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【出羽三山】湯殿山注連寺は即身仏が安置されたミシュランガイド認定スポット

 

 

湯殿山注連寺

湯殿山 注連寺は森敦「月山」の舞台

湯殿山注連寺(ゆどのさんちゅうれんじ)は、ミュラングリーンガイド・ジャパンで2つ星を獲得した、知る人ぞ知る有名なお寺です。

羽黒山神社を拝観して、月山や湯殿山までお参りする時間の余裕がないとき、おすすめ。

注連寺の本堂前に駐車場がありますし、バスで行くことも可能だからです。

鉄門海上人の即身仏が安置され、天井画がすばらしく、湯殿山の生まれ変わりの思想にふれることができます。

お寺の方の解説がわかりやすく、御朱印もいただくことができたのでお伝えします。

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湯殿山注連寺

湯殿山注連寺

即身仏が安置され、拝むことができる

内部はすべて撮影禁止です。

鉄門海上人の即身仏は、パンフレットに掲載されているそのままに、ご仏壇におさまっていらっしゃいました。

どうぞ前にお進みになって、手を合わせてください。鉄門海上人さまと視線を合わせることができますから」

おだやかな表情の仏様です。

鉄門海上人は宝暦9年(1759)山形県鶴岡市に生まれ、若い頃は川人足や木流しの肉体労働者として働いていたそうです。

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山伏の修験道

21歳の時に注連寺に入門し、湯殿行者になりました。

厳しい修行を乗り越え、人々の救済に尽力。

トラホームの眼病が流行ったときは、自分の目をくりぬいて神に捧げました。疫病退散や道路建設の奉仕により、京都の御所より『恵眼院』の院号を授けられたのです

お寺の方が丁寧に説明をしてくれました。

71歳で入寂。

即身仏を拝むのは初めは怖い気がしましたが、お線香を手向けていると、温かな心持になれます。

鉄門海上人の衣は数年おきに取り換えられ、まとっていた古い衣は端切れとなり、お守りとして頒布。

いまも人心のよりどころとして、生き仏として崇められているのです。

なぜ山形には即身仏が何体もあるの?

湯殿山注連寺の本堂前

注連寺のほかにも、庄内地方には即身仏を安置するお寺があります。

  • 湯殿山総本寺 大日坊 真如海上人の即身仏
  • 不動山 本明寺 本明海上人の即身仏
  • 南岳寺 鉄竜海上人の即身仏などなど

飢饉や天災から人々を救済するために、厳しい木食修行をして最後には土の中にこもり、読経をつづけて即身成仏を果たします。

即身仏とは、湯殿行者が湯殿大権現(大日如来)と一体となる為に自らの穢れを取り除き、山草や木の実だけで命を繋ぐ木食行を行います。

 そして苦行の後、衆生の苦しみを代行し救済を成し遂げ三世の人々の幸福を祈り続ける生き仏です。

  山形県庄内地方を中心に全国には十六体の即身仏が現存し、その多くの即身仏は注連寺に入門して湯殿行者になられた注連寺系即身仏です。

 湯殿信仰の布教と衆生救済の聖者として、篤い信仰を集めた鉄門海上人の即身仏が安置され、注連寺は即身仏の聖地とされています 

参照元:鉄門海上人

注連寺は即身仏の聖地なのですね!

それにしても湯殿山注連寺は、火災により消失する前は現在の3倍もの広さを誇っていたとか。

「信仰を集めて、多くの参拝者でにぎわい、繁栄していたのです」と、説明をしてくれました。

むかしから月山や湯殿山にお参りする前に、必ず注連寺に寄り、祈りを捧げたそうです。

また女人禁制のため女性は、注連寺から山並みを拝したとのこと。

私も開け放たれた戸口から、じっくり月山と湯殿山を眺めました。

この日は晴れた夏空でしたが、冬は雪に閉ざされる庄内です。 

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天井画

湯殿山注連寺

永遠に命をつなぐ

天井画も撮影禁止なので、パンフレットをご覧ください。

湯殿山の思想をよく表したのは、2頭の白馬の 絵画です。

見る角度によって夫婦の馬に見えたり、母馬と仔馬になったり。

命の輪廻を表わしていました。

「修験道の霊地であり、騙るなかれ・聞くなかれと戒められた清浄神秘の世界を表現」とのこと。

現代アートの天井画もあって、平和への祈りが評価されて、ミシュランガイド・グリーンガイド・ジャパンに認定されたそうです。

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御朱印

御朱印

湯殿山注連寺の御朱印

大日如来がご本尊です。

御朱印を頂きました。

拝観料は500円、御朱印を頂きたい方はプラス300円となります。

湯殿山大権現は丑年と未年に御開帳され、特別の年。

丑年にご開帳されるわけは、臥牛山(がぎゅうさん)と称される月山にちなむのと、湯殿山が開かれたのが丑年であったから。

その年にお参りすると、12回分のご利益があるんですって! 

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湯殿山 注連寺

997-0531

山形県鶴岡市大綱字中台92-1

☎0235-54-6536

拝観時間は8時~17時まで

拝観料は一人500円

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小説「月山」の舞台

湯殿山注連寺

芥川賞受賞作品『月山』

森敦は62歳にして、小説「月山」にて芥川賞を受賞 。

「月山

すべての吹きの寄するところ

これ月山なり」

湯殿山注連寺のお庭にあった、大きな自然石にそう刻まれていました。

 

じっくり読みたいですね。

湯殿山注連寺に滞在して、森敦は書き上げたそうです。 

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まとめ

NHK番組「歴史ヒストリー」などでたびたび放送された湯殿山 注連寺をお伝えしました。

私が、即身仏を拝観したのは初めて。

ありがたい鉄門海上人さまの足下には遠く及びませんが、人様のお役に立てように努めたいです。

数日をかけてじっくりお参りしたい出羽三山。

車で羽黒山 五重塔や、奥宮まで行くことができる羽黒山神社を拝観した後、時間的なゆとりがないときは湯殿山注連寺をたずねると、深い精神世界にふれることができるでしょう。

鉄門海上人様の即身仏をお参りすると、高潔な精進に心がふるえます。

また、「みがえり」の思想を表現した天井画に、感動するに違いありません。

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