実家の片づけに悩む姉妹が奮闘するBS朝日の『ウチ断捨離しました』後編を視聴しました。
モノへの執着にとらわれて、家中が物だらけという73歳のお母さんを心配して、片づける番組内容は、私にも思い当たることだらけ。
やましたひでこさんが溜め込み防止のコツを紹介したので、番組の感想をお伝えします。
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実家の片づけ
73歳のお母さんが脳こうそくになったことを機に、娘ふたりが実家の片づけに乗り出す後編です。
ロングヘアのお母さんは、娘たちがモノを処分するのを尻目に、自分は胡弓(こきゅう)を弾いたり、孫の相手をしたり。
お母さんは手芸が好きなので、布がとにかく大量にあります。
「母さんが縫ってくれるズボンはすぐに股の部分が裂けてしまうから、着用したくないよね」
そんな話をしては、姉妹で盛り上がる。
そして、姉は嘆きます。
「産後の手伝いに母は、一度も来てくれませんでした。
上の子のときはリサイクルショップで家具を買い、運んだときにぎっくり腰、下の子のときは手を痛めて……」
リサイクルショップが宝の山に映ると、モノが増えるので、鬼門ですね。
母の本心
お昼ご飯を取りながら、妹がお母さんに尋ねました。
「私は汚い部屋にいると、ストレスだけど、お母さんは何も感じないの?なんで取っておくの?」
お母さんは絶句。
しかし、やがて口を開きます。
「気に入ったモノに囲まれていることが、自信のない自分の表現だった気がする。生きることに自信が持てず、モノが自分の代わりだった」
娘たちは驚くのですね。
「社交的で、知らない人と会話ができるのに、お母さん、自信がなかったの?」
モノを手に入れることに、依存したのかもしれません。
買い物依存症はおもにブランド品 を買い、支払いに困るケースが多いのですが、リサイクルショップにハマると、モノが増えすぎてしまうのでしょう。
私は着物を集めるのが好きなので、要注意人物です(>o<)
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母と娘の気持ちが変化
本音を言えたことで、お母さんの気持ちは前向きに。
娘たちも「母の心の奥にあったコンプレックスに気づいて、寄り添っていきたいと思うようになりました。
前はどうしてこんなに汚くて平気なのだろうと、理解できなかったから」と、片づけに邁進します。
不安や劣等感が強いと、モノを手放すことに抵抗感が生まれるのでしょう。
やましたさんのアドバイス
番組終盤で、やましたひでこさんがお宅を再訪問。
「片づけよりも気になることがあるの。それは、手入れがなされていないことですね。
何の手入れが疎かになっていたか、わかりますか?」
やましたさんの問いかけに、お母さんが答えます。
「自分自身への手入れでしょうか。髪とか……」
「そう、身繕いですね。身だしなみを整えましょうよ」
お母さんは50年ぶりに美容室に行き、髪を切ります。
そうなんです、お母さんはロングヘアがぼさぼさ。
軽症のセルフネグレクトだったのかもしれません。
セルフネグレクトは、どんどん進行するので、早めに手を打つことが大切。
「お母さんは手に入れたという獲得行動で満足していたのですね」
やましたひでこさんのアドバイスが光ります。
「溜めることを防止するには、空間の力が必要です
もてなし空間や、ねぎらい空間で心地よさを味わうことで、モノがごちゃごちゃした雑多で、不潔な部屋の居心地の悪さを知るからです」
番組ではこの後、和の家具を再生させる「アンティーク山本商店」の取り組みが放送されました。
職人技で、明治~昭和に作られた和家具を再生し、販売。
昔の嫁入りダンスの細工にびっくり。
番組はTVerにて、3月15日ころまで視聴可能。
来週の放送は、再放送のようです。
もう一度、見たいですね。
まとめ
私自身、35年前のコートを持っている女ですから、自分の将来を見ているような心持ちになりました。
娘さんたちが近所に暮らして見守ってくれるというのは、幸せだなというのが正直な感想です。
私の町内会には、全く身よりのない高齢女性もいて、しかも認知症の兆候があるのに、本人がそのことに気づいていない。
お年寄りの激増と、物だらけのお宅が多いことは比例しそう。
番組を視聴して、モノを積極的に減らさなければと思います。
『ウチ断捨離しました』感想をお伝えしました。
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