弁護士 堀井亜生(ほりいあおい)さんの本「モラハラ夫と食洗機」を読みました。
モラハラとは倫理や道徳を振りかざして、相手を侮辱・支配して追いつめること。
15の離婚事例と戦い方が紹介され、結婚生活の壮絶さに驚いたので、本の感想をお伝えします。
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論破3時間の夫
結婚までの印象は、理系で知識が豊富なのに、いざ結婚したら、説教が3時間も続いて、精神的に辛いというのです。
「論破」夫が、1番目に登場する本書です。
マッチングアプリで知り合い、結婚したのですが、豹変。
テレビの裏のコンセントにほこりが溜まっていることを、見つけると「発火の原因になると理解できないなんて、君は義務教育で何を学んだのか」と、説教。
延々と罵倒され、「バカ、間抜け」「これだから女は」と、人格を貶める。
ついには妻の実家にも「こんな娘を嫁に出した責任をどうやって取るんですか」と、深夜まで説教する始末。
妻は夫の暴言を録音して、家裁の調停に提出。
その暴言があまりにひどいため、調停委員に説得され、離婚に応じたそうです。
モラハラは離婚理由になりえるか
殴る・蹴るのDVは離婚に至りやすいけれど、言葉や無視、態度によるモラハラは証拠がないと、難しい面がある。
逆に言うと、録音や動画の証拠を積み重ねれば、離婚は可能と著者の堀井亜生さん。
モラハラ夫と食洗機 弁護士が教える15の離婚事例と戦い方 [ 堀井 亜生 ]
- 教育虐待で、幼稚園児の息子に頭が良くなるからとサバ缶だけを食べさせる夫
- 家事地獄で、食洗器やお掃除ロボをムダ遣いと決めつけ、手抜きを許さない
- 節約第一で、酷暑にもかかわらずエアコン禁止
- 美容院に行くことや服を買うことを禁止する夫
- 共働きだから家計は平等、産休に入っても折半を求める夫……
モラハラ男性には共通点があると、本書で明かされています。
それはズバリ、友人が全くいない・趣味がない・学歴などにコンプレックスがある。
どちらかというと理系の男性に、モラハラ夫が多いとか。
本書には、娘が不憫で親が代わりに相談する事例も。
なぜなら家事に手抜きが許されないため、外出ができないから。
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財産分与の準備
別れたいと妻が思ったら、夫の資産を把握しておくことが大切。
モラハラ夫は収入や財産を妻に知らせないことが多いけれど、証券会社や銀行口座のありかを掴んでおきましょう。
「専業主婦だった妻に、半分を渡す必要はない」とモラハラ夫は主張しても、婚姻中に築いた夫婦の財産は、半分ずつに分けるのが基本のルール。
わが家では、家の資産を私が管理しています。
へそくりを少し貯めることができました。
投資の原資が少ないため、大きく儲けることはできませんが、続けています。
まとめ
熟年離婚が過去最高となっています。
モラハラ夫の特徴に、家事を全くしないもあります。
妻は身を粉にして、家事をするものだという観念が頭にこびりついて、食洗機が欲しいと言われると、激怒。
とても考えさせられた1冊で、ウチの夫にも読んでほしいと思いました。
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