私は20代の後半から、貧血でした。
血色素量が8・0と低かったのです。
原因は子宮筋腫や子宮内膜症と、卵巣の病気であるチョコレート嚢腫の婦人科系の疾患を患っていたことでした。
手術を勧められたことがありますが、セカンドオピニオンをうけて経過観察で今に到ります。
めまいや体力のなさに悩んできた私が更年期を経て、今度は多血症気味になり戸惑っています。
ストレスから多血症になる方もいるので、予防のポイントをお伝えします。
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長年にわたり貧血だったのに
私が婦人科系疾患の診断を受けたのは39歳の時。
生理痛がひどいし、経血量が多かったので、自分でもおかしいとは思っていました。
子宮頸がん検診のとき、婦人科の女医がCT検査をするようにと私に言ったのです。
そして、結果が出ると「子宮を全摘したほうがいいわよ」と。
「貧血がひどいのは筋腫があるからで、あなたの赤血球はきちんと作られる間もなく、生理で体内から出てしまう。
体がだるいでしょう?
貧血を治すためにも、子宮を切除しましょう」
いきなり言われて、動悸がするほどのショックでした。
じつは継母が子宮を全摘して、その後遺症に苦しんでいたのです。
継母は子宮筋腫のため全摘しましたから、ホルモンバランスが乱れたのでしょう。
私は傷負けする体質ですし、良性腫瘍ならメスを体に入れたくなかった。
セカンドオピニオンを受けた先のドクターが「悪性ではないので、経過観察しましょうか」と言ってくれて、ホッとしたのです。
ふたりの子どもは20代のうちに自然に授かって、それ以上は子どもを望んでいませんでしたが、私は手術に抵抗がありました。
チョコレート嚢腫もそのままですから、卵巣ガンのリスクは高めになりますが。
こんどは赤血球が多い
50歳になるころから貧血が劇的に改善されて、虚弱体質ではなくなります。
毎月の生理から解放されて、私はむしろうれしかった。
いま、血色素量は15.0
女性は12・0~⒖0が正常値。
ちなみに男性は14.0~18.0が正常値です。
問題の赤血球ですが、女性は350~480が正常値なのに、535も私はあるのですよ。
多血症は、赤血球が増加すること。
男性の正常値は410~530で、夫は477でした。
自覚症状がなにもないので、クリニックのドクターから「赤血球が多めです」と、言われるまで全く気づきませんでしたね。
「投薬は今のところ必要ないので、しばらく様子をみましょう」
薬は処方されず過ごしていますが、ちょっと気になります。
多血症とは
多血症はいろんな原因が考えられるそうです。
真性多血症は遺伝子が原因とのこと。
少し長いのですが、専門医の記事があるので引用します。
桐戸敬太 山梨大学医学部 血液・腫瘍内科教授(山梨県中央市)
多血症とは血液中の赤血球が増えている状態で、様々な原因があります。
一つは、ストレスや脱水などで血液中の水分量が減って、見かけ上、血液が濃くなる相対的な多血症です。
次に、赤血球の生産を促進する物質・エリスロポエチンの増加で起こるものがあります。
心臓病や肺気腫などで慢性的に低酸素状態の方にみられます。
腎臓腫瘍などに併発することがあります。
喫煙も原因の一つです。
血中酸素が不足し、血液が濃縮されることなどが関与すると考えられます。
これらに加えて、血液の病気としての多血症があります。血液を造るもととなる造血幹細胞でJAK2という遺伝子に変異が起こることで発症します。これを真性多血症と呼びます。
このように、多血症といっても様々で、まずは原因究明が必要です。専門医の受診をお勧めします。
35歳の息子が多血症の診断 : yomiDr. / ヨミドクター(読売新聞)
調べてみると多少、数値が高くても治療は必要ないだろうという専門家の意見も。
正常値より少し高いときは次の3つが考えられます。
- 交感神経の緊張が高いときや
- ストレスが強いとき
- 緊張状態
多血症といわれた | 心臓病の知識 | 公益財団法人 日本心臓財団
どちらかといえば男性に多い多血症ですが、若い女性で診断された方もいます。
血液の粘性が増すため、血栓ができやすい。
また、タバコは多血症のリスクを高めるので、禁煙したほうが良いでしょう。
深呼吸
私は前から、自分でも呼吸が浅いことに気づいていました。
自分では図太く過ごしてきたように思っていたけれど、意外とストレスを感じやすいほうなのかもしれませんね。
女性はどちらかといえば、呼吸が浅い方が多い。
意識して、深呼吸を繰り返して緊張を解きましょう。
そして、水分を忘れずに摂りたい。
多血症は肥満の男性に多いそうで、生活習慣病とも関連しているとか。
私は食べ過ぎに気をつけて、太らないようにしようと思います。
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まとめ
閉経するまで疲れやすく、暇があれば横になっていました。
顔も青白く、病人ぽく見られる私だったのです。
婦人科系の疾患による貧血だったのですが、50半ばになって赤血球が多めに。
体調は若いときよりも、だいぶ楽です。
ただ、赤血球が多いと血液の粘性が増すので、血栓に注意が必要。
脳こうそくは恐いですね。
とりあえず水分を摂り、深呼吸を日に何度か繰り返して、次の検診まで過ごしたいと思います。
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