お気入りのバッグなので、紙箱に入れて大切に保管していました。
そうしたら、どうしたことでしょう。
内側の皮がベタベタになってしまいました。
外側は大丈夫なのに、なぜ?
このバッグは、ヨーロッパのNINA・RICCI(ニナリッチ)の製品。私の数少ないブランド品です。
デパートの特別招待の日に2割引で買いました。ええ、いまも覚えています、27,000円+税だったことを。私にとっては高い買い物でしたから。
10年くらい前に買い、子どもの入学式などに使用しましたが、まだまだ使いたい!
バッグの修理専門店にお願いすると、15,000円以上かかりそうなので、自分で直してみました。
なぜ劣化するか、そして自分で修理のとき役立ったものを紹介します。
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合成皮革は劣化する
この内側が問題です!
素材そのものが溶けています。ボロボロ・べたべたに。
ビィトンなどの高級品であれ、人工合皮を使ったバッグは劣化を免れることはできません。
それがイヤなら、すべて本革のバッグを持つしかない。
合皮のメリット・デメリット
合成皮革のメリットはこの2点。
- 動物を犠牲にすることなく革製品を作ることができる。
- 安く作ることができる。
本物の皮は牛であれ、ヘビであれ、ワニであれ、動物の命をいただくことです。
一方、人工皮革や合成皮革は布地に塩化ビニールなどの合成樹脂を塗布したり浸透させることで作ることができます。
ですから、動物愛護の面からすると、人工皮革や合成皮革は素晴らしい。そしてフェイクレザーなど技術の進歩で本物そっくりの製品もたくさん作られています。
バッグのお手入れについてこんな記事を前に書いていました。
上記の紫色のバッグはスエード素材で、内側は布。
一方、茶色のニナリッチのバッグは表は本革だけれど、内側は合皮だったのでしょう。
我慢して使い続けましたが、お財布を取り出したとき内側のべとべとに触れてしまい、指についてしまいました。
合皮の劣化はやっかい。指につくと、なかなか落ちません。
バッグを思わず捨ててしまおうと思いました。
でも、ケチでしみったれた私は潔く断捨離できません。
だって内側だけが問題なのです。外側は本革なのですから、知恵を絞りました。
布とマスキングテープ
私には、子どもの小物入れやスカートを縫った時期があります。保育園のときの着替えを入れる袋や小学校のお弁当袋などなど。
手芸店でかわいい生地を見かけると、ふらふらと店へ入り買いました。布は劣化せず10年を経ても変わりません。それが、押し入れにまだ眠っていました。
今こそこの生地を使おう!
一応、サイズを計ってカット。
マスキングテープで布とバッグの内側を張りあわせようと考えました。なので、縫う作業はありません。
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アイロンをかけて
生地は木綿です。
しわをアイロンで伸ばします。
あとはマスキングテープで張るだけ。
バッグの修理が完成・かかった時間は?
10分くらいで完成。
もうべとべとは指につきません。
マスキングテープは便利ですね。
反省点は?
マスキングテープを今回、家にある花柄を使いましたが、バッグと同じ茶色のほうがいいみたい。
花柄は目立つ。
お財布を取り出したとき、周囲の人の注目を集めるかも?!
いや~、誰も私のバッグなんて関心がないと思います。でも、茶色のマスキングテープを見かけることがあったら、それを買い、再度チャレンジしたい。
プロに修理を依頼すると費用は15000円~2万円以上が多いようです。30万円や50万円のバッグならそれだけのお金をかけて修理しても良いのでしょう。
私のバッグは元値がそんなにしません。
なので自分で簡単に修理してみました。
こちらの記事は1年後に再修理した体験談です。合わせてどうぞ。
まとめ
合皮が劣化して使えなくなったバッグを私はいくつも捨ててきました。娘が置いて行ったバッグのほとんどは3年~5年でぼろぼろになったからです。
ヨーロッパのブランド品は日本の湿度には弱いそうです。お手入れとして、紙箱に保管せず、風に当てたほうが良い。
しかし、合皮はどうしても劣化します。
今回、内側がべとべとするお気入りバッグをマスキングテープと布で修理。こうするとまだ使えそう。
私は買わないチャレンジをして、モノを使い切る暮しをしています。
この記事は、2018年8月17日更新しました。
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