2019年8月16日更新しました。
長年にわたり保管してきた子どもの卒業証書や、数十枚あった賞状を処分しました。
名前が入っているのですが、紙のリサイクルへ。
ふたりの子どもたちは書道を習ったり、部活動で県代表になったりしたので、けっこうな枚数を賞状ホルダーに入れていました。
思い出の品なので、もう20代後半なのに捨てそびれていたのです。
それらを断捨離しながら、こんなことを考えました。
日本の学校はムダなことに費用を掛けているのではないか。
証書や賞状の紙は厚くて丈夫。特に卒業証書は立派な台紙に表装までしてくれる。見栄えは確かに良い。けれど、そのとき限りのものです。
それがいくつもあるので、かさばっていました。
日本の教育費の高さは世界でも指折りですが、こういう立派すぎる卒業証書を見ていると、ムダをなくしてお金を抑えたほうが、親として有難いかなと思います。
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中学・高校の制服はリサイクルしましたか?
子ども達の学校の制服を、私は10年間も保管していました。
本当なら、卒業時に学校に寄付すべきだったのでしょう。
そういうお知らせの紙を見たのですが、クリーニングをしてから寄付してほしいという内容だったため、放置したんですね。
次の進学先で頭がいっぱい。
入学金や授業料、新生活のための費用と100万円はすぐ飛びました。
子どもの教育費は、親にとって大問題です。
学生服は、私には高い買い物でした。
うちの子が通った公立中学校は新興住宅地に建つ新設校。
当時はすでにバブル景気がはじけてかなり経っていましたが、贅沢な雰囲気がまだ残り、中学の制服はDCブランドのデザイン。
おしゃれで、可愛いと評判の制服でした。
お値段はジャケットとスカート、ブラウスを揃えて45,000円くらい。それに夏用にスカートとブラウスが別に必要。
たった3年しか着ない制服は、卒業時でもそんなに傷んでいません。なので、3つ違いの下の子にはお下がりを着せました。
しかし、高校はそういきません。姉妹でそれぞれの志望先が違ったからです。
お下がりをもらうと、うれしい?迷惑?
制服のうち、一番さいごまでタンスに残っていたのは紺色のベスト。
胸元に学校名が刺繍されていました。シンプルなデザインでアクリル製品ですが、3500円もします。
「近所のお子さんにさしあげようかな」
そう思うのですが、今どきは迷惑かもしれないとためらいがちに。
お下がりを他人様にあげて失礼になってもいけませんし、捨てることにしました。
ケチな私は捨てるのが本当にヘタ。
市の衣服のリサイクルボックスは制服が不可なので、ゴミに捨てるしかありません。
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制服が買えなくて入学式を欠席
数年前から、学生服が値上がり傾向にあります。羊毛の価格が国際的に上っているのが理由。
なぜ、羊毛が高くなったか、ご存じですか?
原因のひとつが『火鍋』と言われています。火鍋が中国で流行り、鍋の材料である羊肉(マトン)の需要がのびて、原産国のオーストラリアでは肉用の出荷が増えました。
輸入肉になってしまうと、羊の毛はもう伸びませんね。羊毛よりも食用肉にするほうが、手間がかからず、収益性も高いとか。
制服が買えず、中学の入学式を欠席する生徒がいたというニュースが2016年はありました。
格差が広がり、子どもが苦労をするケースが増えつつあります。
古紙のリサイクル・分別
地元のスーパーは古紙のリサイクル活動に熱心なので持って行きますが、分別がちょっとタイヘン。
- 新聞
- チラシ
- 雑誌類
- 雑紙
- 段ボールは不可
私が利用するスーパーでは上記にようになっていました。
忙しさにとりまぎれて、つい新聞とチラシを混ぜてしまいがちに。
また、食品の汚れなどがある紙はリサイクルにできません。
昔は庶民の手に入らなかった紙
トイレットペーパーやティシュペーパーはスーパーやホームセンターで山積みになっていますが、庶民がふんだんに使えるようになったのは、50年くらい前から。
私が子どものころ、祖母は日めくりの暦をはじいたものを、よく揉んでトイレに置いていました。
私はちり紙を使用しましたが、大正生まれの祖母はその日めくりで用足しをしていたようです。
節約家の祖母でした。モノのない戦中戦後を生きたせいかもしれませんね。
祖母が生まれた大正時代からさかのぼるほどに紙は貴重品で、江戸時代は和紙でした。
楮(こうぞ)ミツマタを煮溶かして漉いて作りますから、手間が掛かり、武士や大店の商家でないと、使えなかったでしょう。
国民の8割を占めた農民には、なかなか紙は高価で手に入らなかった。農家に生まれ育った祖母にとって、贅沢品だったかもしれませんね。
まとめ
教育には多額の資金が要ると言われます。教育費の高騰はまだまだ続くものと思われますが、一方で学校教育には様々なムダがあるのではないでしょうか。
そんなことを思いながら、子どもの卒業証書などを古紙のリサイクルへ出しました。
紙の原料はパルプで木材ですから、「たかが紙、されど紙」です。
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