秋の夜長におすすめなのは、やっぱり読書ですね。
私が読んで、面白かった本を3冊ほど紹介します。
ジャンルはノンフィクションや小説。
本を増やさないようにこの頃は、図書館から借りています。
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サカナとヤクザ
「サカナとヤクザ 暴力団の巨大資金源 密漁ビジネスを追う」
アワビやナマコ・カニなどの密漁がいかに根深いか。
知らずに人々が購入し、食卓に載せているかも!
昭和の時代に、北海道の根室沖でソ連と通じた密漁団のことなど、読むと面白くて夜更かしをしてしまいました。
1966年に北海道で生まれた著者の鈴木智彦氏は、雑誌や広告カメラマンを経て、「実話時代」編集部に入社。
代表作は「ヤクザと原発 福島第一潜入記」や「潜入ルポ ヤクザの修羅場」など。
男性向けのノンフィショクションが多い作家です。
九州でもウナギの稚魚であるシラスの取り引きに暴力団が関与しているのは公然の秘密である。ところが地元メディアはこれを追及せず、長年、“闇”の一言で片付けてきた。
【自著を語る】漁業が死ぬ――鈴木智彦『サカナとヤクザ』 | レビュー | Book Bang -ブックバン-
著者は、築地の市場にも潜入し、肉体労働をしながら実態を探る。
サカナとヤクザ 暴力団の巨大資金源「密漁ビジネス」を追う [ 鈴木 智彦 ]
私の好きなお魚に、深くて黒い闇があったとは。
ビックリ仰天の1冊です。
家族じまい
直木賞作家 桜木紫乃さんの話題作「家族じまい」
父親の事業の失敗などで、両親と距離をおいたアラフィフ長女と、親を頼る次女。
母親が認知症になり、揺れ動く家族の物語が、オムニバス形式で語られます。
心理が丁寧に描かれています。
「墓じまいがあるのだから、家族じまいがあってもよいのではないか」という気持ちから、生まれた1冊。
私も親と距離を置いているから、身につまされました。
社会における家族観の変化は著しいけれど、高齢の親は「子は老いた親の面倒を見て、孝行を尽くすのが当たり前だ」と考えているケースも。
むずかしいですね。
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ふたり女房
京都の薬園を舞台に、薬草づくりに励む真葛を主人公にしたシリーズもの。
江戸時代の薬草についても興味深い1冊。
当時は、抗生物質など一切なし。
自然の植物から薬効を得ていたのですね。
ふたり女房 京都鷹ヶ峰御薬園日録 (徳間文庫) [ 澤田瞳子 ]
読みやすくて、格調ある文体。
澤田瞳子は、日本史の学者になろうとしたほどの才女なので、時代小説のテーマがどれも面白い。
2021年に「星落ちて、なお」で直木賞を受賞しました。
同時期に受賞したのは、佐藤究の「テスカトリポカ」
メキシコ人女性と暴力団幹部との間に生まれた男の子が、非情な社会を生き抜く。
圧倒的な描写力です。
冒頭から、南米のギャングは怖いと思った1冊です。
本は読み手を古今東西へと、連れ出してくれますね。
まとめ
読書はいろんなジャンルを楽しんでいます。
夢みる夢子だった私が現実主義になったのは、読書のお陰かもしれません。
シニアになっても、本や映画は楽しめるので、秋の読書オススメについてお伝えしました。
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