今週のお題「鬼」
恵方巻きを人生で初めて購入しました。
私が住む東北では、恵方巻きは10年ほど前まで、さほど知られていませんでした。
そして、私の地域では豆まきと言えば煎った大豆ではなく、殻つき落花生が多い。
ところで鬼滅の刃の大ヒットで、鬼が注目。
恵方巻きと鬼についてお伝えします。
スポンサーリンク
恵方巻き
スーパーの広告を見比べて、中トロ入りの海鮮・恵方巻き税抜き580円を購入しました。
七福神にちなんで、7種類の具を入れることが多いそうです。
私が買った恵方巻きは、サーモン・中トロ・甘エビ・キュウリ・卵が入っていました。
恵方巻きは、節分に吉の方向を向いて、無言で食べると縁起が良いとされます。
太巻きは、ひとり1本を用意。
縁や福が切れないように、包丁で切ってはいけないとのこと。
この風習は、庶民のものではなく、関西の郭が発祥とする説があります。
遊郭とは昭和34年の売春防止防止法の施行により消えた、日本の娼館。
遊郭で娼妓が太い恵方巻きを、口にくわえて目を白黒させるのが客に受けたという俗説も。
とにかくコンビニエンスの販売戦略が成功して、全国に広まりました。
恵方巻きを切った理由
太巻きにかじりつくのが、恵方巻きの正しい食べ方ということですが……。
私は食べやすく切り分け。
理由はシニア夫婦のふたり暮らしですから、喉に詰まらせて、窒息するリスクを減らすためです。
品よくお皿に並べて、2切れずつ。
節約家の私としては、税抜き580円の恵方巻きは、決して安い買い物ではありませんわ(>o<)
鬼滅の刃のモデル
鬼は、牛のようにツノを頭に生やし、トラの毛皮もようのパンツを履くイメージですね。
この丑寅には、意味があるのです。
陰陽道では、丑寅つまり東北の方角を「鬼門」と呼ぶ。
鬼門とは文字通り鬼(古代中国で死者の魂のこと)の出入りする門で、「鬼」に恐るべき怪物の意味が加えられた日本では何事をも避けるべき大凶の方角と考えられるようになった。
山城国に都をおいた朝廷にとっては、東北地方がまさに鬼門の方角にあたり、現実問題としても東北には朝廷が従えることのできない民・蝦夷の大集団がいた。
ひとくちに蝦夷といっても、彼らがひとつの氏族として蝦夷国をつくり、蝦夷政権を建てて朝廷に対抗していたというわけではない。
朝廷から見て北東に暮らし、従わない勢力はすべて蝦夷として捉えられていたのだ。
【鬼滅の刃】鬼のモデルは“蔑まれた人”!? 東北の蝦夷など“まつろわぬ民”の存在(FASHION BOX) - Yahoo!ニュース
文字や稲作をもたらした渡来人を重用した朝廷と、日本の先住民族だった縄文系の民である蝦夷(えみし)は、およそ千年前の平安時代末期まで、はげしい戦闘を繰り返しました。
縄文時代は、ブナなど広葉樹が広がる東日本のほうが人口が多く、土器の生産が盛ん。
獣を捕らえたり、クリなどの木の実を採集したりして、少なくても5千年間ほど暮らしたとされます。
まつろわぬ民である蝦夷は徐々に隷属し、俘囚(ふしゅう)の長となる者が台頭。
たくさんの人々が、奴婢(ぬひ)として都に連れ出されて、使役されました。
奴婢とは、簡単にいえば奴隷のこと。
さて、鬼滅の刃の設定は、大正時代。
東北の山村では、実際に炭焼きなどで生計を立てる人々が多かったのです。
主人公の竃門炭治郎の名前は、意味深い。
鬼滅の日本史の著者は小和田哲男氏。
大河ドラマ『麒麟がくる』の時代考証をされた、静岡大学の名誉教授です。
「鬼滅の暗号」は昔の浮世絵など鬼に関する画像があり、鬼滅の刃の理解を深めるのに役立ちそうです。
それにしても鬼滅ブームで、歴史本もぞくぞく刊行されているとは!
スポンサーリンク
豆まき
節分なのに、いかピーやミックスナッツを買ったのは、千葉県産の落花生がお高くて、買うことができなかったのです。
ところで、なぜ豆まきをするのでしょう。
立春の前日である節分に豆まきを行うのは、豆を投げて邪気や魔物を追い払い、新しい年に幸運を呼び込むため。
豆は鬼を追い払うための道具なのです。
また、豆が使われてきたのは、「魔物の目をめがけて豆を投げれば、魔を滅ぼす」ことから、「魔目(まめ)」=「豆(まめ)」とする理由があると言われています。
さらに、豆まきでまいた豆を食べるのは、「福を取り込んで、1年間健康に過ごせるように」という願いが込められています。
【節分の豆まきの正しい方法】なぜ豆まきするの?豆を食べる意味や、炒り大豆の作り方、アイディアレシピを紹介 | 小学館HugKum
当家は、蝦夷の末裔であるため、節分に豆まきはしません。
子どもが小さいときはやったこともありますが、遠い先祖の霊をなぐさめる日にしております。
さて、明日は立春!
春の足音が聞こえるようですね。
まとめ
海鮮恵方巻きを、人生で初めて購入しました。
これまでは頑固に買わずにきましたが、食べてみたかったのです。
平安時代末期まで、東北の各地で朝廷側と蝦夷との内戦が続きました。
教科書で習わない日本史は、興味深いですね。
鬼滅ブームで、鬼にもスポットライトが当たっているので、私見をまじえて節分についてお伝えしました。
関連記事をいかがですか
スポンサーリンク