子どもがもらったお年玉を、親が巻き上げて勝手に遊興費に使うことは許されません。
親権の濫用や財産管理権の侵害にあたることを知りました。
では、学用品を購入したり教材費に充てたりは、許されるのでしょうか。
わたしの体験と、考えをお伝えします。
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お年玉を貯金
お年玉の使い道でけっこう多いのが、貯金ですね。
小学生で1万~3万円、中高生になれば平均で4万円くらいもらうとのこと。
あげる人は、祖父母のほかは、親戚のおじさんやおばさんでしょうか。
私も初孫に贈りました。
2歳9カ月の孫に3千円を。
今回は特大ボタンエビを贈ったので、3千円のお年玉で勘弁してもらうことに。
そうしたら、娘からお礼のメッセージがあり、すぐ貯金したと言うのですね。
「出産祝いも子どもの名義で貯金しているから、50万円以上になったよ」
孫は、意外なことに金持ちでした(@@;)
家計に苦しんだ祖母である私とは、大違いのようですね。
お年玉でスキーウェア
私は雪国に住んでいます。
うちの子供達が小学生の頃、体育の授業はスキーでした。
それで、スキー板とスキーウェアを各家庭で準備したのです。
1式そろえると、3万円くらい。
子どもは成長しますから、2年か3年で買い換えも必要です。
わが家は子どもの了解を得て、スキー学習の支度にお年玉を充てていました。
大学に入学した時は、郵便局の学資保険が満期になり、それを使いましたが、お年玉を貯金しておけば良かったと後悔しましたね。
学資保険は200万円を掛けて、それはすぐに使い果たしたのです。
アパート代のほか当時は沖縄へのゼミ旅行があったし、子どもの強い希望でサンフランシスコへ短期留学も。
大学生活は私の娘にとって、充実していたはず。
奨学金は娘本人が返済して、ワーキングマザーとしてがんばっています。
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着服された体験
子どもの頃に、お年玉を着服された悲しい思い出があります。
私の父親は現在、80歳で健在。
破天荒な父は若い頃、事業を興してはつぶし、愛人を妊娠させて本妻と離婚するような人でした。
その父親が姿を消したのは、私が小学1年生のとき。
父は遊びが派手で、仲間におごるのが好き。
そして、若いときからパチンコ依存者です 。
父は借金を後妻に押しつけて、自分は蒸発。
私は父親の実家に預けられることに。
そこには祖父母と、父の腹違いの弟が住んでいました。
子どもだった私は、父のことを心の底から信じていたんですね。
あるとき、父の腹違いの弟である叔父が、父のことをクサしていたんです。
「どうしようもない男だ。女癖が悪いうえに、金にだらしがなくて」
7歳の私は、抗議しまして。
「パパはお金持ちよ。それに私だって、お年玉を貯金しているわ」
叔父は、鼻先で嗤いましたね。
「お前に貯金があるって!とんだお笑いぐさだな。
お前の父親は、子どものお年玉だろうがなんだろうが、すべてを遊び金に替える名人だ」
50年前のその会話を、はっきり覚えているんです(>o<)
叔父の言うとおり、父は私のお年玉を巻き上げて、遊興費にしていました。
いやあ、子ども心に悲しくてたまらない記憶がよみがえります。
子どものお年玉を親が遊興費に使うのはNG。
学用品や子どもの食費にしたのならまだ納得できますが、パチンコや女遊びは……。
財産管理権や親権の濫用はともかく、断絶の布石になりかねません。
注意しましょう。
まとめ
孫へのお年玉は、娘が孫名義の口座に貯金していました。
私は娘たちのお年玉を学用品に充てたことを、後悔しています。
進学の時の足しにすればよかった。
お年玉について、私の体験を交えてお伝えしました。
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