「働く女性を後押し・外国人の家政婦を解禁へ」
地元紙の見出しに目が吸い寄せられ、記事を読みました。家事代行業のスタッフに外国人を雇用することを国がすすめるという内容です。そうすれば、女性がもっと社会で働くことができる。所得が増えて、リッチになる――そういう道筋に。
共稼ぎやワーキングマザーは睡眠時間を減らして家事をこなすという過酷なケースが少なくありません。ムリを重ねると、疲労がたまります。そこで、家事代行の出番!
でも、現行では料金が高くて、利用をためらう家庭がある。そこで人件費を抑えるためにも積極的に海外からの人材を登用したい、というのが国の考えです。
私は、家事代行といえばかつてのお手伝いさんを想像しました。戦前や戦後のことを書いた小説では、お手伝いさんを置く家庭が描かれることがあるから。
ご飯を炊くにはかまどに火を熾して、洗濯はすべて手洗い、そして衣類のほつれを繕う。電化される前はとにかく日々の暮らしに手間がかかったため貧農の娘を安い給金で雇い、住み込みで朝早くから夜遅くまで働かせた。
脚本家の橋田寿賀子がNHKの連続ドラマ「おしん」で描いたような世界ですが、電化製品の普及と人件費の高騰でお手伝いさんは激減。よほどのお金持ちが利用するものでした。でも、これが今度は、ワーキングマザーや共稼ぎの家庭向けにサービス提供が行われ、拡大する見込みです。
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家事代行サービスとは?
部屋のかたづけ、浴室のそうじ、洗面所をクリーンに保つなどすべてが業務対象。コースやオプションにより、ご飯を作ることも入ります。会社は大手から個人で起業 したケースまでさまざま。
大手の家事代行業者はスタッフ教育をして、人材の質を向上させる努力しています。それとは別に、個人で起業したい人もいます。
家事が仕事ですから、特に資格がなくても参入できる分野です。よそのお宅のために役立つように働こう! その気持ちがあれば。
少し前まで、家事は女性の仕事と決まっていましたから、少女のころから手伝わされた経験があれば、それなりにできる人は多い。70代でもやる気と根性があればパートで働くことも可能でしょう。
ただ個人で起業する場合は、どんなお客さんにどういうサービスをするか、マーケティングも必要で、開業マニュアルを教える会社もあります。ただし悪質な講座ビジネスには引っ掛からないようにしたいものです。
ベビーシッターはまた別で、公益社団法人全国保育サービスでは認定資格を設けています。でも、ベビーシッターは保母の資格がなくてもなれます。保育園に勤めるのと違い、国家資格がありません。大切な我が子を託すとなれば、ベビーシッターの人柄は欠かせませんね。海外ではシッターによる虐待も報告されていますから。
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家事と育児の外注化
女性がフルタイムで働きやすくするために、家事や育児の外注化が可能な時代です。私は28年前に上の子どもを生後10か月から保育園に入所させ働きましたが、そのころは「そんな小さな子どもを預けて」と非難されたものです。
時代は変わりました。
家事は代行サービス、育児はナニー・シッターが担い、お母さんは夜遅くまで働くケースがどんどん進みそうです。
中高年女性の働く機会
国は海外からの家政婦を解禁します。もしも中高年の日本の女性が家事代行サービスのスタッフとして働こうと思ったら、海外の家政婦とおなじくらいの賃金になるでしょう。
でも、需要がふえれば、就労の機会が増えるに違いありません。高い賃金は得られないけれど、年金支給が70歳からとなっても働けばなんとか暮らせる。
そのためには足腰を鍛え、いくつになっても自立して生きてゆくのだという気持ちが大切なのでしょうね。
家事力がキーワード
専業主婦や私のように自営業の主婦で「なんのキャリアがない」と思っても、家事力を意識すれば就労の機会が得られるそうです。家事力は社会のキーワードで、最近は男性向けの教室もあるくらい。
まとめ
社会が刻々と変わって、家事はスキルのひとつとして評価されるでしょう。ズボラな私も、意識して家事をこなし、いざとなったら外で稼げるように心がけたいです。
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