春休みで子どもたちが家を散らかすから、断捨離やそうじをしても無間ループのようで、ストレスがたまる!
日々の家仕事を、面倒くさいと感じていませんか。
これは修行のひとつ作務だと自分に言い聞かせると、うまくいくかもしれません。
吉村昇洋さんが書いた本『禅に学ぶくらしの整え方』は、そうじへの心構えを劇的に変える1冊。
仏教にもとづいたそうじ術を紹介します。
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禅式そうじとは?
『禅に学ぶくらしの整え方』を書いた吉村昇洋さんは、曹洞宗八屋山 普門寺副住職を務められる禅僧です。
臨床心理士であり、精進料理の講師など幅広く活躍されていますから、ご存じの方も多いことでしょう。
NHKの番組にも登場したことがあるそうです。
私は、『禅に学ぶくらしの整え方』の本を手に取って、はじめて知りました。
吉村さんは1977年・広島生まれ。
僧ですから、早朝から読経や座禅に励み、庭掃除や本堂などの掃除である作務に取り掛かるのが日課だと、本に書いてありました。
そうじは自分と向き合う機会です。
「面倒くさい」
「きれいになったら気持がいい」
そんな気持ちの有りようを意識して、自分と向き合う。
禅式そうじは、修業のひとつとして『そうじ』をとらえています。
雑務にこそ自分が表われやすいことに気づくと、生き方を考えるきっかけとなる。
ぞうきんがけの仕方
掃除機やフローリングワイパーでなく、ぞうきんがけを著者は本のなかですすめています。
ほこりやごみが取りやすく、自分の手を動かすことが「今この瞬間」に意識を向けやすくなるからです。
ぞうきんのしぼり方
あなたはぞうきんを水洗いして、しっかりと固くしぼることができますか?
頭では解かっているつもりでも、実際にやると握力が要るし、コツも大切なことを理解するでしょう。
びしょびしょのぞうきんは、床材を傷めます。
木材は一般的に、水分が大敵。
脇の下をしめて、力を込めてねじることが、ぞうきん絞りのポイントとなります。
固く絞ったぞうきんで、著者は両手でしっかりとふきそうじをします。
本には写真入りで解説があるので、わかりやすい。
玄関回りにはものを置かない
以前の私は、自転車を家の前に置きっぱなしにしていました。
ものおき小屋に入れるように心掛けているけれど現在、玄関のまわりに鉢植えと発電機がある……。
『禅に学ぶくらしの整え方』では、玄関の周囲にモノを極力おかないこと力説。
なぜならモノが多いと、そうじをしたつもりでも、ちっともきれいにならないから。
くつはシューズボックスへ収納しますが、靴の数をときどき見直しましょう。
ムカデ族に注意。
三和土(たたき)は、ぞうきんでふくときれいになります。
洗剤は中性が、コンクリートにも安心。
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手放す極意
お寺の堂内は、余計なものがありません。
永平寺では修行僧の持ち物が制限されるそうです。
「ものが置かれていない空間」に慣れることが大切とのこと。
慣れはコワいですね。
ゴミだめのような部屋に暮して、子どもに「勉強しろ」ときつく言っても、むりがある。
汚部屋が子どもに与える影響は、親の想像以上に大きい。(-_-;)
私は今になって、さまざまに猛省しています。
春休みはあと数日。
子どもを怒鳴りつける前に、まずは深呼吸を。
恫喝はもってのほかです。
子どもの脳に悪影響を与えますから、静かに諭すように言い聞かせてくださいね。
心のもやが晴れるそうじ
とりあえず捨ててみると、心境の変化を感じるはず。
禅宗の僧侶 吉村さんもそう語りかける本書です。
物を捨てられない方々が、世の中にはとても多い。
それは「私にとって大切ものだ」と、本人がこだわっているからにほかなりません。
でも、そうじをして生活を整えたいのなら、モノは減らした方が良い。
モノがあふれていると、ほこりがたまりがちで、掃除が億劫になってしまうからです。
ものとこだわりを手放せばすっきりとシンプルに暮らせます。
まとめ
私は仕事を持っているため毎日、家事に追われています。
夫婦ふたり暮らしで、子どもは独立していますが、片づけと掃除と炊事に毎日へとへと。
しかし、日常に対して、気持がゆるいせいかもしれません。
そんな私に「喝」を入れてくれた本。
毎日、決まった時間にそうじをして、暮らしのリズムを整えると、心のもやが晴れるとのこと。
私は実家が禅宗のお寺に帰依していたので、心に沁みるものがありました。
家が片付かなくて悩める子羊に、救いとなる1冊です。
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