2019年3月26日更新しました。
もし、銀行のATMで残高を確かめて、覚えもないのにお金がぐんと殖えていたら、どうしますか?
「田舎の母さんが送金してくれたのかも、ラッキー」
私なら都合よく考えて、るんるん気分でスーパーへ行き、すき焼き用の牛肉やお寿司を買ってしまいそうです。
いつもは眺めているだけのイチゴ「あまおう」もてんこ盛りにカゴに入れるかもしれません。
でも、それが銀行のミスだったとき、使ったお金を返せないと逮捕されることも。
日本ではあまり聞きませんが、海外の銀行では送金ミスがけっこうあるようです。
お金にまつわる事件に興味を持ったので、使い込むと逮捕されることや闇金の押し貸しについて調べてみました。
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振り込まれた600万円を派手に使う
2013年、アイルランドでのこと。
23歳ののシングルマザーは自分の銀行口座に600万円が振り込まれていることを知りました。
喜んだ彼女はさっそくお金を下ろして、自分とふたりの子どもの服を買ったり、レストランで友人たちと食事したり。
ふだんは社会福祉の援助で暮らしていたので、不自由を感じていたのでしょう。お金を派手に使い込みましたが、後になって銀行のミスであったことが判明し、返してくれと請求されることに。
ところが使った額が282万円と多く、彼女に返せるものでありません。
それで逮捕されました。
勝手に使うと横領罪に
アイルランドのシングルマザーは計画性がないということで今回、実刑は免れたそうです。
では、自分の口座のお金でも使ってはいけないのでしょうか?
不当利得返還請求をされれば、返す義務が生じるのは間違いないところですから、使ってはいけません。
また、間違いの入金と知りながら払い戻ししたことが窃盗罪とされた判例もあります。
他に、払い戻し自体は違法ではないが、使ってしまうと占有離脱物横領罪が成立するという見解もあるようです。結論を言うと、銀行に正直に申し出るのがいいかと。
参考:教えてgoo
銀行に問い合わせて、自分のお金かどうかを確かめることが大切です。
このほかオーストラリアの銀行では間違って、女子大生の口座に5億円も送金したこともあるとか。
その女子大生は豪遊して、やはり逮捕されています。
口座のお金が消えるとき
一方、口座のお金が減ることもあります。
自分のお金が消えたり減ったりしたら、ショックで頭を抱えてしまうでしょう。
これは特にネット銀行では注意してください。
銀行のミスではなく、家族による使い込みだとそれはそれで辛いです。
家族・親族による使い込みはたとえ警察に訴えても、罪に問えないケースが多いそうです。
管理をしっかりすることが肝心です。
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闇金の押し貸しとは?
自分の口座に身に覚えのないお金が入金されたとき、もしかしたら闇金の手口である可能性があります。
少額を勝手に振り込んで後日、高い利息とともに返還を求める手口。
これまで闇金を利用したことがある人や、申込みをしたことがある人に闇金業者がターゲットとして仕掛けてくる。
過去に闇金を利用しなくても、個人名簿の売買によって口座が知られて、被害にあうこともあるそうです。
振り込まれてしまったら、闇金対策に詳しい弁護士や司法書士の力を借りて解決するとよいでしょう。
言いなりに利息とともに返金をすると、さらにしつこく請求されることがあります。
投資に関連するトラブルも注意したいですね。
儲け話と見せかけて、お金を巻き上げる詐欺も少なくありません。
まとめ
自分の口座にあるお金なら使ってもいいじゃん。
そう思いがちですが、全く身に覚えがないときは銀行に問い合わせましょう。
狂喜して使うと、横領罪に問われることがあります。
ヤミ金などによる詐欺にも注意が必要。
62歳の九州出身の女性が7億円を集めて、出資法違反容疑で逮捕されました。お金にまつわる事件は尽きることがなさそうです。
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