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『東京貧困女子』コロナ禍で女性はますます苦境に!

東京貧困女子

東京貧困女子

2019年に出版された『東京貧困女子』は、都内に住む女性たちがどのようにして貧困者となったかを描いたルポルタージュです。

コロナ禍の前でも、苦境にあえぐ女性たちは少なくありませんでした。

低賃金による長時間労働やパワハラ、あるいは高い学費を支払うためにやむなく夜のバイトをする医大生……。

ちょっとしたつまづきが、坂を転げるように貧困となる女性たちの姿は衝撃。

本の感想をお伝えします。

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女性の貧困とは

女性の貧困

日本はまだまだ男性社会

20年ほど前から、女性も生涯を通して仕事に就くのが当たり前となった日本。

勤務先では成果を求められ、育児や家事にと寝る時間がない女性たちはいまや「ふつう」となっていますが……。

「東京貧困女子」の著者は中村淳彦氏。

風俗やアダルトビデオに騙されるようにして出演した若い女性、介護の現場などに精通したライターです。

さて、女性たちは様々な事情を抱えやすい。

  • 親からの虐待
  • 借金
  • 自傷
  • 人身売買
  • 精神疾患

社会の底辺でもがく女性たちの事情を、『東京貧困女子』では解き明かしてます。

折しも女性の自殺者が増加というニュースが流れましたが、コロナ以前から大変に厳しい状況だったのでしょう。

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女子学生の貧困

東京貧困女子

医学部に在籍の女子大生

本の前半に出てくる医大生には、同情を禁じ得ません。

成績優秀だったため、現役で 国立大学の医学部に合格。

しかし、親は弟ふたりの学費もあるから、彼女にはお金を出してくれない。

医学部は実習や勉学がハードで、アルバイトの時間が取れずに、彼女はやむなく風俗へ。

清楚な美女だから、それなりに稼ぐことができますが……。

そのページを読んだ私は彼女が将来、精神的なトラウマを抱えないか心配になりました。 

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大学進学は合格通知をもらえば、すぐにお金の準備をしなければなりません。

遠方だと、寮やアパート の契約や家電購入など目白押しなので、親は健康にも留意しましょう。

心身が不調だと、移動も苦痛ですから。

非正規雇用

非正規雇用

45歳を過ぎたら仕事がない(>o<)

DVがきっかけになって離婚したけれど、精神的な病気になるケースも『東京貧困女子』に描かれていました。

妻へのDVは独占欲や支配欲に歯止めが掛からなくなり、 暴力や暴行へ。

ジュース1本買えるくらいのお金も取り上げられ、軟禁状態に置かれるのですから悲惨です。

やっと暴力夫から逃げられたものの、離婚して暮らしは最底辺。

45歳を過ぎたら、非正規やパート、低賃金の介護の仕事しかないとのこと。

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 また、この本によると、介護職では給料の未払いが頻発しているそうです。

理由は、素人が介護事務所に手を出して、複雑な書類整備に混乱。

結果として、介護はおろそかになり、スタッフにも給料を支払えない。

悪質な介護事務所に勤めて、精神状態が悪化という例が、本書に載っていました。

特別な能力のないシングルマザーが唯一、社員として働ける可能性のあるのが、介護ですが、なかには不正請求の手伝いをさせられることもあるそうです。

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子どもへの貧困連鎖

東京貧困女子

貧困連鎖

世帯収入が低い子どもの貧困は、団塊ジュニア世代である私が子どもの頃から存在していた。

親の収入が低い子どもの学力は低い傾向にあり、中卒で職人の世界に飛び込んだり、高卒で中小零細企業に就職したりした。

時代が流れて職人の仕事は海外に奪われて、中小零細企業は高卒求人から大卒に切り替えられた。

『東京貧困女子』206ページ

バブル世代の母親でも、貧困に陥ることがあります。

本に載っていた女性の一例は……。

  • お嬢様系の有名私大卒
  • 27歳で職場結婚 
  • 33歳、娘が4歳のとき離婚
  • 家賃3万円の公団住宅で教授秘書の仕事に就く
  • 正規雇用で、年収400万円

児童手当等もあるので、余裕のある暮らしが暗転したのは、実の姉の介護。

長年、音信不通の実姉ですが、関西の精神病院から連絡が来て、「統合失調症のため措置入院したから、来て欲しい」と。

この姉の介護を担い、遠距離のため退職してしまう。

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 月に多いときは30万円も入院費を負担して、妹の生活は崩壊。

500万円の貯金も底をついて、成績が優秀な娘は大学を諦めました。

このお母さんはいま、姉の介護で仕事をやめた事を悔いています。

45歳を過ぎた女性の求人は少ない。

生活費や姉の入院費の工面のため、闇金にも手を出したというのですから、大変です。

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実はこの妹が姉の介護を「できない」と断ったら、姉は関西で生活保護を受給できた可能性が高い。

統合失調症で働けないのですから。

しかし、役所や病院は、親族になるべく世話するように説得するんですね。

結果として、母子は貧困になったというケースです。

 

東京貧困女子。―彼女たちはなぜ躓いたのか

東洋経済オンラインに掲載されたルポルタージュを、一冊にまとめた本。

ウエブで少し読んでいたのですが、本として通しで読むと胸に迫るものがあります。

いろんな体験談を読んで、これからに備えたいですね。

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まとめ

東京貧困女子を読んだので、感想をお伝えしました。

本によると、学費や生活費が足りない女子大生は風俗などの夜の仕事に流れ、男子学生は闇金など犯罪に手を染めるとか。

犯罪者になると前科者ですから、それはそれで人生に大きな禍根です。

コロナ禍により貧困に陥る人が増えそうで、私も人ごとではありません。

板子一枚下は地獄。

船乗りの危険を表わしたことわざですが、現代に生きる私たちはまさしく貧困と隣り合わせなのだということを著わした本です。

 

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