2020/05/31更新しました。
なんだか憂うつなのは曇りがちな天気のせいかしら?
それともぐちゃぐちゃに散らかった部屋のせい?
私はかつて散らかった部屋で幼い子どもたちを育て、怒鳴り散らした日々があります。
あの頃の自分に会うことができるなら、こうアドバイスしたい。
「あなたのキャパシティはとても小さいから、まずは不用品を捨てなさい」
スポンサーリンク
最も捨てられなかったのは夢
私は支配的な父親から離れたくて、結婚の道を選びました。
当時は20代前半だったので、プロポーズをしてくれる男性が現れて出会いから半年で結婚。
間もなく妊娠し、子どもが生まれます。
育児に追われながら家事をこなし、自営業の手伝いもしていました。
そんな忙しい日々ですが、私にはどうしても諦められない夢がありました。忙しければ忙しいほど、憧れが募る。
それは文学作品を書くこと。
小説は難しいため童話を勉強し、コンクールに応募。けれども落選ばかり。
そんなことを10年以上続けたのでした。
散らかった部屋では集中できない
ふたり目の子どもが1歳のとき、家を建てました。
平成4年(1992年)のことです。
当時はまだ土地の値段が高かったし、金利が今とは段違いに高め。
2400万円を7パーセントの固定金利で借りて、月々17万円を返した時期がありました。
年間200万円を返済しても、少ししか元金が減りません。
余裕がないので住宅ローンや学資保険、生命保険や公共料金を払うと、暮らしは本当にギリギリ。
そのやりきれなさに私は現実逃避に走り、ますます本の世界にのめりこみます。
新築の家が数年で汚部屋に!
散らかった部屋では何事も集中できなくて、私は実に中途半端な人間でした。
スポンサーリンク
残り時間を数えて愕然とする
そんなこんなで気づいたら50代に突入し、老後貧困という文字が目の前にちらつくようになりました。
心身共に健康でいられるのは、あとどの位かしら……。
それと同時に、家族を粗末にしてきたようで後悔の念に駆られました。
こんな私を見捨てずに黙々と働いた夫がいたから、本を買い、好きなことに没頭できたわけで。
幸い、子ども達は大人になって自活して、そのことが救いです。
家事はリズム
食事の支度、部屋のそうじ、洗濯、洗濯物をたたむ……。
家事は毎日毎日こなしていかないと、溜まってしまい、それが生活のよどみになります。
ゴミが水路の流れを堰き止めるように、日常に支障をきたすようになる。イライラしながら探しものをする。あげくに大切なものを逃がしてしまう。
散らかった部屋は自己嫌悪につながる
散らかった部屋はそこに住む人をイライラさせて、そのためにチャンスを逃す傾向があります。
それに、私の世代は家事はオンナが担うものという考えが根強く、家が汚いと主婦として失格と他人から嘲りを受け、それが自己嫌悪につながります。
これは辛い。
私も経験がありますが、存在価値を否定されたように感じました。
捨てて目覚める
少しずつゴミや不用品を捨てると、暮らしのリズムがわかってきます。
- まず動くこと。
- 袋を手にしてゴミを拾うこと。
- 食器を洗い、夕食の献立を考えること。
- 例えばパンにかびが生えないようにするなど、食材を多く買いすぎない。
- 冷蔵庫の食品の賞味期限を確認すること……
そのほか町内会の仕事や親戚付き合いなどもあって、なんて主婦の仕事はきりがないのでしょう。
ため息が出そうなときほど、リズミカルにウキウキしながら、体を動かすことにしています。
気分を変えることができます。
夢をあきらめたわけじゃない
夢から醒めて現実を見たとき、あぜんとして深い後悔に囚われたのは、胸に不安が渦巻いたからです。
貯金は少なく老後への備えは手薄。
しかも地方ですから、将来は人口が急激に減るでしょう。
つまり、暮らしが良くなる見込みがないんですね。
バブルの時期に大やけどを負った人の話を山ほど聞いているため、投資は怖くで手を出せない。そもそも、余裕資金がないのですが。
でも、再起不能というわけではありません。
運が良く大病をしなければ、20年くらいは働きながらこつこつスキルを磨けるでしょう。
夢をあきらめる必要はなくて、方向転換しただけと思います。
まとめ
夢みる夢子で、家族をないがしろにした時期が私にはあります。部屋は散らかり、夫はイライラしていました。
今、不用品を捨てて、暮らしのリズムを整えています。毎日のことなので波がありますが、現実を見すえたことで希望が生まれました。
スポンサーリンク