2021年9月13日に放送されたBS朝日「ウチ、断捨離しました」は、単身赴任中だった夫が急死という不幸に、見舞われた妻の片づけがテーマです。
まだ50代の若さでクモ膜下出血により会社で倒れたご主人。
その遺品整理が手につきません。
やましたひでこさんの優しさが、身に沁みる内容だったのでお伝えします。
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夫の急死
この記事の画像はすべて私が、撮影した写真であることをご了承ください。
「ウチ断捨離しました」9月13日放送は、千葉県の一軒家が舞台です。
銀婚式が目前だった昨年の12月、名古屋に単身赴任中だった夫が急死。
ひとり息子が自立したので、夫と暮そうと考えていた矢先のことでした。
急死がショックで、生きる気力を失い、ひろみさんは半年間ひきこもってしまいます。
ネット購入のパンで生き延びてきたのですね。
掃除も行き届かず、室内は荒れてました。
「これでは『元気を出しちゃダメ』という空間だよ」と、やましたひでこさん。
受け入れられない現実
25年前に結婚。
専業主婦となったひろみさんは、夫に頼り切りだったそうです。
「ちょっとでも突破口が欲しくて、番組に応募しました」
まだ51歳のひろみさんですから、人生はあと50年ほどあるかも。
夫の死を受け入れて、前を向く気持ちが芽生え始めたのでしょう。
さまざまな事情の方が、やましたひでこさんのアドバイスを元に、断捨離をする番組です。
前に進んでいける人になりたい
「絶望と希望のせめぎ合いで誰もが生きています。
希望となる糧を増やすようにしましょう」と、やましたさんは、ひろみさんの気持ちに寄り添います。
- キッチンのカフェカーテンを外して、風通しを良くする
- キッチン用品の捨て活
- 冷蔵庫の賞味期限切れを処分
ひろみさんは、赴任先で夫のご遺体を火葬されました。
夫の死を見つめて、あの世には何も持って行けないことを実感。
半年ぶりに掃除すると「疲れた」と、感じて、徐々に自分を取り戻していきます。
モノを減らして、たくさんのモノが詰まっていたキッチンに、ゆとりができた瞬間ですね。
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悲しみが癒えるまで
20代のひとり息子が電車で2時間かけて、母が暮す実家へ駆けつけてくれます。
「母はずっと伏せっていたので、なにかきっかけがあればと思っていた。番組応募を応援したいと、思っている」
頼りになるご子息ですね。
息子さんはまず自分の部屋を片づけ始めることに。
- 漫画本を買い取りへ
- ひろみさんは食器棚と食器の整理
- 息子が小学生のときのプレゼントを大切にしてきた母
「父さんは友達みたいに何でも話せた」と、息子さんは亡き父を偲びます。
大学卒業の家族写真が、最後の記念になったというのです。
まだ50代だったから、ご主人もまさか自分の命の期限がそんなに迫っているなんて、思いもしなかったでしょう。
家は、見る見る片づいていきます。
「片づけたら、空気が軽くなったよ」と、息子さん。
遺品整理が進まない理由
なかなか手を付けることができなかった、単身赴任先からの荷物です。
メモ用紙にも思い出がよみがえる。
「かあさん、テニスに行こう」という息子の手紙を保管していた夫は、もういない……。
悲しみに胸が塞がれる。
25年前の自分たちの結婚式のビデオを見ても、涙がとまらない。
一方、働いて2年の息子は、父のサラリーマン人生を評価。
「亡くなったときに会社の上司の方と話す機会があり、父の仕事場での様子がわかった。慕われていたことを知って、これまで以上に父を尊敬している」
お父さんは天国で聞いていることでしょう。
死を受け入れるまで時間が必要
1カ月後にやましたひでこさんが確認にくると。部屋は見違えるように明るくなっています。
片づいてすっきり。
雑然と荒れた部屋が、よみがえったのですね。
遺影を仏壇に飾ると、心なしかご主人もほっとした表情に映ります。
「ご主人の大切にしていたモノと日用品、判断が付かないモノを分けてみましょう」
やましたさんのアドバイスは、分類だけで捨てるということは考えなくて良いというもの。
- 大切なモノはケースに入れて保管
- 夫のふだん着は、捨てる決意がつくまで急がないで処分することに
メモリアルルーム
クローゼットを中心とした追悼の場を自宅に作ることを、やましたさんが提案。
「大切なモノも生活にまみれてしまうと、残骸のようになってしまう。
その混乱や混沌を解決して、回復力を取り戻すのが断捨離です」
毎日、きちんと食べていれば希望が見えてくるはずというやましたさんの励ましに、ひろみさんがハンバーグを作り、ふたりでダイニングで食べるシーンが印象的。
孝行息子がいてくれて、良かったですね。
この回は9月20日ころまでTVerで視聴可能。
まとめ
世の中は一寸先が闇だと考えさせられた「ウチ、断捨離しました」です。
私は火薬庫を抱えた女房ですが、それでも急に夫に死なれたら、打ちのめされて、誰とも会いたくないと思うに違いありません。
遺品整理は、悲しみを癒やす時間が必要だと、しみじみ感じた次第です。
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