにあたる約3リットルの水を排出している。
参照元:食べる水が体を変える 疲労・肥満・老いを遠ざける最新の水分補給メソッド42ページより
水分不足による病気
体内の水分がわずかでも減ると、体にはダメージになります。
だからといって、水をがぶ飲み するのは逆効果。
水の飲み過ぎは、水中毒に!
大量の水が血中ナトリウム濃度を下げて、細胞がうっ血します。
がぶ飲みをやめて、リンゴやミカンの果物から水分を摂った方が良いとのこと。
ところで体の水分が不足することで、なりやすい病気があります。
- 心血管疾患(冠動脈心疾患、脳卒中、高血圧など)
- 糖尿病
- 消化器疾患(便秘や腹痛)
- 深部静脈血栓症
- 慢性閉塞性肺疾患肺疾患
水分補給で集中力が増す
ジッと椅子に座っていられないお子さんが、小学校では増えていると聞きますね。
『食べる水が体を変える』の本によると、子どもを10分おきくらいに椅子から立ち上がらせ、水飲み場に歩かせ、水を飲ませると、その子はまた集中力を取り戻したそうです。
水分補給のときは、軽く体を動かすと隅々に行き渡る。
また、蛍光灯のような人工灯の下だけでなく、太陽に当たることも人間の健康には必要だとか。
私は雪国に住んでいるので、冬うつになりやすい傾向があります。
自然の恵み太陽♪
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水分補給に役立つ食品
ピザやハンバーガーのような加工食品は、体内の水分を奪う。
一方、リンゴを食べると、食物繊維が豊富なので、スポンジ代わりになって水分を長く保持します。
食品を選ぶことで、現代特有の疲労感のいくらかを取り除くことができる――まずすべきことは、これまでの食べ方をやめること。
参照元:食べる水が体を変える 疲労・肥満・老いを遠ざける。最新の水分補給メソッド78ページ
また、パソコンやスマホの電子機器は、あなたを脱水症にしている。
座りっぱなしで作業を長時間することは、体内の液体の流れが滞らせることです。
意識して、植物の水分を補給しましょう。
水分の多い野菜トップ12
- キュウリ
- レタス
- セロリ
- ラデッシュ
- ズッキーニ
- トマト
- ピーマン
- カリフラワー
- ほうれん草
- ブロッコリー
- ニンジン
- 芽キャベツ
水分の多い果物トップ12
- スターフルーツ
- スイカ
- イチゴ
- グレープフルーツ
- メロン
- パイナップル
- ラズベリー
- ブルーベリー
- キーウィー
- リンゴ
- 洋ナシ
- ブドウ
オススメの水分補給は?
スポーツドリンクを、この本ではオススメしていません。
理由は糖類のほか合成電解質の含まれているため。
合成ミネラル入りのスポーツドリンクは、体内の代謝に大切な微量ミネラルを失わせるからです。
では、オススメは?
答えはスムージー。
野菜や果物をまるごと混ぜて、繊維質が残るから、植物繊維がスポンジとなり、体内に水分を長く留めてくれるのです。
運動
ハードな運動を、本書ではいっさい求めていません。
パソコンやスマホ作業の合間に、ストレッチやマッサージ をして水分補給をと呼びかけていました。
体内のすみずみに水分を行き渡らせるには、体を動かすことがポイントなのですね。
例えば、立ち上がり両腕を肩の高さにあげて、手首を回して手のひらを回すだけでOK.
私は自分でやってみて、気分が良くなることを実感。
いかに体を動かさずに、パソコンやスマホばかり見ているか。
そのことにも気づかされました。
まとめ
水分補給について画期的な本「食べる水が体を変える 疲労・肥満・老いを遠ざける水分補給最新メソッド」についてお伝えしました。
コーヒーや紅茶に甘いスイーツを良いけれど、果物や野菜ももっと摂りたいですね。
キュウリやレタスにお味噌を少し付けて、おやつにするのも良さそうです。
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