2020/07/08更新しました。
12月になると話題にあがるのが「夫の実家に行きたくない」あるいは女性が「自分の母親と向き合うのが、辛い」などの問題です。
ようやく休暇になったのに、夫の実家で家政婦扱いをされ、へとへとになったという声はよくあるし、実親と会うと気持ちがもやもやして、メンタル面で後を引くケースも。
私自身は夫の実家との付き合いは苦にならず、良好です。しかし、4年前から実父と継母とは、冠婚葬祭だけ会うようになりました。
家庭内の事情はそれぞれなので、私のケースがどなたかのお役にたてたら幸いです。
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本心に気づく大切さ
あなたにとって、付き合いにくい人はどういうタイプですか?
私は口では立派なことを言ったり、正しさを主張したりするのに、心は利己的という人と接すると、とても戸惑いを覚えます。
- 言うことと本心とが一致していない
- うわべだけ。
そういう人の言葉は、うかうかと信じてはいけませんよ。
精神面にしろ、金銭にしろだまされて、搾取されてしまうからです。
さて、私事ですが、子どもの頃に親が離婚したため、父親と継母の元と、祖父母の家で大きくなりました。
高校まで親が教育費を出してくれたし、結婚の時も嫁入りダンスを持たせてくれたので、感謝しています。
そんな私が親の実像を知ったのは、弟の嫁をいびる酷さからでした。
弟は、継母が生んだ実の息子。
その下にはもうひとり、私と腹違いの妹もいます。
父と継母は弟夫婦と同居して、内孫も生まれたので、傍目には一家が円満に映ったでしょう。
そんななか、妹にも子どもが生まれると、父と継母はめちゃめちゃ可愛がるんですね。
- 嫁が生んだ孫よりも、末娘が生んだ孫のほうが賢い
- 嫁の血を引いた孫は、将来はろくでもない奴になるだろう
嫁に聞えよがしに言うので、私は呆れました。
弟の嫁さんは常識的な、しっかり者なのですが、親たちは見下すのです。
田舎では嫁は家庭内の地位がいまだに低いので、親たちは自分たちの愚かさに気づかないのでしょう。
しかし毎日、嫌みや中傷が続くと、傷つかない人間はいません。嫁はうつ病になりかけて、揉めに揉めて弟夫婦は実家を出たんですよ、10年前に。
今も親とは別に暮らしています。
息子に老後を託したい発言
「息子の一家が出て行って、せいせいした」と、口を揃えていた父と継母。
弟の子ども達はふたりとも小学生となり、アパートへ慌ただしく引っ越ししたのです。
ところが5年もすると、親たちの気持が変わります。
「長男だから、親の老後をみるのが当たり前だろう」
父と継母は、家を建て直して2世帯住居にするから、一緒に住もうと言い出しました。
趣味がパチンコという父と継母。
高齢になって年金ではこれまでのように遊び暮らせないし、病気など先行きが不安になったのでしょうね。
それで、あるとき私は呼び出されます。
「家を息子の名義にするから、同居したい」
- 自分たちは土地を提供
- 住宅ローンはもちろん弟夫婦が払う、
私は首をふりましたね。
「それじゃあ、弟の嫁さんは離婚するよ。せっかく生活を立て直したところなのに、同居はむりでしょうよ」
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二度と家の敷居をまたぐな
親たちは私の言葉に、ショックを受けたようです。
私がもろ手を挙げて賛成すると、思っていたのでしょう。
「なんで?私たちが嫁にひどいことをしたとでも?
違うよ、悪いのは息子たち、とくにあの嫁が性悪だから」
そういう考えが胸にあるのなら、なおさら一緒に住まない方がいいよ!
そう諭したら「もう、お前は家の敷居をまたぐな、親に意見するなんて、何様のつもりだ」と、父が激高したのです。
血圧が上昇したらいけないから、すぐに実家を出ました。
そういえば、私が親に自分の気持ちを伝えられたのは、40代もだいぶ過ぎてから。
親にとっての私は、親を褒めたたえて尊敬し、常に同調して当たり前。
自分の考えや意見を口にするなんて、もってのほかだったのです。
あっさり付き合い
私の顔を見ると、父も継母も腹ただしい気持ちがふつふつと湧くようなので、それ以来、実家に行っていません。
- 育ててやったのに恩知らず
- だれが飯を食わせたと思っているんだ
親戚中を巻き込んでの騒動の末に、冠婚葬祭で会うだけに落ち着いたのです。
メリットは、あっさりした付き合いだと、波風が立たないこと。
ところで、私の娘たちはナシ婚でした。
ちゃんとしたお式を挙げて披露宴を開催していないんですね。
実父と継母には娘たちが結婚したことを報告しそびれてしまいましたが、今後、冠婚葬祭で会ったとき伝えようと思います。
親不孝者です、はい。
夫の実家との付き合い
70代の実父と継母 は幸い健康で、ふたりで支え合って暮らしていることは、弟から聞いています。
なんと弟夫婦は、あんなに罵詈雑言を受けて追い出され、一家で路頭に迷う目に遭っても、お盆や年末にはあいさつ伺いに行くんですよ、見上げたものです。
一方、私は夫の実家とは良好にやっています。
夫は三男なので、姑と同居したことはありません。
ときどき会うだけなので、揉め事に到らないのかもしれませんね。
自分の子どもとは?
娘ふたりは故郷を離れて10年。
たまにしか帰省しません。
自分の子どもとは言え、独立したらあまり干渉はできません。
本人たちを信じて、それぞれの生き方をに任せるしかない。
親は、親で楽しみを見つけて過ごすのがよいですね。
寂しさはあるけれど、これがべったり親子でいつも一緒というのも、たいへんだと思います。
依存関係や、支配的な親子関係ほど、キツイものはありませんから。
殺人事件の5割強が親族内で発生していすから、事件化しないものの火種を抱えた家庭は、想像以上に多いのかもしれません。
殺人:親族間が55% 警察庁、被害給付金を検討 - 毎日新聞
親がさらに老いて、介護や経済苦などの問題が起きたときは、私も弟や妹と協力するつもりでいます。
まとめ
- 自分の親との関係が良くない。
- だんなの実家に行くのがゆううつ。
そういう悩みがあると、気持ちが晴れません。
かつては、親の言うことは絶対という風潮がありました。
親の家業を継ぐのが当たり前なら、親の借金を子どもが背負うのもよくある話。
親戚といえど、互いに自立していることは大切と感じています。
あっさり付き合ったほうが、傷つけあわずに済むことがあります。
もちろん仲がよく、和やかに共に過ごせる親戚なら、それに越したことがありません。
ただ嫁だから我慢しなければならないという風潮は、現代に合わないでしょう。
親戚づきあいについて、私見をお伝えしました。
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