2019/07/14更新しました。
久しぶりに帰省した25歳の娘が実家に持ち帰ったのは、東京のデパートで買ったハラダの「ガトーラスク」と、5枚の衣類でした。
「りなが着るかと思ったんだ。あ、母さんには右側の黒いカットソーならサイズが合うかもね」
りなというのは、今春に高校を卒業して専門学校生になった私の姪。
娘にとっては従姉妹なので、お下がりとして活用してほしいと、スーツケースに入れて600キロの距離を移動してきたのです。
自分のお給料で買い物をした服を、ムダにはしたくないのでしょう。
何ということはありません。
要らなくなったけれど、メリカリに出品するほどのモノではない。
「でも、ゴミ箱には入れたくない、そうだ実家へ持って行こう」
それが本音だと思います。
娘のような若い世代でも、着ることのできる服はそう簡単に捨てることができないのでしょう。
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部屋中が服だらけ・靴だらけ
若い娘のおしゃれがしたい、服が欲しいという欲望はすさまじいものがあります。
私には28歳と25歳のふたりの娘がいますが、彼女たちの住まいへ行くと、よくもまあこんなに次々と買えるものだなと、びっくり。
服は百枚以上、靴も何十足もあって、「お前はムカデなの?」と思わず口にしたことも。
モノはモノを呼び、増殖するのでしょう。
つい見ないふり
娘だけでなく、私自身もかつてはモノがあふれた汚部屋の住人。
家を建てて25年、引っ越しをしていませんから、モノは溜まりに溜まりました。
タンスや押し入れに詰め込んで、扉を閉めて見ないふりをして、ずっとそれで済ませてきたのです。
玄関もひどい状態で、ふいの来客があると、あたふたしていました。
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着るか着ないか、見極めのコツは?
近藤典子さんが書いた『50歳をすぎたら家の整理を始めなさい』には、服の整理についてこう書いています。
- 着るか着ないかわからない服は奥にしまってはいけない。
- 一番、見えやすいところに着るか着ないかわからない服をおいてみる。
- 1年たって、どのくらい着たか考えてみる。
- 「見える化」して判断。
逆にめったに出番はないけれど、日本人であるなら必要な服があります。
それは喪服。
喪服は奥にしまっても、存在を忘れません。見つからなかったら、家をさかさまにしても探し出すでしょう。
「見える化」すべきは着るか着ないかわからない服。いる、いらないの判断をつけやすいようにして、見極めていくと服の断捨離が進むそうです。
親の家をすっきりさせたいときは「これ、ちょうだい」が有効
わが家もそうですが、親の家は子どもの荷物を引き受け ることがよくあります。実家だから置きやすいのでしょう。
親の家を片づけたいときは、自分のモノを持ち帰るのが先決。そして、自分のモノでなくても、持ち帰るのがベスト。
「これ、もらっていい?」
靴や服を子どもがもらってくれたら、モノが減っていきます。
リサイクルショップに買い取りをお願いするのも悪くはないのですが、店舗まで運ぶガソリン代を考えると、さほどお得にならないことも。
メリカリは手数料に注意。
また、食べ物も年配の親御さんだと、カニ缶やツナ缶、あるいは乾麺を非常食として備蓄しているケースが少なくありません。
缶詰は値上がり傾向ですが、その量が多すぎるようなら、「いやー、これ、うちの人の好物なのよ、もらって帰ってもいい?」と、話してみましょう。
もらってもいいは、親の優越感をくすぐる上手な言い方です。
そして、賞味期限が過ぎているのに、親がもったいないと捨てそうにないモノも持ち帰って、自分の家で処分するのも場合によっては必要でしょう。
親に「片づけろ」は禁物ですが、「ほしい、ほしい」と言われれば、手放す気になることが多いそうです。
まとめ
食器棚の奥に仕舞いこんで30年のお盆をやっと処分したところです。
タンスの中身もそろそろ大幅に断捨離していきたいですね。
もっとも私は、使い切ることをライフワークにして節約しています。
着るか着ないかの見極めには、奥のほうに突っ込んだ衣類をまずは出して、「見える化」すると良いそうです。
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